夢の礫 - 秋山黄色

(たいせつなものができたら)

大切なものができたら

(うばわれたくないから)

奪われたくないから

(だれも「こどものまま」をあいさない)

誰も「子供のまま」を愛さない

(それでもねゆめはきっとそらにうかんだまま)

それでもね　夢はきっと空に浮かんだまま

(ねえぼくとあなたでふたりぶん)

ねえ　僕とあなたで二人分

(いつかえがいたみちをあるこう)

いつか描いた道を歩こう

(あなたにはどううつるのかな)

あなたにはどう映るのかな

(さいしょにしんじるのはじぶんだから)

最初に信じるのは自分だから

(よるよりくらいこのこころのなかで)

夜より暗いこの心の中で

(かわらずほしをさがしているんだ)

変わらず星を探しているんだ

(それがあなただとしんじているから)

それがあなただと信じているから

(すこしだけまたかかえて)

少しだけ　また抱えて

(いっていないことがある)

言っていないことがある

(なんでうまくいかないんだろう・・・)

なんでうまくいかないんだろう…

(つたえたいがらくたみたいなこころごと)

伝えたい　ガラクタみたいな心ごと

(かわらないものはいくつある？)

変わらないものはいくつある？

(りょうてでおさまるかな)

両手で収まるかな

(だれもいまのじぶんをあいさない)

誰も今の自分を愛さない

(えらぶんだみるかかなえるかじぶんのてで)

選ぶんだ　見るか叶えるか自分の手で

(きっとこころはさけぶから)

きっと心は叫ぶから

(おぎないあっていくんだろう)

補い合って行くんだろう

(きっとうまれるまえから)

きっと生まれる前から

(もうじゅうぶんなほどゆめをみてた)

もう十分なほど夢を見てた

(ぼくらだけにみえているせかいを)

僕等だけに見えている世界を

(ふたしかでもしんじていたいんだ)

不確かでも信じていたいんだ

(ほかのだれかにはいみのないことでも)

他の誰かには意味のない事でも

(ゆめのいまでもはなせない)

夢の今でも離せない

(ひかりのつぶがここにある)

光の粒がここにある