秘密遊戯

(ああまるでとりのよう)

ああ　まるで鳥のよう

(かごのなかできょうもさえずるの)

籠の中で今日もさえずるの

(ああだからぬけだして)

ああ　だから抜け出して

(ひみつのばしょまであそびにいくの)

秘密の場所まで遊びに行くの

(あなたがくるわたしこばむふれあってく)

あなたが来る　わたし拒む　触れ合ってく

(むさぼられてしるたのしさ)

貪られて知る愉しさ

(きづきゃどろのなか)

気付きゃ泥の中

(おぼれてほしがってぶつけあう)

溺れて　欲しがって　ぶつけ合う

(ああまるでいぬのよう)

ああ　まるで犬のよう

(なまえもしらないあなたときょうも)

名前も知らないあなたと今日も

(みつめあうのしかかるこえがもれる)

見つめ合う　圧し掛かる　声が漏れる

(くちづけにはゆめもなく)

くちづけには夢もなく

(ただみたすだけ)

ただ満たすだけ

(あなたはわたしのことを)

あなたはわたしのことを

(どこまでしってるのかしら)

どこまで知ってるのかしら

(いつもだきしめられるたびに)

いつも抱きしめられる度に

(ふくらむくろいかげ)

膨らむ黒い影

(ひみつのおゆうぎはしげきてきでしびれるわ)

秘密のお遊戯は　刺激的でシビレるわ

(あたまのなかはもうしょーとすんぜんなんですの)

頭の中はもう　ショート寸前なんですの

(しそうですの)

しそうですの

(はなうたまじりであいにいく)

鼻唄まじりで会いに行く

(きょうはどんなことされるのかたのしみで)

今日はどんなことされるのか楽しみで

(たずねてもいないないどこにもいない)

訪ねても居ない　ない　どこにも居ない

(どうしていないのよ)

どうして居ないのよ

(こんなのってないでしょ)

こんなのってないでしょ

(いやだわもうあそべないじゃないの)

嫌だわ　もう遊べないじゃないの

(あなたはわたしのことを)

あなたはわたしのことを

(どんなふうにおもってたの)

どんな風に思ってたの

(こんなことかんがえるなんてどうかしてるかしら)

こんなこと考えるなんて　どうかしてるかしら

(ひとりじゃつまらない)

一人じゃつまらない

(ふたりでしないといみがない)

二人でしないと意味がない

(こんなにせつないなんてうまれてはじめてなのに)

こんなに切ないなんて生まれて初めてなのに…

(みつけたわよあなたのこと)

見つけたわよ　あなたのこと

(おりのなかでさびしそうなめをしてる)

檻の中で寂しそうな目をしてる

(どうしてそんなとこにいるの)

どうしてそんなとこに居るの？

(だれがつかまえちゃったの)

誰が捕まえちゃったの？

(もうあそべないじゃないの)

もう遊べないじゃないの！

(けっきょくわたしはゆめのなか)

結局わたしは夢の中

(あなたはついにははいのなか)

あなたは終には灰の中

(もうにどとあそべないなんて)

もう二度と遊べないなんて

(つまらなくなるわ)

つまらなくなるわ

(さいごのおゆうぎはひげきてきでくるしいわ)

最後のお遊戯は　悲劇的で苦しいわ

(なみだのおとがもうあたまでなっているわ)

涙の音がもう　頭で鳴っているわ