心霊写真 -30-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7879 | 神 | 7.9 | 98.7% | 333.4 | 2660 | 33 | 58 | 2026/08/01 |
| 2 | subaru | 7592 | 神 | 7.8 | 96.9% | 340.2 | 2668 | 85 | 58 | 2026/07/31 |
| 3 | HAKU | 7412 | 光 | 7.6 | 97.5% | 355.5 | 2703 | 68 | 58 | 2026/08/03 |
| 4 | kaa | 6464 | S | 6.8 | 94.6% | 394.9 | 2705 | 152 | 58 | 2026/07/29 |
| 5 | りく | 6370 | S | 6.5 | 97.0% | 417.1 | 2739 | 82 | 58 | 2026/08/04 |
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問題文
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(「おい、それがしゃしんやのしゅひぎむか」)
「おい、それが写真屋の守秘義務か」
(ししょうがそうつっこんだdが、「しゃしんや」はそれをしまいながら)
師匠がそう突っ込んだdが、「写真屋」はそれを仕舞いながら
(「これはぼくのしぶつさ」といった。)
「これはぼくの私物さ」と言った。
(まあどうでもいいけど。)
まあどうでもいいけど。
(ししょうはためいきをついたあと、「なあ、あまのちゃん」とこわいろをかえた。)
師匠は溜め息をついた後、「なあ、アマノちゃん」と声色を変えた。
(「わたしとおまえのなかじゃないか。かたいこといわずにきょうりょくしてよ。な」)
「わたしとお前の仲じゃないか。硬いこと言わずに協力してよ。な」
(「いや、だめだ。けじめはたいせつだ。ぼくはきんしかしんようしない」)
「いや、駄目だ。ケジメは大切だ。僕は金しか信用しない」
(さっきのまつうらとおなじようなことをいっているが、)
さっきの松浦と同じようなことを言っているが、
(そのふたりのにんげんせいやびじゅあるのさをおもうとなんだかおかしかった。)
その二人の人間性やビジュアルの差を思うとなんだかおかしかった。
(「いや、だめだ。ひ。けじめはたいせつだ。ひ。ぼくはきんしかしんようしない。うひ」)
「いや、駄目だ。ひ。ケジメは大切だ。ひ。僕は金しか信用しない。うひ」
(ししょうが「しゃしんや」のことばをまねして、それをおおげさにさいげんしてみせた。)
師匠が「写真屋」の言葉を真似して、それを大袈裟に再現して見せた。
(ばかにするためだ。)
馬鹿にするためだ。
(からかわれて、さすがに「しゃしんや」ははなじろんだ。)
からかわれて、さすがに「写真屋」は鼻白んだ。
(なにかいいかえそうとしたしゅんかん、ししょうはそのひらきかけたくちを)
なにか言い返そうとした瞬間、師匠はその開きかけた口を
(みぎてのてのひらでおさえこんだ。)
右手の手のひらで押さえ込んだ。
(あいあんくろーのようなかっこうだった。)
アイアンクローのような格好だった。
(「おい、てめぇがわたしのしゃしんでせずりこいてんのしってんだぜ。)
「おい、てめぇがわたしの写真でせ︎ ずりこいてんの知ってんだぜ。
(ごたいそうなりねんをかかげるのはけっこうだが、そのしゃしん、)
ご大層な理念を掲げるのは結構だが、その写真、
(もやされたくなかったらだまっていうこときけ、このやろう」)
燃やされたくなかったら黙って言うこと聞け、この野郎」
(しゅんかんてきなはくりょく、とでもいうべきか。)
瞬間的な迫力、とでも言うべきか。
など
(いきなりひょうへんしたようないきおいでおどしつけられ、)
いきなり豹変したような勢いで脅しつけられ、
(「しゃしんや」はめをおよがせながら、とっさにうなずいてしまった。)
「写真屋」は目を泳がせながら、とっさに頷いてしまった。
(そのかおに、しまった、というひょうじょうがうかんだが、)
その顔に、しまった、という表情が浮かんだが、
(もうとりつくろえないようだった。)
もう取り繕えないようだった。
(「あ~あ、きったな」)
