おやすみの詩
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歌詞(問題文)
(かたちにはいみなどないから)
「形には意味などないから」
(てれびのなかでがくしゃがいうのです)
テレビの中で学者が言うのです
(わたしにいみなどあるかしら)
「私に意味などあるかしら」
(なげくわたしがわたしにいうのです)
嘆く私が私に言うのです
(ことばにはちからがあるから)
「言葉には力があるから」
(きょうかしょをてにせんせがいうのです)
教科書を手にセンセが言うのです
(わたしにはちからがないから)
「私には力がないから」
(にげるわたしがわたしにいうのです)
逃げる私が私に言うのです
(だれもだれも)
誰も、誰も
(きづかないふりをしてた)
気付かないふりをしてた
(こえをこえをおしころした)
声を、声を押し殺した
(だからてんしのわをくぐって)
だから 天使の輪をくぐって
(ひとつあしをふみだしても)
一つ足を踏み出しても
(ただただきみは)
ただ、ただ君は
(わたしをおぼえていて)
私を覚えていて
(せなかにはねがなくても)
背中に羽がなくても
(からだはちゅうをうくから)
体は宙を浮くから
(まだまだいきはできるかな)
まだ、まだ息はできるかな
(いびつなかみはさみできって)
歪な髪、ハサミで切って
(あざわらったあのこを)
嘲笑ったあの子を
(わらいましょう)
笑いましょう
(だれかにまたきられるまえに)
誰かにまた切られる前に
(みじかくそろえてしまえばよいさ)
短く揃えてしまえば良いさ
(かたちはなあにちがいいはどこに)
「形ハナアニ、違イハ何処ニ」
(ささいなことなんでしょう)
些細なことなんでしょう
(ことばはなあにえいえんにいのり)
「言葉ハナアニ、永遠ニ祈リ」
(さんびゃくろくじゅうどこりつむえん)
三百六十度孤立無援
(だれもだれも)
誰も、誰も
(きづかないふりをしてた)
気付かないふりをしてた
(こえはこえはとどかなかった)
声は、声は届かなかった
(まわたでくびがしまるような)
真綿で首が絞まるような
(ゆるやかなおわりのむこう)
緩やかな終わりの向こう
(ただただしあわせだけが)
ただ、ただ幸せだけが
(まっていて)
待っていて
(おやすみだけがじんせいと)
「おやすみ」だけが人生と
(なげくわたしはおもうのです)
嘆く私は思うのです
(ただたださめないでと)
ただ、ただ 醒めないでと
(だからてんしのわをくぐって)
だから天使の輪をくぐって
(ひとつあしをふみだしたら)
一つ足を踏み出したら
(ただただ)
ただ、ただ
(きみとわたしもはなれてく)
君と私も離れてく
(せなかにはねなどなくても)
背中に羽などなくても
(からだはうかんでくから)
体は浮かんでくから
(まだまださけびたりないまま)
まだ、まだ 叫び足りないまま
(わたしわたし)
「私、私」
(わたしがいきてくあかし)
私が生きてく証
(あかしあかし)
「証、証」
(みつけられないわたし)
見つけられない私
(わたしわたし)
「私、私」
(きみがみつけるあかし)
君が見つける証
(あかしあかし)
「証、証」
(おやすみだけのわたし)
「おやすみ」だけの私
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