心霊写真 -46-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8290 | 神 | 8.4 | 98.5% | 305.9 | 2575 | 39 | 55 | 2026/08/25 |
| 2 | HAKU | 7962 | 神 | 8.2 | 96.8% | 318.6 | 2622 | 85 | 55 | 2026/08/22 |
| 3 | kaa | 7403 | 光 | 7.7 | 96.2% | 341.2 | 2628 | 102 | 55 | 2026/08/20 |
| 4 | りく | 6324 | S | 6.4 | 97.5% | 410.8 | 2664 | 66 | 55 | 2026/08/23 |
| 5 | Par2 | 4749 | C++ | 4.8 | 98.2% | 532.7 | 2575 | 45 | 55 | 2026/08/21 |
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問題文
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(「けっきょくよくわかりませんでしたね」)
「結局よく分かりませんでしたね」
(「しゃしんや」のあまのはしんれいしゃしんやぎぞうしゃしんではないといい、)
「写真屋」の天野は心霊写真や偽造写真ではないと言い、
(あきちゃんのみせたまぼろしからはしょうてんになっているまさおかたいいが、)
アキちゃんの見せた幻からは焦点になっている正岡大尉が、
(ししゃでもしょうじゃでもないつくりものだ、というこたえがみちびきだされた。)
死者でも生者でもない作り物だ、という答えが導き出された。
(ししょうはねんしゃだというが、せいこうなにんぎょうなのかもしれないし、)
師匠は念写だと言うが、精巧な人形なのかも知れないし、
(あるいはまさおかたいいのしというじょうほうがあやまりで、)
あるいは正岡大尉の死という情報が誤りで、
(そのときも、そしていまげんざいもいきているかのうせいもあった。)
その時も、そして今現在も生きている可能性もあった。
(「そうかな。ねんしゃでいいじゃないか」)
「そうかな。念写でいいじゃないか」
(いいじゃないか、というくちぶりに、へんにたにんごとのようなにゅあんすをかんじて、)
いいじゃないか、という口ぶりに、変に他人事のようなニュアンスを感じて、
(おや?とおもった。)
おや?と思った。
(もんだいはそこじゃない。そういっているようなかんじ。)
問題はそこじゃない。そう言っているような感じ。
(ぼくのぎねんにきづいたように、ししょうはつづけた。)
僕の疑念に気づいたように、師匠は続けた。
(「まつうらがこのしゃしんのこぴーをわたしにあずけたじてんで、もうこたえはでてるんだ」)
「松浦がこの写真のコピーをわたしに預けた時点で、もう答えは出てるんだ」
(「どういうことですか」)
「どういうことですか」
(「「ろうじん」の、すなみだいごのかおがつぶれてしまっていてみえないとはいえ、)
「「老人」の、角南大悟の顔が潰れてしまっていて見えないとはいえ、
(げんそんするすなみけのべっていでさつえいされたとわかるしゃしんに、)
現存する角南家の別邸で撮影されたと分かる写真に、
(けされたたいぎゃくじけんのしゅぼうしゃたちがあつまっているのがうつっているんだ。)
消された大逆事件の首謀者たちが集まっているのが写っているんだ。
(それだけで、とんでもないすきゃんだるだ。)
それだけで、とんでもないスキャンダルだ。
(おいそれとこうしんじょのしょいんなんかにわたしていいはずはない。)
おいそれと興信所の所員なんかに渡していいはずはない。
(なのにまつうらはそうした。おどしつきだったが、そんなものくそくらえだ。)
なのに松浦はそうした。脅し付きだったが、そんなものクソくらえだ。
など
(ようするに、このしゃしんじたいにはもうかちはなかったんだよ。)
ようするに、この写真自体にはもう価値はなかったんだよ。
(まつうらはまさおかたいいのしぼうじきのもんだいだけで、いってんとっぱできるとふんでたんだ。)
