Nightscape

(げつようはちじゆりかごはかたかたまちはみぎてにながれきえる)

月曜八時 揺り籠はカタカタ 街は右手に流れ消える

(いそがしいひびにぼくはもうくたくたつぎのほしまでねむる)

忙しい日々に僕はもうクタクタ 次の惑星まで眠る

(あのひのくじはくちげんかつらつらきみのやさしさきづきもせず)

あの日の九時は口喧嘩ツラツラ 君の優しさ気付きもせず

(「さよなら」いったぼくののどからから「ごめん」のひとこといえないまま)

「さよなら」言った僕の喉カラカラ 「ごめん」の一言言えないまま

(げつようくじのがめんのなかにきみとのこいをかさねて)

月曜九時の画面の中に君との恋を重ねて

(おくびょうすぎたあのひのぼくがなきだしそうにわらう)

臆病過ぎたあの日の僕が泣き出しそうに笑う

(ほどけそうもないよるをかけぬけて)

解けそうも無い夜を駆け抜けて

(まどをおよぐひかりがねむいまちをてらしだす)

窓を泳ぐ光が眠い街を照らし出す

(きみはいまどこにいるのかな)

君は今どこにいるのかな

(すいようはちじしこうはもうばらばらほしはそれでもまわりつづけ)

水曜八時 思考はもうバラバラ 惑星はそれでも回り続け

(そうじでもしようかゆううつのまにまにそろいのりんぐがひかる)

掃除でもしようか 憂鬱のマニマニ 揃いのリングが光る

(きんようくじのうかれたねつにすこしだけきぶんまぎらわせ)

金曜九時の浮かれた熱に少しだけ気分紛らわせ

(ぶきようすぎたあのひのぼくをなきそうなこえでうたう)

不器用過ぎたあの日の僕を泣きそうな声で歌う

(どうしようもないよるをかけぬけて)

どうしようも無い夜を駆け抜けて

(まどにゆれるひかりがねむいまちをつつみこむ)

窓に揺れる光が眠い街を包み込む

(きみはいまどうしているのかな)

君は今どうしているのかな

(にがいこいがむねにつまって)

苦い恋が胸に詰まって

(ながいよるのせいであふれた)

長い夜のせいで溢れた

(こんやはちじのよていがきえてむなしさだけがのこる)

今夜八時の予定が消えて虚しさだけが残る

(こんなことならやくそくなんてはじめからしないでよ)

こんな事なら約束なんて初めからしないでよ

(「ねぇ・・・」)

「ねぇ…」

(ほどけそうもないよるをかけぬけて)

解けそうもない夜を駆け抜けて

(まどをおよぐひかりがねむいまちをてらしたら)

窓を泳ぐ光が眠い街を照らしたら

(ふたりのひびあふれだす)

二人の日々溢れ出す

(くらいよるをかけぬけてまどになみだうつして)

暗い夜を駆け抜けて 窓に涙映して

(ねむるまちがとおくなる)

眠る街が遠くなる

(きみとはもうあえないんだろうな)

君とはもう会えないんだろうな