蝶の羽飾り/aiko

(むねのいたいうちはあなたのことを)

胸の痛いうちはあなたの事を

(おもいかえさないよういつもいつも)

想い返さない様いつもいつも

(ちがうことをかんがえてる)

違う事を考えてる

(へいぼんなひびはそんなあたしに)

平凡な日々はそんなあたしに

(たくさんのわなをしかける)

沢山の罠を仕掛ける

(まだそらがきれいすぎてなみだがでるくらい)

まだ空が綺麗過ぎて涙がでる位

(あたしはまだあなたのことを)

あたしはまだあなたの事を

(すきですきですきで)

好きで　好きで　好きで

(うみにうかぶちょうのはねりょうめじゃまぶしいたいようがかなしいせつない)

海に浮かぶ蝶の羽　両目じゃ眩しい太陽が悲しい切ない

(きづかずすごしたまいにちにつみかさなったおおきなそんざい)

気付かず過ごした毎日に積み重なった大きな存在

(きまったじかんにいつもなってたでんわがいまはもうならない)

決まった時間にいつも鳴ってた電話が今はもう鳴らない

(あなたがといたむねのいとがぎゃくにくるしいよ)

あなたが解いた胸の糸が逆に苦しいよ

(かわいそうとてをさしのべられたり)

可哀想と手を差し伸べられたり

(ひとりまいごだとおもわれないように)

ひとり迷子だと思われない様に

(あしもこころもうごかしてへいぼんなひびのなかでも)

足も心も動かして平凡な日々の中でも

(とびきりでありたいとねがうの)

とびきりでありたいと願うの

(めをそむけてはいけないとわかってるけど)

目を背けてはいけないと解ってるけど

(あたしはあたしにうそをつく)

あたしはあたしに嘘を付く

(きらいきらいきらい)

嫌い　嫌い　嫌い

(ぐるぐるにまいたまふらーのすきまに)

ぐるぐるに巻いたマフラーの隙間に

(まとわりついてくるうみのかぜが)

まとわりついてくる海の風が

(きづかずすごしたまいにちを「いまさらだ」とあざわらう)

気付かず過ごした毎日を「今更だ」とあざ笑う

(うけとめきれないいまのじゆう)

受け止めきれない今の自由

(しんでしまったあたしのはね)

死んでしまったあたしの羽

(あなたがといたむねのいとをなみがさらってく)

あなたが解いた胸の糸を波がさらってく

(こまかくきざまれたあいしかたや)

細かく刻まれた愛し方や

(わたせずほこりをかぶったてがみも)

渡せずホコリをかぶった手紙も

(あたしがつくったかけらぜんぶたいせつにすればいい)

あたしが作ったカケラ全部大切にすればいい

(つぎにあなたをおもいだすのはあたしのこのはねかざりが)

次にあなたを想い出すのは　あたしのこの羽飾りが

(もういちどみずからちゃんとはえかわったとき)

もう一度自らちゃんと生え変わった時