怖い話《忘れモノ》

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問題文
(じしつでくつろいでいると、ふいにらいんがはいった。)
自室でくつろいでいると、不意にラインが入った。
(もとかのからだ。)
元カノからだ。
(かのじょとはちょうどいちねんまえくらいにわかれており、)
彼女とはちょうど一年前くらいに別れており、
(そこからはまったくれんらくをとっていなかった。)
そこからは全く連絡をとっていなかった。
(わたしたいものがあるから、こんやいつものすたばにきて。)
渡したいモノがあるから、今夜いつものスタバに来て。
(つきあっていたころ、おたがいすたばがすきで)
付き合っていた頃、お互いスタバが好きで
(まいしゅうのようにいっていたことをおもいだす。)
毎週のように行っていたことを思い出す。
(わたしたいものってのはおれがどうせいしていたへやをでていったときに)
渡したいモノってのは俺が同棲していた部屋を出て行った時に
(おいていたもののことだろう。)
置いていた物のことだろう。
(しょうじき、あまりよいわかれざまじゃなかったからにげるようにへやをでて)
正直、あまり良い別れ方じゃなかったから逃げるように部屋を出て
(かってにわかれをつげたんだよな。)
勝手に別れを告げたんだよな。
(いまではこころのせいりもできて、なんならやりなおそうとさえおもっている。)
今では心の整理もできて、なんならやり直そうとさえ思っている。
(わかった。)
分かった。
(とへんじをし、ふたりのおもいでをたどりながらあったらなにをはなそうかかんがえていた。)
と返事をし、二人の思い出を辿りながら会ったら何を話そうか考えていた。
(けっきょく、なにをはなすかうまくまとまらないままもくてきちについてしまった。)
結局、何を話すかうまく纏まらないまま目的地に着いてしまった。
(てんないにはいると、すでにかのじょはせきでまってくれていた。)
店内に入ると、すでに彼女は席で待ってくれていた。
(おおきなめ、ながいかみ、なにもかわらない。)
大きな目、長い髪、何も変わらない。
(かわったのは、じみなふくをこのむかのじょがまっかなわんぴをきてることぐらいか。)
変わったのは、地味な服を好む彼女が真っ赤なワンピを着てることぐらいか。
(はなしはかのじょのほうからきりだした。)
話は彼女の方から切り出した。
(おれがへやにのこしていったものをていねいにこほうそうしてかみぶくろにいれてくれていた。)
俺が部屋に残していったモノを丁寧に個包装して紙袋に入れてくれていた。
(ぎたーとかおおきなものはわるいけどうっておかねにかえたから、そのぶんのおかねもと。)
ギターとか大きなモノは悪いけど売ってお金に替えたから、その分のお金もと。
(おかねにかんしてはうけとれないといったが、かのじょはだんことしてうけつけなかった。)
お金に関しては受け取れないと言ったが、彼女は断固として受け付けなかった。
(ぜんぶあなたのだから。)
全部アナタのだから。
(けんりも、せきにんも、かならずもってかえって。)
権利も、責任も、必ず持って帰って。
(なかみはかならずかくにんして。)
中身は必ず確認して。
(そういうと、かのじょはあしばやにみせをでていってしまった。)
そう言うと、彼女は足早に店を出て行ってしまった。
(よりをもどそうなんていうふんいきではなく、)
ヨリを戻そうなんて言う雰囲気ではなく、
(ぼくはあわいきたいをいだいていたじぶんをはずかしくおもいながら、)
僕は淡い期待を抱いていた自分を恥ずかしく思いながら、
(こーひーをいっぱいのんだあとかえることにした。)
コーヒーを一杯飲んだ後帰ることにした。
(きたくご、さっそくわたされたかみぶくろからなかみをかくにんしていく。)
帰宅後、早速渡された紙袋から中身を確認していく。
(おそろいのきーけーす)
お揃いのキーケース
(おたがいずきだったあーてぃすとのcd)
お互い好きだったアーティストのCD
(ゆびわ)
指輪
(ふたりのしゃしんでいっぱいのあるばむ)
二人の写真でいっぱいのアルバム
(ひとつひとつがたいせつなものだった、)
一つ一つが大切なモノだった、
(なんでこんなだいじなのにおいていっちまったんだ。)
なんでこんな大事なのに置いて行っちまったんだ。
(きづけばなみだがながれ、かのじょへのおもいででむねがしめつけられるようだった。)
気付けば涙が流れ、彼女への思い出で胸が締め付けられるようだった。
(ん?)
ん?
(なかみもすべてかくにんしたとおもったが、そこがやけにたかくにじゅうぞこになっている。)
中身も全て確認したと思ったが、そこがやけに高く二重底になっている。
(なんでこんなてのこんだことを)
なんでこんな手の込んだことを
(とおもいつつかくされていたさいごのはこをてにかける。)
と思いつつ隠されていた最後の箱を手に掛ける。
(ほうそうをとくと、わりとおおきめのたてながのきばこだった。)
包装を解くと、割と大きめの縦長の木箱だった。
(これはみおぼえがない。)
これは見覚えがない。
(たぶん、おれがのこしたものではない。)
多分、俺が残したモノではない。
(いままでのとはなにかちがう、かのじょがいちばんわたしたかったものはこれだとりかいできた。)
今までのとは何か違う、彼女が一番渡したかったモノはこれだと理解できた。
(ひやあせががくをつたう。)
冷や汗が額を伝う。
(しんぞうがばくばくとこどうし、ふるえながらきばこのふたをしんちょうにあける。)
心臓がバクバクと鼓動し、震えながら木箱の蓋を慎重にあける。
(なかみは)
中身は
(たいじだった。)
胎児だった。