さまよう/People In The Box

(でぐちのないせかいをおよぐさかなみっどないと)

出口のない世界を　泳ぐ魚ミッドナイト

(かわぞいそまったせいざとちょうちん)

川沿い染まった　星座と提灯

(あるきなれたどうろがやわらかくきばをむく)

歩きなれた道路が　柔らかく牙を剥く

(いつだっておなじさいたみさえどこかよそよそしい)

いつだって同じさ　痛みさえどこかよそよそしい

(しょうじょはりゆうもなくまちをさまようしょうねんはうしろすがたをみうしなう)

少女は理由もなく街をさまよう　少年は後ろ姿を見失う

(きみはくらやみのなかにいてそろそろめがなれてきたころさ)

きみは暗闇のなかにいて　そろそろ目がなれてきたころさ

(いちばんにあうふくをきてどうかでておいではなしがあるよ)

いちばん似合う服を着て　どうか出ておいで　話があるよ

(はずれないかめんをすがおというなら)

外れない仮面を　素顔というなら

(こんくりーとあまつぶのもようはしんやのくとうてん)

コンクリート　雨粒の模様は　深夜の句読点

(しょうじょはりゆうもなくまちをさまようしょうねんはうしろすがたをみうしなう)

少女は理由もなく街をさまよう　少年は後ろ姿を見失う

(きみにわからないはずはないりようされただれかのこどくを)

きみにわからないはずはない　利用された誰かの孤独を

(りゆうにまどわされていてもかのじょをまもるのはきみだけのしめい)

理由に惑わされていても　彼女を守るのはきみだけの使命

(きみはくらやみのなかにいてそろそろめがなれてきたころさ)

きみは暗闇のなかにいて　そろそろ目がなれてきたころさ

(いちばんにあうふくをきてどうかでておいではなしがあるよ)

いちばん似合う服を着て　どうか出ておいで　話があるよ

(こわれたかさなげだしてあめのなかひとがおどるよ)

壊れた傘　投げ出して　雨の中ひとが踊るよ

(ぬれてかくれたなきがおもきみのしらないりくつづきのすがお)

濡れて隠れた泣き顔も　きみの知らない陸つづきの素顔

(しょうじょはりゆうもなくまちをさまよう)

少女は理由もなく街をさまよう