#1 So Sick
洋楽シリーズ
洋楽の直訳に基づくストーリー
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問題文
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(わかれて、もうなんかげつもたった。)
別れて、もう何か月も経った。
(もうだいじょうぶだとおもってた。)
もう大丈夫だと思ってた。
(きみのばんごうもけしたし、しゃしんだってみないようにした。)
君の番号も消したし、写真だって見ないようにした。
(それなのに、でんわをかけるくせだけは、なかなかきえなかった。)
それなのに、電話をかける癖だけは、なかなか消えなかった。
(もちろん、きみがでるわけじゃない。)
もちろん、君が出るわけじゃない。
(ただ、るすでんにのこっているきみのこえをきくため。)
ただ、留守電に残っている君の声を聞くため。
(「ただいまでんわにでることができません」)
「ただいま電話に出ることができません」
(そのこえをきいて、すこしだけあんしんする。)
その声を聞いて、少しだけ安心する。
(ばかみたいだとおもう。)
馬鹿みたいだと思う。
(でもいまのおれには、きみのこえをきくほうほうがそれしかない。)
でも今の俺には、君の声を聞く方法がそれしかない。
(へやでは、いつもらじおがながれている。)
部屋では、いつもラジオが流れている。
(だけどさいきん、れんあいのうたがながれるとくるしくなる。)
だけど最近、恋愛の歌が流れると苦しくなる。
(しあわせそうなかしも、わかれのうたも、ぜんぶきみにつながってしまう。)
幸せそうな歌詞も、別れの歌も、全部君につながってしまう。
(もうききたくない。)
もう聞きたくない。
(なくのもつかれた。)
泣くのも疲れた。
(「きみがここにいたら」なんてかんがえるのも、もうやめたい。)
「君がここにいたら」なんて考えるのも、もうやめたい。
(そうおもって、らじおをけそうとする。)
そう思って、ラジオを消そうとする。
(.....でも、けせない。)
.....でも、消せない。
(そしてもうひとつ。)
そしてもうひとつ。
(つくえのうえにおいたかれんだー。)
机の上に置いたカレンダー。
など
(そこには、きょねんのおれがつけたしるしがのこっている。)
そこには、去年の俺がつけた印が残っている。
(7がつ15にち。)
7月15日。
(ふたりにとってたいせつだったひ。)
二人にとって大切だった日。
(ことしは、もういっしょにすごすことはない。)
今年は、もう一緒に過ごすことはない。
(だから、そのしるしをけそうとおもった。)
だから、その印を消そうと思った。
(ぺんをもって、かれんだーのまえにすわる。)
ペンを持って、カレンダーの前に座る。
(たったひとつのしるしをけすだけなのに、てがうごかない。)
たった一つの印を消すだけなのに、手が動かない。
(もしこれをけしたら、)
もしこれを消したら、
(ほんとうにおれたちがおわってしまうきがした。)
本当に俺たちが終わってしまう気がした。
(きみとわらったことも。)
君と笑ったことも。
(きみのこえも。)
君の声も。
(いつかいっしょにくらそうってはなしたことも。)
いつか一緒に暮らそうって話したことも。
(こどもができたら、なんてはなしたみらいも。)
子どもができたら、なんて話した未来も。
(ぜんぶ、さいしょからなかったことになってしまうきがした。)
全部、最初からなかったことになってしまう気がした。
(だからきょうも、けせない。)
だから今日も、消せない。
(らじおもけせない。)
ラジオも消せない。
(かれんだーのしるしもけせない。)
カレンダーの印も消せない。
(きみをわすれたいとおもうほど、)
君を忘れたいと思うほど、
(おれはまだきみをてばなせない。)
俺はまだ君を手放せない。
(.....もう、ほんとうにつかれた。)
.....もう、本当に疲れた。
(なのに、)
なのに、
(きょうもまた、きみのるすでんにでんわをかける。)
今日もまた、君の留守電に電話をかける。
(きみがでないことをしっているのに。)
君が出ないことを知っているのに。
(わすれたいのに、わすれるためのものまで)
忘れたいのに、忘れるためのものまで
(てばなせない。)
手放せない。