112回 ワープロ検定1級(速度)
問題文
(どこかへりょこうにでかけたとき、かんこうするばしょとしてよくこうほにあがるものの)
どこかへ旅行に出掛けたとき、観光する場所としてよく候補に挙がるものの
(ひとつに、しろがあります。これだけをもくてきにぜんこくをめぐるひとも)
一つに、城があります。これだけを目的に全国を巡る人も
(すくなくありません。かつては、ぜんこくかくちにたくさんそんざいしましたが、)
少なくありません。かつては、全国各地にたくさん存在しましたが、
(めいじじだいのしょきにはっぷされた、しろをはいしするほうれいにより、)
明治時代の初期に発布された、城を廃止する法令により、
(そのかずはげきげんしました。ところが、だいにじせかいたいせんごにそのかちが)
その数は激減しました。ところが、第二次世界大戦後にその価値が
(みなおされ、げんざいではきちょうなぶんかざいとしててあつくほごされています。)
見直され、現在では貴重な文化財として手厚く保護されています。
(げんぞんしているものはすくないですが、ふくげんされたものもおおく、)
現存しているものは少ないですが、復元されたものも多く、
(そのちいきのれきしをいまにつたえてくれています。)
その地域の歴史を今に伝えてくれています。
(なかへはいると、とうじのくらしをかいまみることができます。)
中へ入ると、当時の暮らしを垣間見ることができます。
(ねんきのはいったはしらやかべに、じゅぎょうでまなぶようなゆうめいなたたかいのあとやがいてきからまもる)
年季の入った柱や壁に、授業で学ぶような有名な戦いの跡や外敵から守る
(くふうなどをはっけんすると、ときをわすれてみいってしまいます。)
工夫などを発見すると、時を忘れて見入ってしまいます。
(みためのうつくしさだけでなく、そのとちのれきしをはだでかんじることができるてんも)
見た目の美しさだけでなく、その土地の歴史を肌で感じることができる点も
(おおきなみりょくのひとつだといえます。)
大きな魅力の一つだといえます。
(あなたはしろというと、どれをおもいうかべますか。てれびやえいがなどで)
あなたは城というと、どれを思い浮かべますか。テレビや映画などで
(つかわれるため、よくみかけるのはひめじじょうではないでしょうか。)
使われるため、よく見掛けるのは姫路城ではないでしょうか。
(えどじょうとしてえがかれていることがおおいので、みるひとによっては)
江戸城として描かれていることが多いので、見る人によっては
(ふしぎなこうけいにうつるかもしれません。)
不思議な光景に映るかもしれません。
(このてんしゅは、こくほうにしていされており、ゆねすこのせかいいさんにも)
この天守は、国宝に指定されており、ユネスコの世界遺産にも
(にんていされているそうだいなたてもので、しきちないには74かしょものじゅうようぶんかざいが)
認定されている壮大な建物で、敷地内には74か所もの重要文化財が
(あります。これらはふくげんではなく、すべてげんぞんしているということに)
あります。これらは復元ではなく、すべて現存しているということに
(かちがあるのです。ここのせっけいはとてもふくざつにできており、)
価値があるのです。ここの設計はとても複雑にできており、
(ひじょうにしきちがひろく、てんしゅにたどりつくまでになんどももんをくぐらなければ)
非常に敷地が広く、天守にたどり着くまでに何度も門をくぐらなければ
(なりません。すみずみまでけんがくしようとするとまる1にちかかってしまいそうです。)
なりません。隅々まで見学しようとすると丸1日かかってしまいそうです。
(さらに、ながめがよいことでにんきをあつめているのは、いぬやまじょうです。)
さらに、眺めが良いことで人気を集めているのは、犬山城です。
(これもこくほうににんていされていて、げんぞんするさいこのもくぞうてんしゅをもっています。)
これも国宝に認定されていて、現存する最古の木造天守を持っています。
(こだかいやまのうえにたっており、すぐしたをきそがわがながれているため、)
小高い山の上に立っており、すぐ下を木曽側が流れているため、
(そのけしきはかくべつだといいます。さらに、なんこうふらくのしろとしてもゆうめいです。)
その景色は格別だといいます。さらに、難攻不落の城としても有名です。
(おもてからいけばながいおかをのぼらなければならず、うらからであればかわのなかに)
表から行けば長い丘を登らなければならず、裏からであれば川の中に
(はいらなければなりません。このようにしぜんかんきょうをうまくりようして)
入らなければなりません。このように自然環境をうまく利用して
(まもっていたのです。また、いぜんはこじんのしょゆうであったこともとくちょうのひとつで、)
守っていたのです。また、以前は個人の所有であったことも特徴の一つで、
(ぜんこくでもあまりをるいをみないめずらしいれいだといえるでしょう。)
全国でもあまりを類を見ない珍しい例だといえるでしょう。
(さいきんでは、かんこうでおとずれるひとは、われわれにほんじんだけでなく、)
最近では、観光で訪れる人は、われわれ日本人だけでなく、
(がいこくじんもぞうかしているそうです。そのどくとくなでざいんやつくりがみりょくとなり、)
外国人も増加しているそうです。その独特なデザインや作りが魅力となり、
(いまやはずすことのできないかんこうすぽっとになっているようです。)
今や外すことのできない観光スポットになっているようです。