ひとりがち

(ころんだままのぼくがみてるのは)

転んだままの僕が見てるのは

(よくしらないひとたちのこわくてうれしげなこえで)

よく知らない人たちの怖くて嬉しげな声で

(こんなものとしっていたなら)

こんなものと知っていたなら

(たっていられたときからうごけやしないだろうな)

立っていられた時から動けやしないだろうな

(いろんなものをすててきたのは)

色んなものを捨ててきたのは

(とってつけたえがおがうとましくなっていったせいで)

取って付けた笑顔が疎ましくなっていったせいで

(とまったままのはりをみてるのは)

止まったままの針を見てるのは

(とっておいたでんちもどっかにおとしていったせいだ)

取っておいた電池もどっかに落としていったせいだ

(もうやめようだいたいはもうわかったんだ)

もうやめよう　大体はもうわかったんだ

(どうやめようききたいことはないかって)

どうやめよう　聞きたいことはないかって

(ちょっとだけしりたいなぼくらは)

ちょっとだけ知りたいな僕らは

(どうやっていきてるんでしょう)

どうやって生きてるんでしょう

(どうやっていきてくんでしょう)

どうやって生きてくんでしょう

(ゆめをだいてよふけをはしった)

夢を抱いて夜更けを走った

(でもこのせかいはひとりじゃない)

でもこの世界はひとりじゃない

(おちないようおしあって)

落ちないよう押し合って

(よくばってとがったならもがいていけよ)

欲張って尖ったならもがいていけよ

(ゆめとないてよあけをわらった)

夢と泣いて夜明けを笑った

(ほらこのせかいはひとりじゃない)

ほらこの世界はひとりじゃない

(てをかたくつないでめをひらいてよ)

手を堅く繋いで目を開いてよ

(おとしたものをひろおうとして)

落としたものを拾おうとして

(おもったいじょうのおもさにぼくはもうもてないとしった)

思った以上の重さに僕はもう持てないと知った

(あいたままのあなをふさいだ)

空いたままの穴を塞いだ

(でもこころもとなくてすこしもおちつけなかった)

でも心許なくて少しも落ち着けなかった

(これからよろこべないことばっかふえていくんでしょうか)

これから喜べないことばっか増えていくんでしょうか

(そうかいぼくはゆうゆうといきていたいだけなんで)

そうかい僕は悠々と生きていたいだけなんで

(きにくわなくてもすがっていよう)

気に食わなくてもすがっていよう

(だってきっとゆめのかなうひがまってるんでしょう？)

だってきっと夢の叶う日が待ってるんでしょう？

(いまをないてこのひをはしった)

今を泣いてこの日を走った

(まだこのせかいにひかりはない)

まだこの世界に光はない

(まちがってうしなって)

間違って失って

(よくにそまっためをみないでくれよ)

欲に染まった目を見ないでくれよ

(むねをだいてほんねをさけんだ)

胸を抱いて本音を叫んだ

(ただこのせかいできみをみたい)

ただこの世界で君を見たい

(めをあかくしないでてをひらいてよ)

目を赤くしないで手を開いてよ

(こころはどうか)

心はどうか

(まだもちそうか)

まだ保ちそうか

(うすぎたないようそうでも)

薄汚い様相でも

(こえをきいて)

声を聞いて

(まえばかりむいてないでいいから)

前ばかり向いてないでいいから

(おとしたものをみないふりしてぼくはのぼったんだ)

落としたものを見ないふりして僕は昇ったんだ

(いろんなかげをふんできたから)

色んな影を踏んできたから

(こうやっていきてるんでしょう)

こうやって生きてるんでしょう

(こうやっていきてくんでしょう)

こうやって生きてくんでしょう

(ゆめをだいてよふけをはしった)

夢を抱いて夜更けを走った

(でもこのせかいはひとりじゃない)

でもこの世界はひとりじゃない

(おちないようむきあって)

落ちないよう向き合って

(きみはみらいにえをかいていけよ)

君は未来に絵を描いていけよ

(ゆめとないてよあけをわらった)

夢と泣いて夜明けを笑った

(ほらこのせかいはひとりじゃない)

ほらこの世界はひとりじゃない

(まだこきゅうをつないでめをひらいてよ)

まだ呼吸を繋いで目を開いてよ