さよならスペースシャトル

(がらくたはいざいあつめた)

がらくた　廃材　集めた

(いえじゅうのこうぐもそろえて)

家中の工具も揃えて

(めざすはじさくすぺーすしゃとる)

目指すは自作スペースシャトル

(きっととぶだろうきみのほしまで)

きっと飛ぶだろう　君の星まで

(たりないものがおおすぎた)

足りないものが多すぎた

(しらないこともおおすぎた)

知らないことも多すぎた

(きっとひとりはとてもさびしいから)

きっとひとりはとても寂しいから

(ぼくもいこうきみがいるせかい)

僕も行こう　君がいるセカイ

(ああひのかげもつきあかりも)

ああ　日の陰も　月灯りも

(ふたりであるいてきたのに)

二人で歩いてきたのに

(あるはずないものさがし)

あるはずない　ものさがし

(ゆめのはてをただよう)

夢の果てをただよう

(さよならちきゅうごうきみのせかいへ)

さよなら地球号　君の世界へ

(ぼくのきぼうをとばしたよ)

僕の希望を飛ばしたよ

(ただおちていっていきばのない)

ただ落ちていって　行き場のない

(ゆうげんかいろうのうえでまどう)

有限回廊の上で惑う

(ひとりだけのほしのなかを)

独りだけの星の中を

(ああはっぶるうちゅうぼうえんきょう)

ああハッブル宇宙望遠鏡

(いったいどれがせいかいだい)

いったいどれが正解だい

(きっとひとりはとてもさびしいから)

きっとひとりはとても寂しいから

(あつまってできたあのほしのうみ)

集まってできた　あの星の海

(はじめからぼくらは)

はじめから僕らは

(べつべつのいのちだ)

別々の命だ

(うしなうものなど)

失うものなど

(ひとつもないだろ)

ひとつもないだろ

(それなのにぼくは)

ソレナノニボクハ

(このよのおわりも)

この世の終わりも

(どうでもいいほど)

どうでもいいほど

(きみをさがしてる)

君を探してる

(いまかけあがってゆめのせかいで)

いま駆け上がって　夢の世界で

(きみのきおくをさがしたよ)

君の記憶を探したよ

(でもきえていってやりばのない)

でも消えていって　やり場のない

(にりつはいはんのかっとうがめぐる)

二律背反の葛藤が巡る

(ひとりきりのほしのなかを)

一人きりの星の中を

(がらくたはいざいあつめて)

がらくた　廃材　集めて

(きえようとしたのはぼくじしん)

消えようとしたのは僕自身

(みえないひかりをさがしていたんだ)

見えない光を探していたんだ

(いつかのきおくにふれてきえた)

いつかの記憶に触れて消えた

(さよならちきゅうごうきみのせかいへ)

さよなら地球号　君の世界へ

(ぼくのきぼうをとばしたよ)

僕の希望を飛ばしたよ

(まためぐりあっておわりのない)

また巡りあって　終わりのない

(むげんかいろうのはてにねむる)

無限回廊の果てに眠る

(ふたりだけのほしのなかを)

二人だけの星の中を