心霊写真 -7-

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プレイ回数29順位1241位  難易度(4.3) 2664打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8173 8.2 99.2% 318.7 2625 20 55 2026/07/05
2 Jyo 6741 S+ 6.8 98.3% 383.0 2627 45 55 2026/07/05
3 Par2 4322 C+ 4.4 97.2% 590.2 2625 74 55 2026/07/05

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問題文

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(ししょうとめくばせしようにも、そのふしぜんなうごきだけであっというまに) 師匠と目配せしようにも、その不自然な動きだけであっという間に (とっつかまってごうもんをうけそうなきがしてならない。) とっつかまって拷問を受けそうな気がしてならない。 (「きましたよ。きました」) 「来ましたよ。来ました」 (おがわさんはしろはた、というふうにりょうてをあげた。) 小川さんは白旗、という風に両手を上げた。 (ちゃぱつのおとこがまたなにかわめいて、ごりらおとこにかたをおさえつけられている。) 茶髪の男がまたなにか喚いて、ゴリラ男に肩を押さえつけられている。 (「はなしはしんぷるにおねがいします」) 「話はシンプルにお願いします」 (まつうらはしずかにそういった。) 松浦は静かにそう言った。 (「わたしがるすのときに、わたしをたずねてきたようです。いちじかんはんくらいまえです」) 「私が留守の時に、私を訪ねてきたようです。一時間半くらい前です」 (そうしておがわさんはたんたんとじじつのせつめいをした。) そうして小川さんは淡々と事実の説明をした。 (ばいとのちょうさいんをやっかいごとにまきこませたくないいっしんで) バイトの調査員をやっかいごとに巻き込ませたくない一心で (「しらない」とうそをついたことまで。) 「知らない」とウソをついたことまで。 (ほぼすべてじじつだった。だがじじつのすべてではなかった。) ほぼすべて事実だった。だが事実のすべてではなかった。 (のむらかんごしのでばんは、ししょうのみようみまねのおうきゅうしょちにとってかわられた。) 野村看護師の出番は、師匠の見よう見まねの応急処置にとって代わられた。 (いちおうはてつだっていたので、なまじうそでもない。) 一応は手伝っていたので、なまじウソでもない。 (これいじょうむかんけいなにんげんをかかわらせたくないからだろう。) これ以上無関係な人間を関わらせたくないからだろう。 (「なかなか、わかりやすいはなしでした」) 「なかなか、分かりやすい話でした」 (まつうらはかつかつと、かおがうつりそうなほどみがかれたかわぐつのおとをひびかせながら、) 松浦はカツカツと、顔が写りそうなほど磨かれた革靴の音を響かせながら、 (まどぎわにあるおがわしょちょうのですくにこしをのせた。) 窓際にある小川所長のデスクに腰を乗せた。 (ですくのうえには、ほんらいのそのですくのでんわきとはべつのものが、) デスクの上には、本来のそのデスクの電話機とは別のものが、 (けーぶるをずるずるとのばしてのっかっている。) ケーブルをずるずると延ばして乗っかっている。
など
(まつうらはじむしょのおもにことわりもいれず、) 松浦は事務所の主に断りも入れず、 (そのじゅわきをもちあげるとでんわをかけはじめた。) その受話器を持ち上げると電話を掛け始めた。 (「わたしだ。じょうほうは?」) 「私だ。情報は?」 (そういったあと、じっとききやくにまわっていたかとおもうと、) そう言った後、じっと聞き役に回っていたかと思うと、 (「たのむよ」とひとこといってじゅわきをおいた。) 「頼むよ」と一言いって受話器を置いた。 (さいごのことばは、じづらからはそうぞうもつかないほどさむけのするようなひびきだった。) 最後の言葉は、字面からは想像もつかないほど寒気のするような響きだった。 (たのまれたあいてもきっとそうおもったのだろう。) 頼まれた相手もきっとそう思ったのだろう。 (ほかのやくざたちはらんぼうにさっきのしょちょうのことばのうらづけをとっている。) 他のヤクザたちは乱暴にさっきの所長の言葉の裏付けを取っている。 (つまり、ちをぬぐったがーぜやしょうどくえきのしみこんだこっとんを) つまり、血をぬぐったガーゼや消毒液の染み込んだコットンを (ごみばこからみつけては、むぞうさにそれをゆかになげていくのだ。) ゴミ箱から見つけては、無造作にそれを床に投げていくのだ。 (たにんのいえのゆかがよごれることなんてへともおもっていないらしい。) 他人の家の床が汚れることなんて屁とも思っていないらしい。 (「かれのけがはどうでしたか」) 「彼の怪我はどうでしたか」 (まつうらがししょうにこえをかけた。) 松浦が師匠に声を掛けた。 (たむらをかいほうしたことになっているししょうは、) 田村を介抱したことになっている師匠は、 (いままでひとこともはっしなかったのがみずからのいましめであったかのように、) 今まで一言も発しなかったのが自らの戒めであったかのように、 (そのきんをやぶってしずかにいった。) その禁を破って静かに言った。 (「ちめいしょうではなかった。じぶんでたってあるいてかえれるくらいのけがだ。) 「致命傷ではなかった。自分で立って歩いて帰れるくらいの怪我だ。 (だけどひろうこんぱいってかんじで、こえもかすれぎみだった」) だけど疲労困憊って感じで、声もかすれ気味だった」 (こたえじたいはかんけつなものだった。) 答え自体は簡潔なものだった。 (しかしそのくちょうは、でりけーとなあいてにたいしてするべきものではなかった。) しかしその口調は、デリケートな相手に対してするべきものではなかった。 (あんのじょう、ちゃぱつがくちのききかたがどうだとかいってほえている。) 案の定、茶髪が口の利き方がどうだとか言って吼えている。 (そのころになると、ようやくぼくもこのひとそうどうがぶじにおわりそうな) そのころになると、ようやく僕もこのひと騒動が無事に終わりそうな (けはいをかんじて、うきあしだっていたあしもちにつき、) 気配を感じて、浮き足立っていた足も地に着き、 (しゅういをかんさつするよゆうがでてきていた。) 周囲を観察する余裕が出てきていた。 (へやにいるやくざはぜんぶでごにん。) 部屋にいるヤクザは全部で五人。 (わかがしらほさのまつうらというおとこはさんじゅうだいこうはんくらいで、) 若頭補佐の松浦という男は三十代後半くらいで、 (あとはひとりだけかなりとしかさのねむそうなかおのおとこがいたが、ほかはもっとわかい。) 後は一人だけかなり年嵩の眠そうな顔の男がいたが、他はもっと若い。 (なかでもちゃぱつのおとこはにじゅうだいぜんはんだろう。) 中でも茶髪の男は二十代前半だろう。 (そしてぜんいんのむなもとをみてみたが、) そして全員の胸元を見てみたが、 (よくみみにするようなきんばっじはつけていなかった。) よく耳にするような金バッジはつけていなかった。 (だからといってこちらがやくざではないのかもしれない、) だからといってこちらがヤクザではないのかも知れない、 (などというきぼうてきかんそくはさらさらわいてこなかったのであるが。) などという希望的観測はさらさら湧いてこなかったのであるが。 (「あのけがは、はもののきずだ。どこでどうやってついたのやら」) 「あの怪我は、刃物の傷だ。どこでどうやってついたのやら」 (ししょうがさらにちょうはつするようにいう。) 師匠がさらに挑発するように言う。 (まつうらはずい、とじょうはんしんをのりだした。) 松浦はずい、と上半身を乗り出した。
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