栞/まふまふ

(めをひらけばきづけたきょうがきょうでないこと)

目を開けば気づけた　今日が今日でないこと

(ここがあのつづきとはちがうこと)

ここがあの続きとは違うこと

(このさきのみらいすらかみさまのすじがきでしょうか)

この先の未来すら　神様の筋書きでしょうか

(はれまをゆびでなぞった)

晴れ間を指でなぞった

(ずれたくうかんがありがちなあめのにおいをよびこんで)

ずれた空間が　在りがちな　雨の匂いを呼び込んで

(ねえきっとこたえだって)

ねえ　きっと答えだって

(こんなりょうてじゃあふれてしまうのに)

こんな両手じゃ溢れてしまうのに

(さかさまのとけいはみぎまわりのまま)

逆さまの時計は右回りのまま

(きょうをのこしたしおりもないゆめ)

今日を残した栞もない夢

(なんかいどうしたってめをこすればわらえないぼくたちは)

何回どうしたって　目を擦れば笑えないボクたちは

(あすをさえぎるようなきりさめにぬれて)

明日を遮るような霧雨に濡れて

(だいじなものをみまちがっていくんだ)

大事なものを見間違っていくんだ

(すれちがうきみのかさをさがしてみらいせ)

すれ違う君の　傘を探して未来世

(わすれかけたことばをたぐりよせるまいにちは)

忘れかけた言葉を　手繰り寄せる毎日は

(かずのあわないぱずるみたいだ)

数の合わないパズルみたいだ

(いまもぼくのこころはきみをさがしているから)

今もボクの心は　君を探しているから

(それはきみのこころを)

それは君の心を

(みつけられずにいるってことなんだって)

見つけられずにいるってことなんだって

(どうやってつないだらいい)

どうやって繋いだらいい？

(なみだはどうやってふいたらいい)

涙はどうやって拭いたらいい？

(きみのゆびさきじゃなくちゃなにひとつうまらないのにな)

君の指先じゃなくちゃ　何ひとつ埋まらないのにな

(せかいがきみをつまはじきにしていく)

世界が君を爪弾きにしていく

(もういちどよみかえす)

もう一度読み返す

(きみがどこかとおくへいかないように)

君がどこか遠くへ行かないように

(ゆめじゃないならどうかさめないでください)

夢じゃないならどうか覚めないでください

(こんなせかいとなかないでおねがい)

こんな世界と泣かないで　お願い

(めにやきついているきみがあのひなくしたあおいそらへ)

目に焼き付いている　君があの日失くした青い空へ

(あすをさえぎるようなきりさめにぬれて)

明日を遮るような霧雨に濡れて

(だいじなものをみまちがっていくんだ)

大事なものを見間違っていくんだ

(すれちがうきみのかさをさがしてみらいせ)

すれ違う君の　傘を探して未来世

(かけだしてかけだしてふりかえりはしないよ)

駆けだして　駆けだして　振り返りはしないよ

(きみにつたえたいことがあるんだ)

君に伝えたいことがあるんだ