冬の花

(いずれはなとちるわたしのいのちかえらぬときゆびおりかぞえても)

いずれ花と散る　私の生命　帰らぬ時　指おり数えても

(なみだとわらいかことみらいひきさかれしわたしはふゆのはな)

涙と笑い　過去と未来　引き裂かれしわたしは　冬の花

(あなたはたいようわたしはつきひかりとやみがまじりあわぬように)

あなたは太陽　わたしは月　光と闇が交じり合わぬように

(なみだにけむるふたりのみらいうつくしすぎるかこはしんきろう)

涙にけむる　ふたりの未来　美しすぎる過去は蜃気楼

(たびみたいだねいきるってどんなときでも)

旅みたいだね　生きるってどんな時でも

(こがらしのなかぬくもりもとめさまよう)

木枯らしの中　ぬくもり求め　彷徨う

(なかないでわたしのこいごころなみだはおまえにはにあわない)

泣かないで　わたしの恋心　涙は“お前”にはにあわない

(ゆけただゆけいっそわたしがゆくよああこころがわらいたがっている)

ゆけ　ただゆけ　いっそわたしがゆくよ　ああ　心が笑いたがっている

(なんかかなしいねいきてるってかさねしやくそくあなたとふたり)

なんか悲しいね　生きてるって　重ねし約束　あなたとふたり

(ときのまにまにたゆたいながらなみだをかくしたしあわせしばい)

時のまにまに　たゆたいながら　涙を隠した　しあわせ芝居

(さらばおもいでたちよひとりあるくまてんろう)

さらば思い出たちよ　ひとり歩く摩天楼

(わたしというなのものがたりはさいしゅうしょう)

わたしという名の物語は　最終章

(かなしくってないてるわけじゃあないいきてるからなみだがでるの)

悲しくって泣いてるわけじゃあない　生きてるから涙が出るの

(こごえるきせつにあざやかにさくよああわたしがまけるわけがない)

こごえる季節に鮮やかに咲くよ　ああ　わたしが　負けるわけがない

(なかないでわたしのこいごころなみだはおまえにはにあわない)

泣かないで　わたしの恋心　涙は“お前”にはにあわない

(ゆけただゆけいっそわたしがゆくよああこころがわらいたがっている)

ゆけ　ただゆけ　いっそわたしがゆくよ　ああ　心が笑いたがっている

(ひとしれずされどほこらかにさけああわたしはふゆのはな)

ひと知れず　されど誇らかに咲け　ああ　わたしは　冬の花

(むねにはなみだかおにはえがおできょうもわたしはでかける)

胸には涙　顔には笑顔で　今日もわたしは出かける