心霊写真 -31-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8144 8.2 98.7% 349.8 2885 36 57 2026/08/02
2 subaru 7969 8.2 96.7% 351.6 2899 97 57 2026/07/31
3 HAKU 7496 7.7 96.9% 379.4 2937 93 57 2026/08/03
4 kaa 6465 S 6.9 93.6% 423.8 2940 200 57 2026/07/29
5 りく 6463 S 6.6 97.6% 447.3 2963 72 57 2026/08/04

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問題文

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(「あと、このうみべのかぞくづれのしゃしん。) 「あと、この海辺の家族連れの写真。 (たぶん、みぎひざがきえてるとかいって、しんれいしゃしんあつかいされてるんだろうけど、) たぶん、右膝が消えてるとか言って、心霊写真扱いされてるんだろうけど、 (よくあるかんちがいだね。) よくある勘違いだね。 (これはさつえいそくどがおそいせいで、おとこのこがみぎあしをうごかしたしゅんかんに、) これは撮影速度が遅いせいで、男の子が右足を動かした瞬間に、 (すけたようにみえているだけだ。) 透けたように見えているだけだ。 (こっちのてをごらん。おとうさんのこしのあたりをつかんでいる。) こっちの手をごらん。お父さんの腰のあたりを掴んでいる。 (ここでじゅうしんのへんかをささえているから、あしいがいはぶれてないんだ。) ここで重心の変化を支えているから、足以外はぶれてないんだ。 (そのせいでよけいにあしがすけているのがめだっている」) そのせいで余計に足が透けているのが目立っている」 (「しゃしんや」はかいせつをつづけながら、にほんめのめろんそーだのかんをてにとった。) 「写真屋」は解説を続けながら、二本目のメロンソーダの缶を手に取った。 (「・・・・・それから、と。かっぷるのしゃしんはどうかな。) 「・・・・・それから、と。カップルの写真はどうかな。 (これはいたずらのかのうせいがたかいね。) これはイタズラの可能性が高いね。 (ふたりのはいごに、ちょうどにんげんひとりくらいかくれられる。) 二人の背後に、ちょうど人間一人くらい隠れられる。 (ふたりのからだがはなれているぶぶんがあるから、そこをうまくさけて、) 二人の身体が離れている部分があるから、そこをうまく避けて、 (となるとかなりあくろばてぃっくなかっこうになるけど、ふかのうじゃない。) となるとかなりアクロバティックな格好になるけど、不可能じゃない。 (ぐうぜんなはずはないから、こういうしゃしんをとろうとしてさんにんであそんでたんだろう。) 偶然なはずはないから、こういう写真を撮ろうとして三人で遊んでたんだろう。 (あと、このいえのまどにおとこのじょうはんしんがうっすらみえてるのは、どうだろうな。) あと、この家の窓に男の上半身が薄っすら見えてるのは、どうだろうな。 (にじゅうろこうにもおもえるし、しつないとうのひかりのあたりぐあいがよくわからないけど、) 二重露光にも思えるし、室内灯の光の当たり具合がよく分からないけど、 (たんにそこにひとがいたというかのうせいもある。) 単にそこに人がいたという可能性もある。 (すくなくとも、ゆうれいなんてものをもちださなきゃならないしゃしんにはおもえないな」) 少なくとも、幽霊なんてものを持ち出さなきゃならない写真には思えないな」 (かれはにほんめをはんぶんほほどものんだところで、げっぷをした。ながいげっぷだった。) 彼は二本目を半分穂ほども飲んだところで、ゲップをした。長いゲップだった。
など
