不眠症

(あけがたちかくねがえりうちながら)

明け方近く　寝返り打ちながら

(なんどもねむろうとしてあきらめた)

何度も眠ろうとしてあきらめた

(ああいまこころのかたすみにはれないそらがある)

ああ　今　心の片隅に晴れない空がある

(ああそうなにかみたされないあせりのくも)

ああ　そう何か充たされない焦りの雲

(ふかふかのべっどでは)

ふかふかのベッドでは

(もうゆめなんかみられない)

もう夢なんか見られない

(かんきょうがめぐまれすぎてる)

環境が恵まれ過ぎてる

(なにもないゆかのうえ)

何もない床の上

(つかれてよこになりたいよ)

疲れて横になりたいよ

(あまえてるじぶんにぼくはへきえきとした)

甘えてる自分に僕は辟易とした

(でてゆこうここではだめなんだ)

出て行こう　ここではダメなんだ

(かーてんをひいてくらやみつくっても)

カーテンを引いて　暗闇作っても

(まぶたをちゃんととじなきゃねむれない)

瞼をちゃんと閉じなきゃ眠れない

(ああだいぶまえにほんとうはきづいていただろう)

ああ　だいぶ前に本当は気づいていただろう

(ああほしいものそのすべてそとにあるよ)

ああ　欲しいもの　その全て　外にあるよ

(かぎられたじかんでは)

限られた時間では

(みたゆめなんかわすれるさ)

見た夢なんか忘れるさ

(めがさめたしゅんかんきえてく)

目が覚めた瞬間消えてく

(しゅうちゃくがなかったら)

執着がなかったら

(ねがいがかなうわけがない)

願いが叶うわけがない

(うしなったよくぼうぼくはあらがおうとした)

失った欲望　僕は抗おうとした

(でてゆこうあさまでまてない)

出て行こう　朝まで待てない

(あれがたりないとか)

あれが足りないとか

(これもたりない)

これも足りない

(いまをまんぞくするな)

今を満足するな

(ふみんしょうでいい)

不眠症でいい

(ふかふかのべっどでは)

ふかふかのベッドでは

(もうゆめなんかみられない)

もう夢なんか見られない

(かんきょうがめぐまれすぎてる)

環境が恵まれ過ぎてる

(なにもないゆかのうえ)

何もない床の上

(つかれてよこになりたいよ)

疲れて横になりたいよ

(あまえてるじぶんにぼくはへきえきとした)

甘えてる自分に僕は辟易とした

(でてゆこうここではだめなんだ)

出て行こう　ここではダメなんだ