N.U.E

(おれんじのひかりまどのそとみえたんだ)

オレンジの光　窓の外見えたんだ

(よぞらひらめいておかのうえおちるのを)

夜空閃いて丘の上落ちるのを

(とうさんもかあさんもおこさないように)

父さんも母さんも起こさないように

(いきをころしたままじてんしゃこぎだした)

息を殺したまま自転車漕ぎ出した

(くらいもりのなかまっしろなきりをはく)

暗い森の中　真っ白な霧を吐く

(うちゅうせんのしたにたたずむきみがいた)

宇宙船の下に佇む君がいた

(よるのやみにとけるどれすにしろいはだ)

夜の闇に溶けるドレスに白い肌

(きゃしゃなくびにかかったじどうほんやくき)

華奢な首にかかった自動翻訳機

(「ねえ、ここらであかしあのはながみつかる)

『ねえ、ここらでアカシアの花が見つかる

(そうきいたんだきみもいっしょにさがしてくれないか」)

そう聞いたんだ　君も一緒に探してくれないか』

(たかなるむねのりずむであいはとつぜん)

高鳴る胸のリズム　出会いは突然

(きいたこともないことばでさぁあいをかたろう)

聞いたこともない言葉でさぁ　愛を語ろう

(ちゅうをまうようせいにきみがささやけば)

宙を舞う妖精に君が囁けば

(きせつはずれのはながひらくなつのよのゆめ)

季節外れの花が開く　夏の夜の夢

(すてきなであいにみあうものなどなにも)

素敵な出会いに見合うものなど何も

(もちあわせちゃいないじぶんがもどかしい)

持ち合わせちゃいない自分がもどかしい

(きみにきいてほしいきんいろのれこーどに)

君に聴いてほしい金色のレコードに

(きざみつけられたろっくんろーるっていうやつ)

刻みつけられたロックンロールっていうやつ

(「さあ、いっしょにこいちじかんのすぺーすふらいとを」)

『さあ、一緒に小一時間のスぺースフライトを』

(うかびあがるうちゅうせんとさんげんしょくのそら)

浮かび上がる宇宙船と三原色の空

(ぼくにはうちゅうだったあのまちははるか)

僕には宇宙だったあの町は遥か

(どんなるーるやしがらみさえちいさくみえて)

どんなルールやしがらみさえ小さく見えて

(みらいのかぜをうけてふれたてがすべて)

未来の風を受けて触れた手が全て

(だれとでもねわかりあえるそんなきがしてた)

誰とでもね分かり合える　そんな気がしてた

(さよならだろまんてぃっくゆーふぉー)

さよならだロマンティック·ユーフォー

(ぎんがのはてまで)

銀河の果てまで

(あわいこいののこりがだけおきざりにして)

淡い恋の残り香だけ置き去りにして

(ほしがきれいなよるはいつもおもいだす)

星が綺麗な夜はいつも思い出す

(あのどれかにきみがいるとぼうえんきょうのなか)

あのどれかに君がいると　望遠鏡の中

(ほしとほしのあいだをふねがいきかえる)

星と星の間を船が行き交える

(そんなときがいつかきたらなにからはなそう)

そんな時代がいつか来たら何から話そう