「あ〜あ、汚ったな」
(ししょうは「しゃしんや」のくちもとのよだれがついたみぎてをふって、)
師匠は「写真屋」の口元の涎がついた右手を振って、
(つくえのうえのてぃっしゅをすうまいぬきとった。)
机の上のティッシュを数枚抜き取った。
(「くそう」)
「くそう」
(しゃしんやはなにかぶつぶついっていたが、つくえのうえをかたづけはじめ、)
写真屋はなにかぶつぶつ言っていたが、机の上を片付け始め、
(そしておりたたみいすをだしてきたかとおもうと、ふたつならべておいた。)
そして折り畳み椅子を出してきたかと思うと、二つ並べて置いた。
(「で、なにがききたいんだい」)
「で、なにが訊きたいんだい」
(あきらめたようにためいきをついて、「しゃしんや」はきりだした。)
諦めたように溜め息をついて、「写真屋」は切り出した。
(くうきがよどみきっているが、まどをあけていないどころかかーてんも)
空気が澱みきっているが、窓を開けていないどころかカーテンも
(しめきっており、それもどこでかったのかというようなあつでなので、)
閉め切っており、それもどこで買ったのかと言うような厚手なので、
(でんきゅうのあかりのした、いったいいまがひるなのかよるなのかわからなくなる。)
電球の明かりの下、一体今が昼なのか夜なのか分からなくなる。
(とけいをみると、まだひるのじゅうにじをすこしまわったころだった。)
時計を見ると、まだ昼の十二時を少し回ったころだった。
(「これなんだけど。せんもんかのいけんをききたい」)
「これなんだけど。専門家の意見を訊きたい」
(ししょうはりゅっくさっくのなかからふうとうをとりだし、そのなかからしゃしんをぬきだした。)
師匠はリュックサックの中から封筒を取り出し、その中から写真を抜き出した。
(たむらのもっていたものと、まつうらからあずかったよんまい。あわせてごまいすべてを。)
田村の持っていたものと、松浦から預かった四枚。合わせて五枚すべてを。
(ひきだしからうすいてぶくろをとりだしてりょうてにはめ、)
引き出しから薄い手袋を取り出して両手にはめ、
(「しゃしんや」はそれらをてにとる。)
「写真屋」はそれらを手に取る。
(「しんれいしゃしんかい。せんもんかは・・・・・ひ・・・・・そっちじゃないか」)
「心霊写真かい。専門家は・・・・・ひ・・・・・そっちじゃないか」
(「まあそういうな。しんれいしゃしんはにがてなんだよ」)
「まあそう言うな。心霊写真は苦手なんだよ」
(「ふうん」)
「ふうん」
(すべてにかるくいちべつをくれてから、つくえのはしにならべておいた。)
すべてに軽く一瞥をくれてから、机の端に並べて置いた。
(そしてはるだというのにしんたいをうごかしもしないままあせをがくにうかべて、)
そして春だというのに身体を動かしもしないまま汗を額に浮かべて、
(さしいれのめろんそーだのふたをひらけていきおいよくあおる。)
差し入れのメロンソーダの蓋を開けて勢いよく呷る。
(「おい、きちょうなしゃしんもあるんだ。よごすなよ」)
「おい、貴重な写真もあるんだ。汚すなよ」
(「ふん。もうみおわったよ」)
「ふん。もう見終わったよ」
(そういっておおげさなしぐさでしゃしんからいすごととおざかる。)
そう言って大袈裟な仕草で写真から椅子ごと遠ざかる。
(「ええと。まず、のみかいのしゃしんだけど。これはたばこのけむりだろうね。)
「ええと。まず、飲み会の写真だけど。これは煙草の煙だろうね。
(ほら、このはげおやじが、てーぶるのうえにふしぜんにみぎてをのばしてる」)
ほら、このハゲ親父が、テーブルの上に不自然に右手を伸ばしてる」
(とおくからいもむしのようなゆびでしゃしんをさししめす。)
遠くから芋虫のような指で写真を指し示す。
(「てまえのひとのからだでみえないけど、このかくれたてのさきにはいざらがあるのさ。)
「手前の人の身体で見えないけど、この隠れた手の先に灰皿があるのさ。
(そこからあがってきてるけむりが、すとろぼでうかびあがってみえてるだけだ。)
そこから上がって来てる煙が、ストロボで浮かび上がって見えてるだけだ。
(それがにんげんのかおのようにみえるのは、ぐうぜんだろう」)
それが人間の顔のように見えるのは、偶然だろう」
(「ほう」)
「ほう」
(ししょうはやけにねっしんにうなずいている。)
師匠はやけに熱心に頷いている。