ごんぎつね

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問題文
(ごんは、ひとりぼっちのこぎつねで、)
ごんは、ひとりぼっちの小ぎつねで、
(しだのいっぱいしげったもりのなかにあなをほってすんでいました。)
しだのいっぱいしげった森の中に穴をほって住んでいました。
(そして、よるでもひるでも、あたりのむらへでていって、いたずらばかりしました。)
そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出ていって、いたずらばかりしました。
(はたへはいっていもをほりちらしたり、なたねがらのほしてあるのへひをつけたり、)
畑へ入っていもをほりちらしたり、菜種がらのほしてあるのへ火をつけたり、
(ひゃくしょうやのうらてにつるしてあるとんがらしをむしりとっていったり、)
百姓家のうら手につるしてあるとんがらしをむしり取っていったり、
(いろんなことをしました。)
いろんなことをしました。
(あるあきのことでした。)
ある秋のことでした。
(ふた、みっかあめがふりつづいたそのあいだ、ごんはほっとしてあなからはいだしました。)
二、三日雨がふり続いたそのあいだ、ごんはほっとして穴からはい出しました。
(そらはからっとはれていて、もずのこえがきんきんひびいていました。)
空はからっと晴れていて、もずの声がキンキンひびいていました。
(ごんは、むらのおがわのつつみまででてきました。)
ごんは、村の小川のつつみまで出てきました。
(あたりのすすきのほには、まだあめのしずくがひかっていました。)
あたりのすすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。
(かわはいつもはみずがすくないのですが、みっかものあめで、みずがどっとましていました。)
川はいつもは水が少ないのですが、三日もの雨で、水がどっとましていました。
(ただのときはみずにつかることのない、かわべりのすすきやはぎのかぶが、)
ただのときは水につかることのない、川べりのすすきやはぎのかぶが、
(きいろくにごったみずによこだおしになって、もまれています。)
黄色くにごった水に横だおしになって、もまれています。
(ごんはかわしものほうへと、ぬかるみみちをあるいていきました。)
ごんは川下の方へと、ぬかるみ道を歩いていきました。