会わないつもりの、元気でね (SCANDAL)

(はなれてしまったこころとこころを)

離れてしまった心と心を

(いきかうあさのけんそうにさがした)

行き交う朝の喧噪に探した

(ここでいいからとしんごうまちでいう)

「ここで良いから」と信号待ちで言う

(みなれたよこがおみえなくなるかお)

見慣れた横顔 見えなくなる顔

(はじまるまえのようにおなじせかいにいないように)

始まる前のように　同じ世界に居ないように

(できるかなしたくないなうしなうちょくぜん)

出来るかな したくないな 失う直前

(きゅうにげんじつになってことばはのどにひっかかって)

急に現実になって 言葉は喉に引っ掛かって

(あおになるうごきだすほほえむきみがいう)

青になる　動き出す　微笑む君が言う

(にどとあわないつもりのげんきでね)

二度と 会わないつもりの「元気でね」

(さいごにやさしさはいらなかったのに)

最後に優しさはいらなかったのに

(さよならとかじゃあねとか)

「さよなら」とか「じゃあね」とか

(いとをきるようにはなしてよ)

糸を切るように離してよ

(ねえあえなくなるからげんきでと)

ねえ　会えなくなるから「元気で」と

(さいごまでふたりおもえるなら)

最後まで二人想えるなら

(てははなさないままそれでいいのに)

手は離さないまま　それで良いのに

(とおくなるいつでもあとからさびしくて)

遠くなる　いつでも後から寂しくて

(おわらせたのはだれさきにめをそらしたのは)

終わらせたのは誰？　先に目を逸らしたのは

(いじをはってむきになったわたしのほうで)

意地を張って　ムキになった　私の方で

(きゅうにいとしさがかってことばがやっとこえになって)

急に愛しさが勝って　言葉がやっと声になって

(あかになるそのまえにきみのなをよびかけた)

赤になる　その前に　君の名を呼びかけた

(にどとあわないつもりのげんきでね)

二度と　会わないつもりの「元気でね」

(そんなやさしさがだいすきだったこと)

そんな優しさが大好きだったこと

(ごめんねとかそのまえにいわなくちゃ)

「ごめんね」とかその前に言わなくちゃ…

(あえなくなるからげんきでと)

会えなくなるから「元気で」と

(きづけなくなるからげんきでと)

気付けなくなるから「元気で」と

(さよならとかじゃあねより)

「さよなら」とか「じゃあね」より

(だいじなものをおしえてくれた)

大事なものを教えてくれた

(あわないつもりのげんきでね)

会わないつもりの「元気でね」

(いわせるまでわからなくてごめんね)

言わせるまでわからなくてごめんね

(てんめつするしんごうがあかになるちょくぜんでふりむいて)

点滅する信号が赤になる　直前で　振り向いて

(てをふったきみはまたほほえんでげんきでね)

手を振った　君はまた微笑んで『元気でね』