小さな夜

(どこにでもあるようなちっぽけなこのよる)

どこにでもあるような　ちっぽけなこの夜

(みなれたそふぁにねこはまるまって)

見慣れたソファに猫は丸まって

(えあこんのかぜうなるれいぞうこどらまをみてるかのじょ)

エアコンの風　うなる冷蔵庫　ドラマを見てる彼女

(あのころえがいたみらいがいまならあのひのぼくはいまなんていうのだろう)

あの頃描いた未来が今なら　あの日のボクは今なんて言うのだろう

(「うまくやったな」かな「それでいいの？」かな)

「うまくやったな」かな「それでいいの？」かな

(どうこたえるべきか)

どう答えるべきか

(せんしゅうかのじょにいわれたふいのひとこと)

先週彼女に言われた不意の一言

(「ねぇ、なんでわたしたちいっしょにいるんだっけ？」)

「ねぇ、なんで私たち一緒にいるんだっけ？」

(ちいさなよるかぞえきれないほどおもいだせないほどかさねてきた)

小さな夜　数え切れないほど　思い出せないほど　重ねてきた

(ちいさなよるげきてきじゃないけれどかぜはゆるいけど)

小さな夜　劇的じゃないけれど　風は緩いけど

(それも”わるくない”のに)

それも"悪くない"のに

(どこにでもあるようなちっぽけなこのよる)

どこにでもあるような　ちっぽけなこの夜

(じぶんのへやにいきぱそこんをひらく)

自分の部屋に行き　パソコンを開く

(どうでもいいようなほんとどうでもいいようなにゅーすにつかれて)

どうでもいいような　ホントどうでもいいような　ニュースに疲れて

(あめりかにすむとかえいごをおぼえるとか)

アメリカに住むとか　英語を覚えるとか

(いつかそのうちにそうぞうしてばかり)

いつかそのうちに想像してばかり

(なんでわたしたちいっしょにいるんだっけ？)

なんで私たち一緒にいるんだっけ？

(そればかりぐるぐる)

そればかりグルグル

(つながってるだれかをみつけたはずなのに)

繋がってる誰かを　見つけたハズなのに

(そしてそれはこんやもうたがいのないことなのに)

そしてそれは今夜も疑いのないことなのに

(ちいさなよるかぞえきれないほどかかえきれないほどつみかさねた)

小さな夜　数え切れないほど　抱えきれないほど　積み重ねた

(ちいさなよるげきてきじゃないけれどきみのとなりなら)

小さな夜　劇的じゃないけれど　キミのとなりなら

(それも”わるくない”よ)

それも"悪くない"よ

(それが”わるくない”んだよ)

それが"悪くない"んだよ