MUIMI

(くうはくにそまるかたちが)

空白に染まる形が

(ゆめみたいにさいてはきえて)

夢みたいに咲いては消えて

(ひろくなったへやみていた)

広くなった部屋　見ていた

(なにかになりたがったって)

何かになりたがったって

(えそらごとすぎてなかみがないな)

絵空事すぎて中身がないな

(ぼくはいつだってそうだ)

僕はいつだってそうだ

(ぼくはいつだってそれくらい)

僕はいつだってそれくらい

(むいみなんだ)

無意味なんだ

(いつもむいみなんだ)

いつも無意味なんだ

(てをのばしても)

手を伸ばしても

(とどかないな)

届かないな

(もうとどかないな)

もう届かないな

(くうはくにかけたことばが)

空白にかけた言葉が

(あめみたいにひびいてきえた)

雨みたいに響いて消えた

(ひろくなったへやみていた)

広くなった部屋　見ていた

(ぼくはひとりでだいじょうぶ)

「僕は一人で大丈夫」

(はねかえるこえがこころをさいた)

跳ね返る声が　心を裂いた

(ぼくはいつだってそうだ)

僕はいつだってそうだ

(ぼくはいつだってそれくらい)

僕はいつだってそれくらい

(むいみなんだ)

無意味なんだ

(いつもむいみなんだ)

いつも無意味なんだ

(てをのばしても)

手を伸ばしても

(とどかないな)

届かないな

(もうとどかないな)

もう届かないな

(そうしてきみをつくって)

そうして「君」を作って

(ふかんぜんにおどったって)

不完全に踊ったって

(くりかえすよなんかいでも)

繰り返すよ　何回でも

(かすむめのまえできえてくひも)

霞む目の前で　消えてく火も

(くりかえすよなんかいでも)

繰り返すよ　何回でも

(なんかいでも)

何回でも

(きみがすべてなんだ)

君が全てなんだ

(きみがすべてなんだとどかなくても)

君が全てなんだ　届かなくても

(とうめいとだんす)

透明とダンス

(おどりつづけるんだきみとねぇ)

踊り続けるんだ　君と　ねぇ

(ひかれあうままふたりぜろになる)

惹かれ合うまま二人ゼロになる

(みたいなゆめをぼくはひとりおもう)

みたいな夢を僕はひとり想う

(わすれたいおもいでがきみになる)

忘れたい想い出が「君」になる

(わらっておもいだせるそのひまで)

笑って思い出せるその日まで