ミッシングリンク

(やぶれたぺーじはうばわれたんだよ)

破れたページは奪われたんだよ

(どこかでおとしたおぼえはないから)

何処かで落とした覚えはないから

(いわかんもないほどきれいにないそこには)

違和感もないほど綺麗にないそこには

(ゆめというなのしょうがたしかにあった)

夢という名の章が確かにあった

(「だれにうばわれたの？だいじにしないから」)

「誰に奪われたの？大事にしないから」

(うるさいひとごとみたいにいいやがって)

うるさい他人事みたいに言いやがって

(でもなにをにくめばいい？かこかじぶんじしんか)

でも何を憎めばいい？過去か自分自身か

(できればほかのだれかであれ)

出来れば他の誰かであれ

(ものがたりのぼくらがそのみらいおもうのは)

物語の僕らがその未来想うのは

(つじつまあわせのえんでぃんぐなんてみたくないから)

つじつま合わせのエンディングなんて見たくないから

(いまはないぺーじはじょうぶにできていた)

今はないページは丈夫に出来ていた

(ちょっとやそっとじゃやぶれたりなんかしない)

ちょっとやそっとじゃ破れたりなんかしない

(そのわらわれたぺーじはなみだでにじんでいた)

その笑われたページは涙で滲んでいた

(だからほんとうはすこしほっともしたんだろう)

だから本当は少しホッともしたんだろう

(だれにうばわれたかそんなのどうでもいい)

誰に奪われたかそんなのどうでもいい

(どうせせかいにはえいきょうなんてない)

どうせ世界には影響なんてない

(とうぜんのことなのにさびしいのは)

当然のことなのに寂しいのは

(じぶんをしんじきれなかったじぶんじしん)

自分を信じきれなかった自分自身

(ものがたりのぼくらがそのみらいおもうのは)

物語の僕らがその未来想うのは

(ありふれてなんかいないとくべつなことなんだ)

ありふれてなんかいない特別なことなんだ

(やぶれてしまってもおわらなかったんだ)

破れてしまっても終わらなかったんだ

(やぶれたままでもほらまもるべきなにかはふえていくんだろう)

破れたままでもほら守るべき何かは増えていくんだろう

(ものがたりのぼくらがそのみらいおもうのは)

物語の僕らがその未来想うのは

(なくしたあとでもしゅやくはかわれないから)

失くした後でも主役は変われないから

(しょうさんなんてされなくたってたしかなきょうがあるなら)

賞賛なんてされなくたって確かな今日があるなら

(ゆめなんてなまえのしょうはいくらでもつくれるんだ)

夢なんて名前の章はいくらでも創れるんだ