〜感動系物語〜 お前が居るから、俺は... 拾
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問題文
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(「まえきちんとみろ。」)
「前きちんと見ろ。」
(かれがいった。)
彼が言った。
(たしかに、したをむいてはやあるきであるいていたから、あやまらないと。)
確かに、下を向いて早歩きで歩いていたから、謝らないと。
(でも、ひととかかわったことなんておもいつくかぎりない。)
でも、人と関わったことなんて思いつく限りない。
(おやにだってすてられたそんざいなのだから。)
親にだって捨てられた存在なのだから。
(ぼくはなんていえばいいかわからず、まわりがいっているあやまりかたでいった。)
僕はなんて言えばいいかわからず、周りが言っている謝り方で言った。
(「うん。ごめんね。」)
「うん。ごめんね。」
(これでよかったのだろうか。)
これで良かったのだろうか。
(そうおもっていると、そのこはかおをあかくしてしたをむいてしまった。)
そう思っていると、その子は顔を赤くして下を向いてしまった。
(どこかまちがっていたのだろうか。)
どこか間違っていたのだろうか。
(こんなきまずいくうきをかえるため、ぼくはぎもんにおもったことをいってみた。)
こんな気まずい空気を変えるため、僕は疑問に思ったことを言ってみた。
(「てか、このじかんだったらこうこうせいはがっこういってるよ?ふとうこうなの?」)
「てか、この時間だったら高校生は学校行ってるよ?不登校なの?」
(じぶんじしんもふとうこうで、ひとのことをいえない。)
自分自身も不登校で、人のことを言えない。
(が、なぜかきいてみたくなった。すると、そのこがいった。)
が、なぜか聞いてみたくなった。すると、その子が言った。
(「ちげーよ!そしたら、おまえだってこうこうせいだろ!」)
「ちげーよ!そしたら、お前だって高校生だろ!」
(「なんでこんなじかんにいるんだよ!」)
「なんでこんな時間に居るんだよ!」
(たしかに、ぎもんにおもわれることはある。)
確かに、疑問に思われることはある。
(ここはほんとうのことをいわなければ。)
ここは本当のことを言わなければ。
(「ぼく...?ぼくは...。まあふとうこうってとこかなー?」)
「僕...?僕は...。まあ不登校ってとこかなー?」
(ぼくはじぶんでいったしつもんに、まともにこたえられないことがはずかしかった。)
僕は自分で言った質問に、まともに答えられないことが恥ずかしかった。
など
(でも、つたわったはず。)
でも、伝わったはず。
(「へ...へー。そうなのかよ...。」)
「へ...へー。そうなのかよ...。」
(かれはまた、かおをあかくして、さらにしたをむいてしまった。)
彼はまた、顔を赤くして、更に下を向いてしまった。
(ぼくはなにかやらかしたとあせったが、うでどけいをみるとじかんがせまっている。)
僕はなにかやらかしたと焦ったが、腕時計を見ると時間が迫っている。
(「じゃあ、ばいばい。いろいろあるかもしれないけど、がんばりな。」)
「じゃあ、バイバイ。色々あるかもしれないけど、頑張りな。」
(ぼくはかれのよこをとおり、すたすたとあるいていった。)
僕は彼の横を通り、スタスタと歩いていった。
(ここにこんなきみわるいにんげんがいたら、かれもまきこんでしまう。)
ここにこんな気味悪い人間がいたら、彼も巻き込んでしまう。
(はやくはなれないと。)
早く離れないと。
(そうかんがえていると、うしろからこえがきこえた。)
そう考えていると、後ろから声が聞こえた。