松浦は正岡大尉の死亡時期の問題だけで、一点突破できると踏んでたんだ。
(ぎぞうしゃしんだと。)
偽造写真だと。
(しんれいしゃしんだなんていうむだなせつめいのひつようはない。そんなものは、)
心霊写真だなんていう無駄な説明の必要はない。そんなものは、
(だそくをとおりこしてやぶへびもいいところだ。ただぎぞうしゃしんだというだけで、)
蛇足を通り越して藪蛇もいいところだ。ただ偽造写真だというだけで、
(このしゃしんのもつどくせいはきえることになるんだから」)
この写真の持つ毒性は消えることになるんだから」
(だったらどうしてまつうらは、しんれいしゃしんかどうかのかんていをししょうにいらいしたのだ。)
だったらどうして松浦は、心霊写真かどうかの鑑定を師匠に依頼したのだ。
(ふにおちない。)
ふに落ちない。
(ししょうはしたりがおをしていった。)
師匠はしたり顔をして言った。
(「そこだよ。あいつにとってじゅうようなのは、こんなむかちなふるいしゃしんじゃない。)
「そこだよ。あいつにとって重要なのは、こんな無価値な古い写真じゃない。
(きえたたいぎゃくじけんも。そこにいてはいけない、しんだはずのしょうこうも。)
消えた大逆事件も。そこにいてはいけない、死んだはずの将校も。
(「ろうじん」のすなみけのすきゃんだるも、なにもかもかんけいないんだ。)
「老人」の角南家のスキャンダルも、なにもかも関係ないんだ。
(ただあいつは・・・・・」)
ただあいつは・・・・・」
(そこまでいいかけたところで、ふとくちをつぐんだ。)
そこまで言いかけたところで、ふと口をつぐんだ。
(「まて。おかしいぞ」)
「まて。おかしいぞ」
(ししょうはきんちょうしたひょうじょうになった。)
師匠は緊張した表情になった。
(「ただのむかちなしゃしん・・・・・かんけいない・・・・・たいぎゃくじけんなんか・・・・・)
「ただの無価値な写真・・・・・関係ない・・・・・大逆事件なんか・・・・・
(しんだはずのしょうこうも・・・・・かんけいが・・・・・」)
死んだはずの将校も・・・・・関係が・・・・・」
(ぼそぼそとつぶやいたあとで、はっとしたかおをして)
ボソボソと呟いた後で、ハッとした顔をして
(ししょうはいきなりふりかえるとはしりだした。)
師匠はいきなり振り返ると走り出した。
(さんどうのいしだたみを、てらのほうにむかってかけぬける。)
参道の石畳を、寺の方に向かって駆け抜ける。
(「ちょっとまってください」)
「ちょっと待ってください」
(あわててあとをおったが、もうすがたがみえない。)
慌てて後を追ったが、もう姿が見えない。
(とっさのことにあっけにとられ、しょどうがおくれたことと、)
とっさのことにあっけにとられ、初動が遅れたことと、
(それいじょうにししょうのあしがはやすぎた。)
それ以上に師匠の足が早すぎた。
(しきちないにあったくろたにけのじゅうきょにたどりついたとき、)
敷地内にあった黒谷家の住居にたどり着いた時、
(すでにししょうはげんかんにくつをぬぎちらかしてあがりこんでいた。)
すでに師匠は玄関に靴を脱ぎ散らかして上がり込んでいた。
(ぼくもくつをぬいで、ふるいきのかおりのするろうかをおそるおそるすすんでいると、)
僕も靴を脱いで、古い木の香りのする廊下を恐る恐る進んでいると、
(どこかからこえがきこえてきた。)
どこかから声が聞こえてきた。
(「どうしてめがとじないと、おかしいんだ」)
「どうして目が閉じないと、おかしいんだ」
(ししょうのこえだ。どこからだろう。)
師匠の声だ。どこからだろう。
(かってのわからない、やたらとひろいたにんのいえをしばらくうろうろして、)
勝手の分からない、やたらと広い他人の家をしばらくうろうろして、
(ようやくたどりついたとき、すでにししょうのようけんはおわっていた。)
ようやくたどり着いた時、すでに師匠の用件は終わっていた。
(あきちゃんのへやのまえに、ほんにんとなつおとししょうとがたっていて、)
アキちゃんの部屋の前に、本人と夏雄と師匠とが立っていて、
(ししょうはきびしいかおをしたまま、ちかづいてくるぼくのほうをちらりとみた。)
師匠は厳しい顔をしたまま、近づいて来る僕の方をちらりと見た。