心霊写真 -13-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8178 8.2 98.9% 302.5 2500 26 61 2026/07/17
2 HAKU 7684 7.9 96.3% 318.3 2542 96 61 2026/07/16
3 subaru 7518 7.7 96.7% 324.8 2527 85 61 2026/07/17

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問題文

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(そのあいだ、かなこさんはしょちょうとぼくがはたらいているのをぼんやりとみているだけで、) その間、加奈子さんは所長と僕が働いているのをぼんやりと見ているだけで、 (ときどき「はらへった~」とわめいたり、「きけんてあて」や「やくざてあて」) 時々「腹減った〜」と喚いたり、「危険手当」や「ヤクザ手当」 (といったいものをあとづけでかってにこうあんしては、) といったいものを後付けで勝手に考案しては、 (ようするにこづかいをせびってじゃまばかりしていた。) 要するに小遣いをせびって邪魔ばかりしていた。 (しょちょうははっとりさんのほうこくしょにふせんでしじをかきこんでから、) 所長は服部さんの報告書に付箋で指示を書き込んでから、 (ようやくですくからはなれた。) ようやくデスクから離れた。 (そしてぬいでいたうわぎをきはじめたので、) そして脱いでいた上着を着始めたので、 (ししょうが「そのひんまがったねくたいでけっこんしきいくのかよ」とからかうと、) 師匠が「そのひん曲がったネクタイで結婚式行くのかよ」とからかうと、 (「ばか。いちどいえにかえるよ。それににじかいからだ」とかえした。) 「ばか。一度家に帰るよ。それに二次会からだ」と返した。 (そうしてじむしょからあわただしくさっていくまえに、) そうして事務所から慌しく去っていく前に、 (ぼくらにむかってまじめなくちょうでいった。) 僕らに向かって真面目な口調で言った。 (「きょうのことはぼくのせいだ。すまん。) 「今日のことは僕のせいだ。すまん。 (きみたちにはああいうにんげんたちにはできるだけかかわってほしくないし、) 君たちにはああいう人間たちにはできるだけ関わって欲しくないし、 (ぼくもかかわりたくない。) 僕も関わりたくない。 (やつらがたむらのことをどうけっちゃくつけるにせよ、いのちのきけんがあるほどの) やつらが田村のことをどう決着つけるにせよ、命の危険があるほどの (ことなら、たむらはじぶんでけいさつににげこむていどのふんべつのあるやつだ。) ことなら、田村は自分で警察に逃げ込む程度の分別のあるやつだ。 (ああいうしごとをのぞんでしているいじょう、じぶんのしりはじぶんでふくひつようがある。) ああいう仕事を望んでしている以上、自分の尻は自分で拭く必要がある。 (それはたむらじしんかくごのうえなんだ。) それは田村自身覚悟の上なんだ。 (だからこのけんにはかかわるな。) だからこの件には関わるな。 (とくにかなこ。ぼくのけいけんじょう、すごくいやなよかんがしてるんだけど・・・・・) 特に加奈子。僕の経験上、凄く嫌な予感がしてるんだけど・・・・・
など
(だいじょうぶだな」) 大丈夫だな」 (ししょうはわざとあいまいにうなずいた。) 師匠はわざと曖昧に頷いた。 (そのかたにてをおいて、しょちょうはだいじょうぶだなともういちどねんをおし、) その肩に手を置いて、所長は大丈夫だなともう一度念を押し、 (わざとにこやかにわらった。) わざとにこやかに笑った。 (かたをつかむてにはかなりちからがはいっているようだ。) 肩を掴む手にはかなり力が入っているようだ。 (「でもつめたいな、しょちょう。わざわざあいたいってたずねてきたんだろ、たむらは」) 「でも冷たいな、所長。わざわざ会いたいって訊ねてきたんだろ、田村は」 (「やっぱりわすれてくれ、といったんだろう。さいごに。) 「やっぱり忘れてくれ、と言ったんだろう。最後に。 (あいつは、たよろうとしたじぶんをはじたんだ。) あいつは、頼ろうとした自分を恥じたんだ。 (とにかく、もうかかわるな。いいな」) とにかく、もう関わるな。いいな」 (ようやくししょうはちゃんとうなずいた。) ようやく師匠はちゃんと頷いた。 (ぼくははじめてのやくざとのだいさんしゃせっきんそうぐうに) 僕は初めてのヤクザとの第三者接近遭遇に (まだあしもとはふわふわとういているようなかんじだったが、) まだ足元はふわふわと浮いているような感じだったが、 (これでもうこのけんはおわったものとおもってあんどしていた。) これでもうこの件は終わったものと思って安堵していた。 (そのつぎのひはどようびだった。) その次の日は土曜日だった。 (ぼくはあさ、ししょうのいえにでんわをいれたのだが、るすのようだった。) 僕は朝、師匠の家に電話を入れたのだが、留守のようだった。 (きのうのおがわしょちょうとおなじようなよかんめいたものがあり、) 昨日の小川所長と同じような予感めいたものがあり、 (じてんしゃでおがわちょうさじむしょにむかった。) 自転車で小川調査事務所に向かった。 (ざっきょびるのわきのせまくうすぐらいかいだんをのぼり、) 雑居ビルの脇の狭く薄暗い階段を上り、 (さんがいにあるじむしょのどあをのっくする。) 三階にある事務所のドアをノックする。 (おうとうがあり、なかにはいるとあんのじょう、ししょうがいた。) 応答があり、中に入ると案の定、師匠がいた。 (なにやらぶっちょうづらをして、じぶんのですくでひじをついてあごをささえている。) なにやら仏頂面をして、自分のデスクで肘をついて顎を支えている。 (「なにしてるんですか」) 「なにしてるんですか」 (「なにも」) 「なにも」 (むかいのですくにははっとりさんもいる。) 向かいのデスクには服部さんもいる。 (しかしししょうのほうはふていきの「おばけせんもん」のばいとだ。) しかし師匠の方は不定期の「オバケ専門」のバイトだ。 (そのいらいについて、うける、うけないはしょちょうのおがわさんにけっていけんがある。) その依頼について、受ける、受けないは所長の小川さんに決定権がある。 (いまかかえているあんけんはないし、しょちょうのるすちゅうに、どうかんがえてもししょうが) 今抱えている案件はないし、所長の留守中に、どう考えても師匠が (ここへでてこないといけないりゆうはなかった。) ここへ出てこないといけない理由はなかった。 (もちろん、きのうのたむらがらみ、いや、やざくがらみのけんをのぞいて。) もちろん、昨日の田村がらみ、いや、ヤザクがらみの件を除いて。 (「ねえ、なにしてるんですか」) 「ねえ、なにしてるんですか」 (「ひじをついている」) 「肘をついている」 (あごがこていされているので、あたまのほうがかくかくとうごいている。) 顎が固定されているので、頭の方がカクカクと動いている。 (「かえりましょうよ」) 「帰りましょうよ」 (「かえれば」) 「帰れば」 (「かえりません」) 「帰りません」 (「すきにすれば」) 「好きにすれば」 (「します」) 「します」 (「・・・・・」) 「・・・・・」 (「なにしようとしてるんですか」) 「なにしようとしてるんですか」 (「みぎひじのさきがいたくなってきたから、ひだりひじにかえようとしている」) 「右肘の先が痛くなってきたから、左肘に変えようとしている」 (よ、といいながらししょうはしせいをいれかえる。) よ、と言いながら師匠は姿勢を入れ替える。
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