心霊写真 -63-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
全部手打ちのため、読みなどによく間違いがあります。いつも修正ありがとうございます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8034 | 神 | 8.1 | 98.8% | 315.4 | 2564 | 30 | 60 | 2026/09/02 |
| 2 | HAKU | 7885 | 神 | 8.0 | 97.5% | 322.0 | 2604 | 65 | 60 | 2026/09/01 |
| 3 | subaru | 7885 | 神 | 8.2 | 95.5% | 312.1 | 2581 | 120 | 60 | 2026/09/05 |
| 4 | だったかもしれな | 7509 | 神 | 7.6 | 97.6% | 343.7 | 2646 | 65 | 60 | 2026/09/02 |
| 5 | kaa | 6858 | S++ | 7.2 | 94.7% | 358.7 | 2605 | 145 | 60 | 2026/09/01 |
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問題文
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(たむらはせいいっぱいのきょせいをはって、うしろでのままちょうはつてきにへんじをする。)
田村は精一杯の虚勢を張って、後ろ手のまま挑発的に返事をする。
(「おまえのしんだあにきなら、このねたさいごまでおったのか」)
「おまえの死んだ兄貴なら、このネタ最後まで追ったのか」
(おどろいたかおをしたあと、たむらはゆっくりとかんがえ、そしてすなおにこうこたえた。)
驚いた顔をした後、田村はゆっくりと考え、そして素直にこう答えた。
(「いや。てをひいただろう」)
「いや。手を引いただろう」
(ししょうはまんぞくそうにうなずいた。)
師匠は満足そうに頷いた。
(「おがわさんもだ。ぜったいにとちゅうでけつまくってるよ。)
「小川さんもだ。絶対に途中でケツ捲ってるよ。
(で、ふたりでかたをおとしてよるのぼすとんにいくんだ。やけざけだよ。つけで」)
で、二人で肩を落として夜のボストンに行くんだ。ヤケ酒だよ。ツケで」
(ははは。たむらがわらった。)
ははは。田村が笑った。
(「そうだ。たぶんそうだ」)
「そうだ。たぶんそうだ」
(ししょうもわらっている。)
師匠も笑っている。
(「かいほうされたら、こんどのみにいこうぜ」)
「解放されたら、今度飲みに行こうぜ」
(「ああ」)
「ああ」
(たむらはうなずいたあと、すこしむねをはって「またな、ばいとのおじょうさん」といった。)
田村は頷いた後、少し胸を張って「またな、バイトのお嬢さん」と言った。
(そうしてぼくとししょうはそのへやをあとにする。)
そうして僕と師匠はその部屋を後にする。
(ぶじにでられるようなきがしなかったが、)
無事に出られるような気がしなかったが、
(おもいのほかふたりのおとこはたちふさがろうとしなかった。)
思いのほか二人の男は立ち塞がろうとしなかった。
(かわりにししょうをよびとめて、「あのひとからでんごんだ」といった。)
代わりに師匠を呼び止めて、「あの人から伝言だ」と言った。
(ぶっちょうづらをしたままで。)
仏頂面をしたままで。
(「まるやまけいぶによろしく、と。)
「丸山警部によろしく、と。
(それからもうひとつ、)
それからもう一つ、
など
(「しろうとやらせとくにはおしい。だが、こっちのせかいにくるのはもっとおしい。)
「素人やらせとくには惜しい。だが、こっちの世界に来るのはもっと惜しい。
(おたがいに、いつのまにかせおっていたくだらないものを、)
お互いに、いつの間にか背負っていたくだらないものを、
(いつかすっかりおろしてしまったら、またはなしをしよう」」)
いつかすっかり下ろしてしまったら、また話をしよう」」
(ししょうはそのことばに「けっ」とかおをしかめて、きびすをかえした。)
師匠はその言葉に「ケッ」と顔をしかめて、踵を返した。
(「まってください」)
「待ってください」
