季節のせいにしたくはない

(すこしはやくないかひまわりのはな)

少し早くないか　向日葵の花

(そんないきいそいじゃもったいないよ)

そんな生き急いじゃもったいないよ

(たいようをいつでもさがしてただろう)

太陽をいつでも探してただろう？

(なつがやってくるのはまだまださきだ)

夏がやって来るのはまだまだ先だ

(ながあめのあとのあぱーとのかべ)

長雨の後のアパートの壁

(まだのこってるしみがなにかいいたげで)

まだ残ってる染みが何か言いたげで

(てっこつのかいだんかたかたおりる)

鉄骨の階段　カタカタ降りる

(ぼくのあしおときいているか)

僕の足音　聞いているか？

(きせつのせいにしたくはないけど)

季節のせいにしたくはないけど

(だきあったかいすうもへってしまった)

抱き合った回数も減ってしまった

(しつどがたかくじめじめとして)

湿度が高く　ジメジメとして

(ぼくたちのかんけいもかびがはえた)

僕たちの関係もカビが生えた

(はやくはながさけばはやくかれてく)

早く花が咲けば　早く枯れてく

(さきにゆめをみるかあとでおもうか)

先に夢を見るか　後で想うか？

(ぼくたちはあんなにあいしあったし)

僕たちはあんなに愛し合ったし

(はかなくもうつくしくちっていくんだ)

儚くも美しく散って行くんだ

(つけっぱなしのてれびがつたえているよ)

つけっ放しのテレビが伝えているよ

(てんきずのうえではつゆがあけると)

天気図の上では梅雨が明けると...

(たしかにあおぞらはみえているけど)

確かに青空は見えているけど

(かなしみなんてきえるものか)

悲しみなんて消えるものか

(きせつがすぎてようやくきづく)

季節が過ぎてようやく気づく

(ほんとうにたいせつかそのなにかとは)

本当に大切かその何かとは？

(こごえるふゆもゆううつなはるも)

凍える冬も憂鬱な春も

(みおくってたんたんとくらすことだ)

見送って　淡々と暮らすことだ

(れいぞうこのかれんだーは)

冷蔵庫のカレンダーは

(ずっとさきにしるしがある)

ずっと先に印がある

(まもられないやくそくなんて)

守られない約束なんて

(ぜんぜんいみなどないよ)

全然　意味などないよ

(きせつはいつもかぜにたくして)

季節はいつも風に託して

(おきざりのしあわせをおしえてくれる)

置き去りのしあわせを教えてくれる

(きせつのせいにしたくはないけど)

季節のせいにしたくはないけど

(だきあったかいすうもへってしまった)

抱き合った回数も減ってしまった

(しつどがたかくじめじめとして)

湿度が高く　ジメジメとして

(ぼくたちのかんけいもかびがはえた)

僕たちの関係もカビが生えた