(ししょうはよくこんなせいりてきにきもちのわるいおとこといっしょにいてへいきだなとかんしんする。) 師匠は良くこんな生理的に気持ちの悪い男と一緒にいて平気だなと感心する。 (「さいごは、なんだこりゃ。ねんだいものだけど、ふつうのしゃしんじゃないか。) 「最後は、なんだこりゃ。年代ものだけど、普通の写真じゃないか。 (どこがしんれいしゃしんなの」) どこが心霊写真なの」 (ぎゃくにたずねられた。) 逆に訊ねられた。 (「このなかのだれかに、ふしぜんなところはないか」) 「この中の誰かに、不自然なところはないか」 (ししょうにそういわれ、もういちどしゃしんにかおをちかづける。) 師匠にそう言われ、もう一度写真に顔を近づける。 (しばらくうなったあと、かれはやはりおなじこたえをだした。) しばらく唸ったあと、彼はやはり同じ答えを出した。 (「ふるいしゃしんはとくいじゃないけど、べつにおかしなところはないとおもうよ。) 「古い写真は得意じゃないけど、別におかしなところはないと思うよ。 (かげのできかたなんかみてもね」) 影のでき方なんか見てもね」 (そういってにほんめのかんののこりをのみほす。) そう言って二本目の缶の残りを飲み干す。 (ぼくももういちどまじまじと、そのせんじちゅうにとられたというしろくろしゃしんをながめる。) 僕ももう一度まじまじと、その戦時中に撮られたという白黒写真を眺める。 (せいぜんとしたわしつに、わふくをきたしょろうのおとこがうでぐみをしてすわり、) 整然とした和室に、和服を着た初老の男が腕組みをして座り、 (そのしゅういにぐんぷくすがたのせいねんたちがせいざをしている。) その周囲に軍服姿の青年たちが正座をしている。 (かれらはにじゅうはち、くからさんじゅっさいくらいのはずだったが、) 彼らは二十八、九から三十歳くらいのはずだったが、 (どのかおもげんだいのおなじねんれいのにほんじんよりもどこかおさなくみえた。) どの顔も現代の同じ年齢の日本人よりもどこか幼く見えた。 (だが、だれひとりとしてわらいもせず、くちびるをひきむすんで、しょうめんをみすえている。) だが、誰一人として笑いもせず、唇を引き結んで、正面を見据えている。 (がしつのせいなのか、かれらのそのそうぼうがやけにあおじろくみえた。) 画質のせいなのか、彼らのその相貌がやけに青白く見えた。 (「こいつはどうだ」) 「こいつはどうだ」 (ししょうはついに、ひだりすみにいたまさおかたいいをなざしした。) 師匠はついに、左隅にいた正岡大尉を名指しした。 (せんにゅうかんをもたせないために、ここまであえてさけていたのだろう。) 先入観を持たせないために、ここまであえて避けていたのだろう。 (だがそのといにも「しゃしんや」はたいしたかんしんをしめさず、) だがその問いにも「写真屋」は大した関心を示さず、 (「おかしなところはないね」というこたえをくりかえしただけだった。) 「おかしなところはないね」という答えを繰り返しただけだった。 (だがししょうはあきらめず、ひょうげんをかえてしつもんをつづける。) だが師匠は諦めず、表現を変えて質問を続ける。 (「ぎぞうのかのうせいは」) 「偽造の可能性は」 (「ぎぞう?しゃしんのかこうってこと?」) 「偽造?写真の加工ってこと?」 (「しゃしんや」ははなでわらった。) 「写真屋」は鼻で笑った。 (「おかしなところは・・・・・ひ・・・・・ないって、いったろ」) 「おかしなところは・・・・・ひ・・・・・ないって、いったろ」 (「こいつが、じっさいにはここにいなかったのに、いるようにみせるのはむりか」) 「こいつが、実際にはここにいなかったのに、いるように見せるのは無理か」 (「このくらいいわかんのないふぇいくをつくるのはむずかしいね。) 「このくらい違和感のないフェイクを作るのは難しいね。 (ねがのへんしゅうにしても、ぷりんとごのかこうにしてもね。) ネガの編集にしても、プリント後の加工にしてもね。 (いまのぎじゅつでも、むずかしいんだ。とうじのてくじゃむりだろう」) 今の技術でも、難しいんだ。当時のテクじゃ無理だろう」 (まあ、これからはこいつが・・・・・と、「しゃしんや」はぱそこんのはこを) まあ、これからはこいつが・・・・・と、「写真屋」はパソコンの箱を (てのひらでたたいてみせた。) 手のひらで叩いてみせた。 (「あらゆるしゃしんをじゆうじざいにへんしゅうするようになっていくだろうけど」) 「あらゆる写真を自由自在に編集するようになっていくだろうけど」 (そのころはわーぷろがやっとふきゅうしてきたじきであり、) そのころはワープロがやっと普及してきた時期であり、 (ぱそこんなどもっているひとはまだまだすくなかった。) パソコンなど持っている人はまだまだ少なかった。 (ぼくじしん、きーぼーどにさわったことすらなかった。) 僕自身、キーボードに触ったことすらなかった。
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