心霊写真 -33-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8233 8.3 98.9% 335.7 2795 31 56 2026/07/31
2 subaru 7919 8.2 96.2% 341.7 2816 110 56 2026/08/05
3 HAKU 7560 7.8 96.3% 362.3 2848 109 56 2026/08/03
4 kaa 7075 7.3 96.4% 388.5 2854 105 56 2026/08/03
5 りく 6381 S 6.5 97.1% 438.0 2881 86 56 2026/08/04

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問題文

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(てら。) 寺。 (ぴんときた。) ピンと来た。 (いったことはなかったが、ししょうがよくおかるとかんけいのあやしいものを) 行ったことはなかったが、師匠がよくオカルト関係の怪しいモノを (しいれてくるてらがあるときいていた。そこにちがいない。) 仕入れてくる寺があると聞いていた。そこに違いない。 (たきあげくようでひそかにゆうめいなてららしいのだが、) 焚き上げ供養で密かに有名な寺らしいのだが、 (そのうらではもやしたはずのいわくつきのぶっけんをまにあによこながししているという、) その裏では燃やしたはずの曰くつきの物件をマニアに横流ししているという、 (とんでもないあくとくぼうずがいるそうだ。) とんでもない悪徳坊主がいるそうだ。 (それをかうほうもかうほうだが、ししょうにつれられて、) それを買う方も買う方だが、師匠に連れられて、 (そういうあいてむばかりうっているうさんくさいいちにいったとき、) そういうアイテムばかり売っている胡散臭い市に行った時、僕もそこに (でていたくまのぬいぐるみがきにいってかってしまったのでどうざいだった。) 出ていたクマのぬいぐるみが気に入って買ってしまったので同罪だった。 (そのぬいぐるみは、よなかにときどきはぎしりのようなおとや、すすりなくような) そのぬいぐるみは、夜中に時どき歯軋りのような音や、すすり泣く様な (こえをだして、ぼくをふあんなきもちにさせるおちゃめなやつだった。) 声を出して、僕を不安な気持ちにさせるお茶目なやつだった。 (とちゅうですーぱーによっておにぎりやかしぱんをかいこんでから、) 途中でスーパーに寄っておにぎりや菓子パンを買い込んでから、 (ぼくらはししょうのいえにとうちゃくした。) 僕らは師匠の家に到着した。 (やすむひまもなく、すぐにちゅうしゃじょうにとめてあったねんだいもののけいよんにのりこむ。) 休む暇もなく、すぐに駐車場に停めてあった年代物の軽四に乗り込む。 (ぼくはじょしゅせきにすわってしーとべるとをしめ、すーぱーのふくろをがさがさとあさる。) 僕は助手席に座ってシートベルトを締め、スーパーの袋をガサガサと漁る。 (めのまえをすけーとぼーどでのろのろとよこぎろうとしていたこどもに) 目の前をスケートボードでノロノロと横切ろうとしていた子どもに (ようしゃなくくらくしょんをならして、ししょうはけいよんをはっしんさせる。) 容赦なくクラクションを鳴らして、師匠は軽四を発進させる。 (「しーとべると。しーとべるとしめてくださいよ」) 「シートベルト。シートベルト締めて下さいよ」 (ぼくがしてきすると、ししょうは「わたしがめんきょとったときには、そんなぎむなかった」) 僕が指摘すると、師匠は「わたしが免許取った時には、そんな義務なかった」
など
