心霊写真 -52-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8197 | 神 | 8.2 | 98.9% | 272.4 | 2258 | 25 | 54 | 2026/08/26 |
| 2 | HAKU | 7886 | 神 | 8.0 | 98.0% | 284.3 | 2287 | 45 | 54 | 2026/08/26 |
| 3 | kaa | 7056 | 王 | 7.3 | 96.3% | 312.6 | 2292 | 86 | 54 | 2026/08/26 |
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問題文
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(うさぎがうんてんせきにのりこみ、そのきぐるみをぬいだ。)
兎が運転席に乗り込み、その着ぐるみを脱いだ。
(なつおがまえがみからあせをしたたらせながら、)
夏雄が前髪から汗を滴らせながら、
(だっしゅぼーどのぼっくすてぃっしゅをこちらになげてきた。)
ダッシュボードのボックスティッシュをこちらに投げて来た。
(ぼくはそれでとしゃぶつのついたくちもとをふく。)
僕はそれで吐瀉物のついた口元を拭く。
(ちがついているのにきづいて、かおをさわると、ほおのひふがすこしさけていた。)
血がついているのに気づいて、顔を触ると、頬の皮膚が少し裂けていた。
(ふみつけられたときのきずだ。はなぢもでている。)
踏みつけられた時の傷だ。鼻血も出ている。
(なつおはいきさきもつげずにすーぷらをはっしゃさせた。)
夏雄は行き先も告げずにスープラを発車させた。
(「かなこさんは」)
「加奈子さんは」
(もういちまいてぃっしゅをぬきながらそうきく。)
もう一枚ティッシュを抜きながらそう訊く。
(「いえにいなかった」)
「家にいなかった」
(てらでわかれたあとにすぐぼくらをおってきて、そのままししょうのいえにいったのか。)
寺で別れた後にすぐ僕らを追って来て、そのまま師匠の家に行ったのか。
(そこにぼくがでんわをかけたわけだ。)
そこに僕が電話を掛けたわけだ。
(「かなこさんは!」)
「加奈子さんは!」
(ぼくはおおきなこえをだした。けられたむねにひびいていたみがはしる。)
僕は大きな声を出した。蹴られた胸に響いて痛みが走る。
(「うるせえな。おきてがみがあったんだよ。ひとにあってくるって」)
「うるせえな。置き手紙があったんだよ。人に会って来るって」
(まつうらのかおがうかんだ。)
松浦の顔が浮かんだ。
(やっぱりあいにいったのか。ひとりでかっこつけやがって。)
やっぱり会いに行ったのか。一人でかっこつけやがって。
(なにをされるかわかったものじゃないのに!)
何をされるか分かったものじゃないのに!
(あせりがのうのかいせんをやく。)
焦りが脳の回線を焼く。
(「だれにあいにいったんです」)
「誰に会いにいったんです」
など
(「おちつけ、ぼけ。)
「落ち着け、ボケ。
(じぶんがかえるまでになにかったら、にししょにでんわしろってかいてあった」)
自分が帰るまでになにかったら、西署に電話しろって書いてあった」
(「なにかったらけいさつにでんわしろって、やばいじょうたいにきまってるでしょう!」)
「なにかったら警察に電話しろって、ヤバい状態に決まってるでしょう!」
(「こっちになにかあったら、だ。しかも110ばんじゃねえよ。)
「こっちになにかあったら、だ。しかも110番じゃねえよ。
(にかのですくだ。けいじにあってんだよ」)
二課のデスクだ。刑事に会ってんだよ」
(けいじに?)
刑事に?
(しりあいがいるのはしっていたが、なぜいま?)
知り合いがいるのは知っていたが、なぜ今?
(「しらん」)
「知らん」
(くるまはしばらくはしってからとまった。)
車はしばらく走ってから止まった。
(ふるぼけたかんばんがかかったちいさなしんりょうしょのまえだった。)
古ぼけた看板が掛かった小さな診療所の前だった。
(ぼくはのったときとおなじように、ちからづくでこうぶざせきからひっぱりだされ、)
僕は乗った時と同じように、力づくで後部座席から引っ張り出され、
(しんりょうしょのなかへつれこまれる。)
診療所の中へ連れ込まれる。
(ぎしぎしきしむいたばりのうすぐらいろうかをとおって、しんさつしつらしいいっしつにはいると、)
ギシギシきしむ板張りの薄暗い廊下を通って、診察室らしい一室に入ると、
(はげあがってでっぷりとふとったしょろうのおとこが、はくいをきていすにこしかけていた。)
剥げ上がってでっぷりと太った初老の男が、白衣を着て椅子に腰掛けていた。
(「よう、なつっちゃん。みぎてをけがしたときいらいか」)
「よう、夏っちゃん。右手を怪我した時以来か」
(なつおはだまってぼくをさしだした。)
夏雄は黙って僕を差し出した。
(そのいしゃはまつざきといった。)
その医者は松崎と言った。
(おがわちょうさじむしょのめんめんごようたしの「あまりうるさいことをいわない」いしゃらしい。)
小川調査事務所の面々ご用達の「あまりうるさいことを言わない」医者らしい。
(けんかのけがくらいではなにもきかずにちりょうしてくれるとのことだった。)
喧嘩の怪我くらいではなにも訊かずに治療してくれるとのことだった。
(しりにじゅうそうがあるけがにんがやってきても、ときかされたが、)
尻に銃創がある怪我人がやって来ても、と聞かされたが、
(ききまちがいだっただろうか。)
聞き間違いだっただろうか。
(「はあん。だいぶやられたな」)
「はあん。だいぶやられたな」
(うわぎをぬがされて、あざになっているかしょをつよくおさえられ、うめいた。)
上着を脱がされて、アザになっている箇所を強く抑えられ、呻いた。
(かんごふはいない。まつざきいしひとりでやっているらしい。)
看護婦はいない。松崎医師一人でやっているらしい。
(なつおはそのままぼくをいしゃにおしつけ、かえろうとした。)
夏雄はそのまま僕を医者に押し付け、帰ろうとした。
(「まてよ」)
「待てよ」
(たちあがろうとしたが、いしゃにかたをおさえられる。)
立ちあがろうとしたが、医者に肩を押さえられる。
(ただのひまんたいかとおもったが、すごいちからだ。)
ただの肥満体かと思ったが、凄い力だ。
(「とにかくけがをみてもらえ。うらいのことはしんぱいするな。)
「とにかく怪我を見てもらえ。浦井のことは心配するな。
(あえたられんらくしてやる」)
会えたら連絡してやる」
(なつおはそういいおいてさっさといってしまった。)
夏雄はそう言い置いてさっさと行ってしまった。
(ぼくはしっぷやらほうたいやらをまかれ、あまりせいけつにはおもえないべっどにねかされた。)
僕は湿布やら包帯やらを巻かれ、あまり清潔には思えないベッドに寝かされた。
(「はきけさえなおったらもうだいじょうぶだよ」といわれたが、まだふらつきがあり、)
「吐き気さえ治ったらもう大丈夫だよ」と言われたが、まだふらつきがあり、
(かえるあしもないぼくはそのしんりょうしょでなつおのれんらくをまつしかなかった。)
帰る足もない僕はその診療所で夏雄の連絡を待つしかなかった。