黒鳥山公園

(まだあかるいのにつくがいとう)

まだ明るいのにつく街灯

(さかのうえのてんぼうだいも)

坂の上の展望台も

(いつもとかわらないはずなのに)

いつもと変わらないはずなのに

(みちはいつもよりひろくみえ)

道はいつもより広く見え

(おなじぼくのひだりてに)

同じ僕の左手に

(つめたいかぜがすりぬけてゆく)

冷たい風がすり抜けてゆく

(しゅうにいちにかいしかあえないって)

「週に1～2回しか会えない」って

(ぐちこぼしたけどつきひがたてば)

愚痴こぼしたけど月日が経てば

(とりかえしつかないくらい)

取り返しつかないくらい

(つみあがってしまったよ)

積みあがってしまったよ

(かぜをいつもよりつよくかんじるのは)

風をいつもより強く感じるのは

(きみのせいかな)

君のせいかな

(ほしがふりそそぎそうなよるとか)

星が降り注ぎそうな夜とか

(ずっとてをつないでいられたこのべんちとか)

ずっと手を繋いでいられたこのベンチとか

(いつまでもこんなになけてくるのなら)

いつまでもこんなに泣けてくるのなら

(いっそのこときらいになれればいいのに)

いっそのこと嫌いになれればいいのに

(かたむくゆうやけさきみだれるはな)

傾く夕焼け、咲き乱れる花

(となりにいてくれるとおもっていたよ)

隣にいてくれると思っていたよ

(あいたいとおもうことがつみみたいにおもえるから)

会いたいと思うことが罪みたいに思えるから

(いっそのことであわなければよかったかな)

いっそのこと出会わなければよかったかな

(よそくへんかんにいちいちきみのなまえがでてくるから)

予測変換にいちいち君の名前がでてくるから

(もうまぎょうをおすのがこわくなったよ)

もうマ行を押すのが怖くなったよ

(きみになきついたときだって)

君に泣きついた時だって

(このままいっしょにいられるのなら)

このまま一緒にいられるのなら

(もうずっとそうずっと)

もうずっと　そうずっと

(ないていたいとおもったよ)

泣いていたいと思ったよ

(にどとあうかもわからないきみへの)

二度と会うかもわからない君への

(おもいつのらせてばかみたいだよな)

想い募らせて馬鹿みたいだよな

(きょうもきみはどっかでひびをすごしている)

今日も君はどっかで日々を過ごしている

(ぼくなんかをもうひつようとせずに)

僕なんかをもう必要とせずに

(なにがしたいかなんてわからないけど)

なにがしたいかなんてわからないけど

(きえてくれないからしかたなくて)

消えてくれないから仕方なくて

(たのしいはずのおもいでがかなしいかこへかわってしまった)

楽しいはずの思い出が悲しい過去へ変わってしまった

(いっそのこときらいになれれば)

いっそのこと嫌いになれれば

(いっそのことであわなければよかったかな)

いっそのこと出会わなければよかったかな