(ぼくはあとをおった。)
僕は後を追った。
(なんのへんてつもないあぱーとがとおざかり、じゅうたくがいをもときたとおりあるいていく。)
なんの変哲もないアパートが遠ざかり、住宅街を元来たとおり歩いていく。
(みんかのやねがくらいしるえっとをふぞろいにならべているそのむこうに、)
民家の屋根が暗いシルエットを不揃いに並べているその向こうに、
(はんかがいのあかりがうっすらとみえる。)
繁華街の明かりが薄っすらと見える。
(ぼくはからだにひびくのをがまんしてあしをはやめ、ししょうのとなりにならんだ。)
僕は身体に響くのを我慢して足を速め、師匠の隣に並んだ。
(「たむらはどうしてあそこにいたんですか。)
「田村はどうしてあそこにいたんですか。
(まつうらはずっとさがしてたんじゃないんですか」)
松浦はずっと探してたんじゃないんですか」
(ししょうはあしをとめずにぼそりとこたえる。)
師匠は足を止めずにボソリと答える。
(「たむらのとっておきのかくれがだったんだろ。すぐにばれたみたいだけど。)
「田村のとっておきの隠れ家だったんだろ。すぐにばれたみたいだけど。
(たぶん、いしだぐみはこのことをしらないよ。まつうらだけだ。しっていたのは」)
多分、石田組はこのことを知らないよ。松浦だけだ。知っていたのは」
(「なんでまつうらは、しっててしらないふりしてたんですか」)
「なんで松浦は、知ってて知らないふりしてたんですか」
(「きまってるだろ。)
「決まってるだろ。
(たむらをみつけてしまったら、おがわちょうさじむしょにくるこうじつがなくなるからだ」)
田村を見つけてしまったら、小川調査事務所に来る口実がなくなるからだ」
(「は?どういうことですか」)
「は?どういうことですか」
(「だから、まつうらはわたしに、あのははおやとこどものしゃしんをみせるためだけに、)
「だから、松浦はわたしに、あの母親と子どもの写真を見せるためだけに、
(すべてをうごかしてたんだよ」)
すべてを動かしてたんだよ」
(あぜんとした。しんじられない。ぼくはくうきがぬけたようにわらった。)
唖然とした。信じられない。僕は空気が抜けたように笑った。
(「なかまへのえくすきゅーず。わたしへのえくすきゅーず。)
「仲間へのエクスキューズ。わたしへのエクスキューズ。
(そしておそらくじぶんじしんへのえくすきゅーず。)
そして恐らく自分自身へのエクスキューズ。
(ばかだなあ。ばか。ああいうかんちがいしたかんぺきしゅぎしゃは、)
馬鹿だなあ。馬鹿。ああいう勘違いした完璧主義者は、
(いつかおおぽかをやらかすぞ」)
いつか大ポカをやらかすぞ」
(「ちょっとまってください。きょうのひるまにまつうらたちがかえったあとに、)
「ちょっと待ってください。今日の昼間に松浦たちが帰った後に、
(かかってきたたむらからのでんわも、まつうらのしじだったんですか」)
掛かってきた田村からの電話も、松浦の指示だったんですか」
(「たぶんな。いしだぐみのやつらからにげてたたむらが、うちのじむしょでわたしに)
「多分な。石田組の奴らから逃げてた田村が、うちの事務所でわたしに
(しゃしんをおしつけたとこまでは、しこみじゃないだろう。)
写真を押し付けたとこまでは、仕込みじゃないだろう。
(で、そのひのよるだかに、かくれががまつうらのこじんてきなあみにかかってしまって、)
で、その日の夜だかに、隠れ家が松浦の個人的な網に掛かってしまって、
(とっつかまったんだ。)
とっつかまったんだ。
(わけもわからないまましゃしんをもっているわたしは、)
わけも分からないまま写真を持っているわたしは、
(たむらかられんらくがないかぎりあそこをうごけない。)
田村から連絡がない限りあそこを動けない。
(だから、まつうらはあのでんわをかけさせた。)
だから、松浦はあの電話を掛けさせた。
(おびえてる。もうしばらくはれんらくもないだろう。)
怯えてる。もうしばらくは連絡もないだろう。
(わたしにそうおもわせて、いらいのほうにとりかからせたんだ」)
わたしにそう思わせて、依頼の方に取り掛らせたんだ」
(「でもなんで、そんなことがわかったんです」)
「でもなんで、そんなことが分かったんです」
(「なんでだとおもう?」)
「なんでだと思う?」
(わかるわけがない。さっぱりわからない。)
分かるわけがない。さっぱり分からない。