意味が分かると怖い話230 概要欄に説明あり

解説
「すぬくるす」
その先輩は佐野クリスだと思って解読したけど、
実際は「死ね殺す」って言ってた。
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問題文
(さのせんぱいは、ためいきをついていた。)
佐野先輩は、ため息をついていた。
(せんぱいはさいきんけっこんしたばかりで、)
先輩は最近結婚したばかりで、
(しあわせのぜっちょうのはずなのに。)
幸せの絶頂のはずなのに。
(「どうしたんですか?」)
「どうしたんですか?」
(とたずねるとかれは、)
と尋ねると彼は、
(「ぎむすめのことばがわからないんだよ」)
「義娘の言葉がわからないんだよ」
(とこたえる。)
と答える。
(せんぱいのけっこんしたじょせいにはくりすさんというむすめさんがいて、)
先輩の結婚した女性にはクリスさんという娘さんがいて、
(そのむすめさんのほうげんがすさまじいらしい。)
その娘さんの方言がすさまじいらしい。
(ずーずーべんというか、とうほくなまりがどをこしてひどすぎるというか。)
ズーズー弁というか、東北なまりが度を越してひどすぎるというか。
(なんでもことばがすべて「うだん」になってしまうんだとか。)
なんでも言葉がすべて「ウ段」になってしまうんだとか。
(つまり「いただきます」のばあいは)
つまり「いただきます」の場合は
(「うつづくむす」)
「うつづくむす」
(になってしまうし、)
になってしまうし、
(「ごちそうさまでした」)
「ごちそうさまでした」
(といいたくても)
と言いたくても
(「ぐつすうすむづすつ」)
「ぐつすうすむづすつ」
(になるようだ。)
になるようだ。
(でもそんなさのせんぱいもようやくかのじょのことばがわかってきたようだ。)
でもそんな佐野先輩もようやく彼女の言葉がわかってきたようだ。
(あるひ、せんぱいはむすめにじこしょうかいしてもらったとよろこんでいた。)
ある日、先輩は娘に自己紹介してもらったと喜んでいた。
(なんでも、おもいきりぎふであるかれをにらみつけ、ゆびをつきつけながら)
なんでも、思い切り義父である彼を睨みつけ、指を突き付けながら
(そのさのくりすさんはあることばをなんどもなんどもさけんでいたらしい。)
その佐野クリスさんはある言葉を何度も何度も叫んでいたらしい。
(もちろんれいのほうげんで)
もちろん例の方言で
(さいしょはなにをいっているのかわからなかったけれど)
最初は何を言っているのかわからなかったけれど
(せんぱいはしばらくかんがえてようやくりかいしたらしい。)
先輩はしばらく考えてようやく理解したらしい。
(「さのくりす」)
「佐野クリス」
(かのじょはじぶんのなまえをひたすらいいつづけていたのだと。)
彼女は自分の名前を只管言い続けていたのだと。