不完全モノクローグ

(あわいがらすだまみたいな)

淡いガラス玉みたいな

(ゆれるあなたのひとみをみたんだ)

揺れるあなたの瞳を見たんだ

(そのおくにうつってるじぶんが)

その奥に映ってる自分が

(やけにからっぽでさびしくみえた)

やけに空っぽで寂しく見えた

(ぼくをあなたでみたしたい)

僕をあなたで満たしたい

(なんてこんなきもちははじめてで)

なんてこんな気持ちは初めてで

(ぜんぶあなたがおしえてくれた)

全部あなたが教えてくれた

(ぼくもしらないぼくを)

僕も知らない僕を

(どこのだれがなにをささやいたって)

どこの誰が　何をささやいたって

(ぼくたちだけのひみつのさいんが)

僕たちだけの秘密のサインが

(あればこわいものなんてないんだ)

あれば怖いものなんてないんだ

(ほかになにもほしくはない)

他に何もほしくはない

(このてははなさぬように)

この手は離さぬように

(きっとあなたをみつめたわんしーん)

きっとあなたを見つめたワンシーン

(そしてぼくはきづいてしまった)

そして僕は気づいてしまった

(きょうまでのすとーりーはぜんぶ)

今日までのストーリーは全部

(ふたりでであうためのものろーぐ)

二人で出会うためのモノローグ

(さがしてたぼくのからっぽを)

探してた僕の空っぽを

(うめるあなたがくれたかんじょうが)

埋めるあなたがくれた感情が

(かさなりあえばほらまくがあがる)

重なりあえばほら幕が上がる

(どんなひげきもさんげきも)

どんな悲劇も惨劇も

(ぼくたちだけのけつまつを)

僕たちだけの結末を

(あなたがかなしむえんでぃんぐなら)

あなたが悲しむエンディングなら

(ぼくがそんなろーぐかきかえてやる)

僕がそんなローグ書き変えてやる

(まもりたいもののためならば)

守りたいもののためならば

(ぼくはあくまにだってなってやる)

僕は悪魔にだってなってやる

(あなたもしらぬあなたをしりたい)

あなたも知らぬあなたを知りたい

(たいせつにあばいてあげる)

大切に暴いてあげる

(やさしくまざりあうまで)

優しく混ざり合うまで

(もはやじぶんさえわかんない)

もはや自分さえ分かんない

(でもながされちゃうのもつまんない)

でも流されちゃうのもつまんない

(そうやってしゃにかまえたぷらいどを)

そうやって斜に構えたプライドを

(ふりまわされるのもきらいじゃない)

振り回されるのも嫌いじゃない

(ほんとにこれでいいのかな)

ほんとにこれでいいのかな

(いつかきずつけてしまうくらいなら)

いつか傷つけてしまうくらいなら

(なんてぼくはじぶんじしんより)

なんて僕は自分自身より

(きみのことをしんじたい)

君のことを信じたい

(うぞうむぞうがゆらりてまねいたって)

有象無象がゆらり手招いたって

(あなたがくれるそのことばだけが)

あなたがくれるその言葉だけが

(このせかいのぜったいのしんりだ)

この世界の絶対の真理だ

(ほかになにもほしくはない)

他に何もほしくはない

(けっしてゆらがないように)

決して揺らがないように

(きっとなにもかもさらけだしても)

きっと何もかもさらけ出しても

(それでもすなおになれないのは)

それでも素直になれないのは

(もうめをそらせないしんじょうを)

もう目をそらせない心情を

(みすかされることがこわいから)

見透かされることが怖いから

(けどそんなあなたにひかれてる)

けどそんなあなたに惹かれてる

(そのてのひらのうえでおどってる)

その掌の上で踊ってる

(みじめなぼくのことをわらってよ)

みじめな僕のことを笑ってよ

(どんなりそうもじょうけいも)

どんな理想も情景も

(りあるになればあけすけて)

リアルになれば明け透けて

(それでもあなたをおもえば)

それでもあなたを思えば

(みつけられなかったかぎをあけて)

見つけられなかった鍵を開けて

(まだしらないひのかげりが)

まだ知らない日の陰りが

(そのゆびさきのひとつひとつが)

その指先の一つ一つが

(やけるほどぼくをこがしている)

焼けるほど僕を焦がしている

(あなたがきらいなあなたさえも)

あなたが嫌いなあなたさえも

(ｍｉｔｅｓｏｒｏ)

mi tesoro

(ぼくいがいしらなくていいよ)

僕以外知らなくていいよ

(ふたりがのぞむけつまつを)

二人が望む結末を

(あなたがかなしむえんでぃんぐなら)

あなたが悲しむエンディングなら

(ぼくがそんなろーぐかきかえてやる)

僕がそんなローグ書き変えてやる

(まもりたいもののためならば)

守りたいもののためならば

(ぼくはあくまにだってなってやる)

僕は悪魔にだってなってやる

(あなたもしらぬあなたをしりたい)

あなたも知らぬあなたを知りたい

(たいせつにあばいてあげる)

大切に暴いてあげる

(ふたりひとつになるまで)

二人一つになるまで