王子とこじき 21
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問題文
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(とむは、あとにのこったとしとったおんなとむすめにめをやって、)
トムは、後に残った年取った女と娘に目をやって、
(「そっちのふたりは、いったいなにをやったのか」)
「そっちの二人は、いったい何をやったのか」
(「このおんなどもは、あくまにじぶんのみもこころもうったのでございます。)
「この女どもは、悪魔に自分の身も心も売ったのでございます。
(したがって、こうしゅけいをめいじました」)
したがって、絞首刑を命じました」
(やくにんはこんどこそ、まちがいはないといったふうにこたえた。)
役人は今度こそ、間違いはないといったふうに答えた。
(だがとむは、つづけた。)
だがトムは、続けた。
(「そして、このおんなとむすめは、どんなわるいことをしたのだ」)
「そして、この女と娘は、どんな悪い事をしたのだ」
(「このふたりのにくむべきしわざは、じぶんたちがあくまからもらったまほうのちからをつかって)
「この二人の憎むべき仕業は、自分たちが悪魔からもらった魔法の力を使って
(あらしをおこして、あたりいちめんのとちをあらしたことでございます。)
嵐を起こして、辺り一面の土地を荒らしたことでございます。
(このあらしにつきましては、そのとちになんぜんにんものしょうにんがおります」)
この嵐につきましては、その土地に何千人もの証人がおります」
(きいていたひとびとはどよめいた。)
聞いていた人々はどよめいた。
(とむもこころのなかでびっくりしたが、すぐにいいしつもんがうかんだ。)
トムも心の中でびっくりしたが、すぐにいい質問が浮かんだ。
(「では、このおんなとむすめはあらしをよけて、じぶんたちだけあんぜんなところにいた)
「では、この女と娘は嵐をよけて、自分たちだけ安全なところにいた
(というのだな」)
というのだな」
(すると、こくおうのまえであることもわすれて、としとったおんなのほうがさけんだ。)
すると、国王の前であることも忘れて、年取った女のほうが叫んだ。
(「とんでもございません、へいか。わたしたちのこやはぜんぶ)
「とんでもございません、陛下。私たちの小屋は全部
(あらしでふっとんでしまいました。おおあめのなかをにげるのがやっとで、)
嵐で吹っ飛んでしまいました。大雨の中を逃げるのがやっとで、
(わたしたちはやどなしになったのでございます」)
私たちは宿なしになったのでございます」
(「それは、おかしいな。あらしをよけるくらい)
「それは、おかしいな。嵐をよけるくらい
(おまえたちのまほうでできたはずなのに・・・これ」)
おまえたちの魔法でできたはずなのに・・・これ」
など
(あらためてとむは、やくにんにはなしかけた。)
あらためてトムは、役人に話しかけた。
(「このふたりがまほうをつかう、つかいかたはしらべたか」)
「この二人が魔法を使う、使い方は調べたか」
(「もちろんでございます。こいつらは、くつしたをぬいで)
「もちろんでございます。こいつらは、靴下を脱いで
(くちであやしいもんくをとなえればよいのでございます」)
口で怪しい文句を唱えればよいのでございます」
(これをきくと、とむはにやりとわらった。)
これを聞くと、トムはにやりと笑った。
(「そうか。わたしはこくおうとして、いますぐにあらしがみたい。まほうをやってみてくれ」)
「そうか。私は国王として、今すぐに嵐が見たい。魔法をやってみてくれ」
(さあ、ひろまはおおさわぎになった。なにしろきぞくたちはほとんどがめいしんぶかかったから)
さあ、広間は大騒ぎになった。何しろ貴族たちはほとんどが迷信深かったから
(なんとかここからにげだそうとするものもいる。)
何とかここから逃げ出そうとする者もいる。
(「おゆるしください、へいか・・・」)
「お許しください、陛下・・・」
(おんなはいのるようにとむのかおをみた。)
