白い巨塔　セリフ集（裁判編）

(どうしておとうさまは、ぼうかんしゃでいられるの？)

どうしてお父様は、傍観者でいられるの？

(やなぎはら、みじゅくだからけっこんするんだよ。おとこはまもるものができるとつよくなるからな。)

柳原、未熟だから結婚するんだよ。男は守るものができると強くなるからな。

(そんなことのために、そんなことのために、かんじゃひとりしなせてしまったのか！)

そんなことのために、そんなことのために、患者一人死なせてしまったのか！

(ざいぜんくんはがんせんたーのじんじまでとりひきにつかったということですか。)

財前君はがんセンターの人事まで取引に使ったということですか。

(ざいぜんくんをかたせてはいけない。このままかれがかてばきっとおなじことをくりかえす。)

財前君を勝たせてはいけない。このまま彼が勝てばきっと同じことを繰り返す。

(こじんてきなうらみをはらすためにざいぜんきょうじゅのしんりょうをひていしているとしかおもえませんね)

個人的な恨みを晴らすために財前教授の診療を否定しているとしか思えませんね

(ざいぜんきょうじゅとわたくしのあいだには、すくなからずかくしつがございました。)

財前教授とわたくしの間には、少なからず確執がございました。

(うそだ！いまのしょうげんはうそです！ぼくはざいぜんせんせいにせつめいなどめいじられていません。)

噓だ！今の証言は嘘です！僕は財前先生に説明など命じられていません。

(すてられたいぬみたいにきゃんきゃんきゃんきゃんほえよって。)

捨てられた犬みたいに　キャンキャン　キャンキャン吠えよって。

(わたしがざいぜんからめすをうばうかもしれない、ということですね。)

私が財前からメスを奪うかもしれない、ということですね。

(わたしはかんじゃをすくおうとしたんだ。がんをせつじょしようとしたんだ。なにがわるい。)

私は患者を救おうとしたんだ。癌を切除しようとしたんだ。何が悪い。

(なんぜんにんものがんをなおしてきたぼくが、がんになるとはな。)

何千人もの癌を治してきた僕が、癌になるとはな。

(なあざいぜんきみは、きみじしんは、あずませんせいにきってもらいたいんじゃないのか。)

なあ財前きみは、君自身は、東先生に切ってもらいたいんじゃないのか。

(さとみ、ぼくにふあんはないよ。ただ・・・すまん、ただ・・・むねんだ。)

里見、僕に不安はないよ。ただ・・・すまん、ただ・・・無念だ。

(おんなのいっしょうはおとこのいっしょうよりながいってことですよ。)

女の一生は男の一生より長いってことですよ。

(わたしいのってるわ。ざいぜんさんはあなたのいちばんのともだちだものね。)

私　祈ってるわ。財前さんはあなたの一番の友達だものね。

(ささきさん、あなたもがんせんたーににゅういんされたら、べっどはあけますよ。)

佐々木さん、あなたもがんセンターに入院されたら、ベッドは空けますよ。

(ごろう、よくがんばったねえ。ごくろうさまでした。)

五郎、よく頑張ったねえ。ごくろうさまでした。