広島・平和記念式典 首相あいさつ全文 後半
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問題文
(みょうねんは、かくへいきふかくさんじょうやく(npt)はっこう50しゅうねんというふしめのとしをむかえ、)
明年は、核兵器不拡散条約(NPT)発効50周年という節目の年を迎え、
(5ねんに1どのnptうんようけんとうかいぎがかいさいされます。)
5年に1度のNPT運用検討会議が開催されます。
(このかいぎにおいて、いぎあるせいかをうみだすために、)
この会議において、意義ある成果を生み出すために、
(いっさくねん、ここひろしまからはじまったかくぐんしゅくにかんする「けんじんかいぎ」のていげんなどを)
一昨年、ここ広島から始まった核軍縮に関する「賢人会議」の提言などを
(じゅうぶんふまえながら、かっこくにせっきょくてきにはたらきかけていくけついです。)
十分踏まえながら、各国に積極的に働きかけていく決意です。
(わたしたちには、ゆいいつのせんそうひばくこくとして、かくへいきのひじんどうせいを、)
私たちには、唯一の戦争被爆国として、核兵器の非.人道性を、
(せだいやこっきょうをこえてつたえつづけるつとめがあります。)
世代や国境を越えて伝え続ける務めがあります。
(ひばくしゃのかたがたからつたえられたひばくたいけんを、)
被爆者の方々から伝えられた被爆体験を、
(しっかりと、わかいせだいへとかたりついでいく。)
しっかりと、若い世代へと語り継いでいく。
(そして、ひろしまやながさきをおとずれるせかいじゅうのひとびとが、)
そして、広島や長崎を訪れる世界中の人々が、
(ひばくのひさんなじっそうにふれることで、)
被爆の悲惨な実相に触れることで、
(へいわへのけついをあらたにすることができる。)
平和への決意を新たにすることができる。
(そうしたとりくみをわがくにとして、ちゃくじつにおしすすめてまいります。)
そうした取り組みを我が国として、着実に推し進めてまいります。
(ひばくしゃのかたがたにたいして、)
被爆者の方々に対して、
(ほけん、いりょう、ふくしにわたるしえんのひつようせいをしっかりとうけとめ、)
保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、
(こんごも、ひばくしゃのかたがたによりそったえんごしさくを)
今後も、被爆者の方々に寄り添った援護施策を
(そうごうてきにすいしんしてまいります。)
総合的に推進してまいります。
(とくに、げんばくしょうのにんていについて、)
特に、原爆症の認定について、
(ひきつづき、いちにちもはやくけっかをおしらせできるよう、)
引き続き、一日も早く結果をお知らせできるよう、
(できるかぎりじんそくなしんさをおこなってまいります。)
出来る限り迅速な審査を行ってまいります。
(むすびに、「こくさいへいわぶんかとし」としてはってんをとげた、)
結びに、「国際平和文化都市」として発展を遂げた、
(ここひろしましにおいて、「かくへいきのないせかい」と)
ここ広島市において、「核兵器のない世界」と
(こうきゅうへいわのじつげんにむけてちからをつくすことをおちかいもうしあげます。)
恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。
(げんしばくだんのぎせいとなられたかたがたのごめいふくと、)
原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、
(ごいぞく、ひばくしゃのみなさま、ならびに、)
ご遺族、被爆者の皆様、並びに、
(さんれつしゃ、ひろしましみんのみなさまのごへいあんをきねんいたしまして、)
参列者、広島市民の皆様のご平安を祈念いたしまして、
(わたしのあいさつといたします。)
私のあいさつといたします。
(れいわがんねん8がつ6か)
令和元年8月6日
(ないかくそうりだいじんあべしんぞう)
内閣総理大臣 安倍晋三