女は祈るようにトムの顔を見た。
(が、とむはけっしてゆるさないふりをした。)
が、トムは決して許さないふりをした。
(「いや、かまわん。わたしがめいじるのだ。まほうのことはほんでよんだことがあるが)
「いや、かまわん。私が命じるのだ。魔法のことは本で読んだことがあるが
(めでみたことはない。そして、もしあらしをおこすのにせいこうすれば)
目で見たことはない。そして、もし嵐を起こすのに成功すれば
(おまえはともかく、おまえのむすめのいのちはきっとたすけてやる」)
おまえはともかく、おまえの娘の命はきっと助けてやる」
(こういうのをきいたおんなのめには、みるみるうちになみだがあふれた。)
こう言うのを聞いた女の目には、みるみるうちに涙があふれた。
(「ああ、ありがたい。むすめがたすかるなんて・・・」)
「ああ、ありがたい。娘が助かるなんて・・・」
(しかし、すぐにがっくりとあたまをたれた。)
しかし、すぐにがっくりと頭を垂れた。
(「でも、どうにもなりません。わたしはまほうのちからはおろか、)
「でも、どうにもなりません。私は魔法の力はおろか、
(あくまとくちをきいたことさえないからでございます。これ、このとおり・・・」)
悪魔と口をきいたことさえないからでございます。これ、この通り・・・」
(すぐさま、おんなはくつしたをぬいだ。しかし、どこにもなんにもおこらなかった。)
すぐさま、女は靴下を脱いだ。しかし、どこにもなんにも起こらなかった。
(そして、ただむせびなくのだった。)
そして、ただむせび泣くのだった。
(それでもとむは、もういっぺんやってみろといった。)
それでもトムは、もういっぺんやってみろと言った。
(しかし、おんなはくびをふるばかりだし、むすめはおんなにしがみついて)
しかし、女は首を振るばかりだし、娘は女にしがみついて
(「おっかさん、なにもかもうんめいよ。さあ、いっしょにおしおきをうけましょう。)
「おっかさん、なにもかも運命よ。さあ、一緒にお仕置きを受けましょう。
(もう、それしかみちはないわ」となきふしたのである。)
もう、それしか道はないわ」と泣き伏したのである。
(すると、まるでこうなるのをまっていたように、)
すると、まるでこうなるのを待っていたように、
(とむはぎょくざからたちあがった。「このおんなたちはむじつだ」)
トムは玉座から立ち上がった。「この女たちは無実だ」
(やくにんがなにかいおうとしたが、にらみつけてだまらせた。)
役人が何か言おうとしたが、にらみつけて黙らせた。
(「もし、わたしのははおやがこういうばあいになったとして、)
「もし、私の母親がこういう場合になったとして、
(ほんとうにあくまのちからをもっていて、それさえつかえばこどもであるわたしのいのちが)
本当に悪魔の力を持っていて、それさえ使えば子供である私の命が
(たすかるとしたら・・・どうするであろうか。)
助かるとしたら・・・どうするであろうか。
(まちがいなくまほうのちからをつかってあらしをおこし、じぶんはたすからなくても)
間違いなく魔法の力を使って嵐を起こし、自分は助からなくても
(わがこだけはたすけるだろう。それができないということはむじつのつみのしょうこだ」)
我が子だけは助けるだろう。それができないということは無実の罪の証拠だ」
(と、とむはいっきにいいきったのである。そして、やさしくつけくわえた。)
と、トムは一気に言い切ったのである。そして、優しく付け加えた。
(「さあ、たちあがってでていくがいい。おまえたちは、もうじゆうなのだ。)
「さあ、立ち上がって出て行くがいい。おまえたちは、もう自由なのだ。
(あんしんしてくにへかえって、あらしでふきとんだいえをたてなおせ」)
安心して国へ帰って、嵐で吹き飛んだ家を建て直せ」
(いままで、ふるえながらどうなることかとみていたきぞくたちのあいだから)
今まで、震えながらどうなることかと見ていた貴族たちの間から
(あたらしいこくおうをほめたたえるさけびがおこった。)
新しい国王をほめたたえる叫びが起こった。