心霊写真 -15-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8044 8.1 98.8% 334.4 2721 31 60 2026/07/17
2 HAKU 7808 8.0 97.3% 342.7 2751 75 60 2026/07/16

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問題文

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(びるのしたのほうでききおぼえるのあるじゅうていおんがとまり、) ビルの下の方で聞き覚えるのある重低音が止まり、 (そのあとかいだんをのぼるふくすうのあしおとがきこえてきたのは、) その後階段を上る複数の足音が聞こえて来たのは、 (それからいちじかんほどたってからだった。) それから一時間ほど経ってからだった。 (どうせくるなら、もっとはやくきてほしかった。) どうせ来るなら、もっと早く来て欲しかった。 (いめーじとれーにんぐをしすぎてつかれはてていたぼくは、) イメージトレーニングをしすぎて疲れ果てていた僕は、 (そのときすでにそんなしんきょうだった。) その時すでにそんな心境だった。 (のっくもなしにどあがひらき、きのうのはぬけちゃぱつがあらわれた。) ノックもなしにドアが開き、昨日の歯抜け茶髪が現れた。 (あのあとにつづいてはいってきたのは、わかがしらほさのまつうらと、) あの後に続いて入って来たのは、若頭補佐の松浦と、 (きのうはみなかったべつのわかいしゅだけだった。) 昨日は見なかった別の若い衆だけだった。 (さんにんか。) 三人か。 (ぼくのしみゅれーしょんでは、きのうよりかずがへっていたらきけんどは) 僕のシミュレーションでは、昨日より数が減っていたら危険度は (さがるほうこうにあるはずだった。) 下がる方向にあるはずだった。 (そしてまたまつうらがいたばあい、きけんどはあがるほうこうにあるはずだ。) そしてまた松浦がいた場合、危険度は上がる方向にあるはずだ。 (ぷらすまいなすでぜろ。げんじてんではきのうとたいさないじょうたいとはんだんした。) プラスマイナスでゼロ。現時点では昨日と大差ない状態と判断した。 (さんにんはやくざはじろじろとしつないをみまわし、そしてまつうらのあいずでのこるふたりが) 三人はヤクザはジロジロと室内を見回し、そして松浦の合図で残る二人が (きのうとおなじようにじむしょのなかのそうさくをはじめた。) 昨日と同じように事務所の中の捜索を始めた。 (「しょちょうは」) 「所長は」 (まつうらのといかけに、ししょうはちゃかしたようなくちょうでこたえた。) 松浦の問いかけに、師匠はちゃかしたような口調で答えた。 (「いるよ。しごとしてる」) 「いるよ。仕事してる」 (「どこでだ」) 「どこでだ」
など
(「ここだよ。すぐめのまえにいる。) 「ここだよ。すぐ目の前にいる。 (あのひと、めちゃくちゃしごとはやいからな。じょうじんにはめでおえない。) あの人、めちゃくちゃ仕事早いからな。常人には目で追えない。 (きゅうけいにはいったらみえるようになるよ」) 休憩に入ったら見えるようになるよ」 (「こら、おんなあ!」) 「コラ、おんなあ!」 (ごふんがりのわかいしゅがすごいこえをだした。) 五分刈りの若い衆が凄い声を出した。 (ちゃぱつよりよほどすごみがある。ぼくはとびあがりそうになった。) 茶髪よりよほど凄みがある。僕は飛び上がりそうになった。 (まつうらがさすがにふかいそうなひょうじょうをみせたが、それでもわかいしゅをとめた。) 松浦がさすがに不快そうな表情を見せたが、それでも若い衆を止めた。 (それをみて、ししょうはゆびでかべのほわいとぼーどをしめす。) それを見て、師匠は指で壁のホワイトボードを示す。 (「そういえばかいてあったな」) 「そういえば書いてあったな」 (たむらをかくまうためにみをかくしたのかとせんさくしてきてもおかしくない) 田村を匿うために身を隠したのかと詮索してきてもおかしくない (ばめんだったはずだが、まつうらのきおくりょくがむだなやりとりをはぶかせた。) 場面だったはずだが、松浦の記憶力が無駄なやり取りを省かせた。 (「たむらはつかまえたんだろう。ここにはもうようはないはずだ」) 「田村は捕まえたんだろう。ここにはもう用はないはずだ」 (ししょうがたんたんと、きのうとおなじくちのききかたでしゃべっても、) 師匠が淡々と、昨日と同じ口の利き方で喋っても、 (まつうらはおこりだしはしなかった。) 松浦は怒り出しはしなかった。 (つぎにあうひまでにめうえのにんげんとはなすときのさようをみにつけろ、といいはしたが、) 次に会う日までに目上の人間と話す時の作用を身に着けろ、と言いはしたが、 (そのひをきのうのきょうにしたのはじぶんのほうなのだ。) その日を昨日の今日にしたのは自分の方なのだ。 (いかるすじあいもなかったが、そんなすじなどやぶるのがかれらのかぎょうのはずだった。) 怒る筋合いもなかったが、そんな筋など破るのが彼らの稼業のはずだった。 (まつうらがなにをかんがえているのかまったくよめない。) 松浦が何を考えているのか全く読めない。 (「あにき、いやせんぜ」) 「アニキ、居やせんぜ」 (だいのおとなかくれられるはずもないだいどころのながしのしたのとびらまであけて、) 大の大人隠れられるはずもない台所の流しの下の扉まで開けて、 (わかいしゅたちはそうほうこくした。) 若い衆たちはそう報告した。 (「わかった。おまえらはしたでまってろ」) 「わかった。お前らは下で待ってろ」 (まつうらのしじにおどろいたかおをみせたかれらは「え、でも」といいかけたが、) 松浦の指示に驚いた顔を見せた彼らは「え、でも」と言い掛けたが、 (「したでまて」というさいどのしじにさからうほどのどきょうはなかったようで、) 「下で待て」という再度の指示に逆らうほどの度胸はなかったようで、 (すぐにふたりともじむしょからでていった。) すぐに二人とも事務所から出て行った。 (ぼくはしみゅれーしょんにはなかったてんかいにとまどい、ぼうだちになっていた。) 僕はシミュレーションにはなかった展開に戸惑い、棒立ちになっていた。 (ししょうがぼくがあさみたときとまったくおなじかっこうで、ですくにひじをついたままだ。) 師匠が僕が朝見たときと全く同じ格好で、デスクに肘をついたままだ。 (いったいどんなくそどきょうなのか。) いったいどんなクソ度胸なのか。 (まつうらはそふぁをじぶんですきないちにいどうさせ、こしかけた。) 松浦はソファを自分で好きな位置に移動させ、腰掛けた。 (だぶるのすーつにしろいしゃつ。ほんかわのくつに、くろぶちめがね。) ダブルのスーツに白いシャツ。本革の靴に、黒縁眼鏡。 (きのうとおなじかっこうだ。だが、よくみるとめがねいがいのすべてが) 昨日と同じ格好だ。だが、よく見ると眼鏡以外のすべてが (にたべつのぶらんどのものだった。) 似た別のブランドのものだった。 (そのおとこがゆびをくみながらくちをひらく。) その男が指を組みながら口を開く。 (「たむらはにげた。てちがいがありましてね」) 「田村は逃げた。手違いがありましてね」 (「おたくのとこはかんちがいやらてちがいがおおいな」) 「おたくのトコは勘違いやら手違いが多いな」 (「へらずぐちはもういい。) 「減らず口はもういい。 (おじょうさん。あなたがわたしをこわがっていることはわかっている。) お嬢さん。あなたが私を怖がっていることは分かっている。 (わたしもあなたがすこしこわい。それでいいしょう」) 私もあなたが少し怖い。それでいいしょう」 (そこでししょうははじめていがいだというひょうじょうをみせ、しせいをただした。) そこで師匠は初めて意外だという表情を見せ、姿勢を正した。 (「わたしになにがききたいんだ」) 「わたしになにが訊きたいんだ」
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