(とぶつぶついいながら、めんどくさそうにべるとをひっぱった。) とぶつぶつ言いながら、めんどくさそうにベルトを引っ張った。 (こういうときに、ぼくはししょうのあいだのじぇねれーしょんぎゃっぷをかんじる。) こういう時に、僕は師匠の間のジェネレーションギャップを感じる。 (おにぎりやあんぱんをおちゃやぎゅうにゅうでながしこみながらくるまをはしらせつづけ、) おにぎりやアンパンをお茶や牛乳で流し込みながら車を走らせ続け、 (ぼくらはきたへきたへとむかった。) 僕らは北へ北へと向かった。 (「けっきょく、あのしょうこうたちのしゃしんは、しんれいしゃしんなんかじゃないんですかね」) 「結局、あの将校たちの写真は、心霊写真なんかじゃないんですかね」 (どうろぞいにしょうてんやみんかがすくなくなっていくけしきがはしりさっていくのを) 道路沿いに商店や民家が少なくなっていく景色が走り去っていくのを (ぼんやりとながめながら、ぼくはなにげなくきいてみた。) ぼんやりと眺めながら、僕はなにげなく訊いてみた。 (どうせこたえてくれないだろうとなかばわかっていながら。) どうせ答えてくれないだろうと半ば分かっていながら。 (「さあなあ。「しゃしんや」は、ふつうのしゃしんだろうっていってたな」) 「さあなあ。「写真屋」は、普通の写真だろうって言ってたな」 (ししょうはひとごとのようにそういう。) 師匠は人ごとのようにそう言う。 (「どうしてそんなにひとごとなんですか。じぶんこそせんもんかでしょう。) 「どうしてそんなに他人ごとなんですか。自分こそ専門家でしょう。 (いえにもいっぱいしんれいしゃしんあつめてるのに」) 家にも一杯心霊写真集めてるのに」 (「すきなんだけどな。それぞれがほんものかどうかはじしんがないな。) 「好きなんだけどな。それぞれが本物かどうかは自信がないな。 (わたしはなまでみるのがとくいなたいぷなの。しゃしんはなあ・・・・・) わたしは生で見るのが得意なタイプなの。写真はなあ・・・・・ (かりにししゃがおんねんだからしゅうねんだかで、ふぃるむにうつりこんだとしても、だ。) 仮に死者が怨念だから執念だかで、フィルムに映り込んだとしても、だ。 (そのふぃるむがげんぞうされ、ねがをぷりんとしたばあい、) そのフィルムが現像され、ネガをプリントした場合、 (そのしゃしんいちまいいちまいにまで、おんねんがのっかってないんだよな。) その写真一枚一枚にまで、怨念が乗っかってないんだよな。 (さつえいばしょとはかんけいないどこかとおいばしょでさ、なんかげつごか、なんねんごか、) 撮影場所とは関係ないどこか遠い場所でさ、何ヶ月後か、何年後か、 (そしてなんまいもなにじゅうまいもぷりんとされてさ。) そして何枚も何十枚もプリントされてさ。 (そのぜんぶにおんねんがこびりついてのこっているどうりはないきがする。) その全部に怨念がこびりついて残っている道理はない気がする。 (けっきょくのところ、そのしゃしんがやばいかどうかは、) 結局のところ、その写真がヤバいかどうかは、 (しかくてきなじょうほうにたよるしかないんだ。) 視覚的な情報に頼るしかないんだ。 (ありえないいちにひとのかおがあるとか、ぎゃくにひとのかおがないとか。) ありえない位置に人の顔があるとか、逆に人の顔がないとか。 (でもそういうしゃしんって、ぎぞうでもさいげんできるけーすがあるじゃないか。) でもそういう写真って、偽造でも再現できるケースがあるじゃないか。 (だから、どうにもしんれいしゃしんってやつはにがてなんだ」) だから、どうにも心霊写真ってやつは苦手なんだ」 (そういうものか。) そういうものか。 (なっとくしかけたが、いぜんししょうがえらそうにしんれいしゃしんについてかたっていたことも) 納得しかけたが、以前師匠がえらそうに心霊写真について語っていたことも (あったきがして、しゃくぜんとしないものがのこった。) あった気がして、釈然としないものが残った。 (いったもんがちかよ。と、そうおもったのだ。) 言ったもん勝ちかよ。と、そう思ったのだ。 (「まあもちはもちや。じゃのみちはへびだ」) 「まあ餅は餅屋。蛇の道は蛇だ」 (「なんですかそれ」) 「なんですかそれ」 (「だからせんもんかにききにいくんだよ」) 「だから専門家に訊きに行くんだよ」 (「しんれいしゃしんのですか」) 「心霊写真のですか」 (そんな、くようをたのまれたしゃしんをまにあによこながしするようなあくとくぼうずに) そんな、供養を頼まれた写真をマニアに横流しするような悪徳坊主に (ききにいったところで、やくにたつともおもえなかった。) 訊きに行ったところで、役に立つとも思えなかった。 (そんなばかにしたようなぼくのくちょうをとがめるように、ししょうはいみふけなことばをはいた。) そんな馬鹿にしたような僕の口調を咎める様に、師匠は意味深な言葉を吐いた。
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