小説長文8! 第九話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐いいね0お気に入り登録
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恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第九話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(しゅうがくりょこうからかえってきたよくしゅう、わたしはずっとおちつかなかった。) 修学旅行から帰ってきた翌週、私はずっと落ち着かなかった。 (るいにきもちをつたえるときめたのに、いざほんにんをまえにするときんちょうしてしまう。) ルイに気持ちを伝えると決めたのに、いざ本人を前にすると緊張してしまう。 (「もも、おはよう。」) 「モモ、おはよう。」 (「お、おはよう、るいくん。」) 「お、おはよう、ルイくん。」 (いつものあいさつ。) いつもの挨拶。 (いつものえがお。) いつもの笑顔。 (でも、きょうのわたしはいつもとはちがう。) でも、今日の私はいつもとは違う。 (ほうかごになったら、ぜったいにつたえる。) 放課後になったら、絶対に伝える。 (そうこころにきめて、いちにちをすごした。) そう心に決めて、一日を過ごした。 (じゅぎょうがおわり、きょうしつからすこしずつひとがいなくなる。) 授業が終わり、教室から少しずつ人がいなくなる。
(わたしはせきをたち、るいのところへむかった。) 私は席を立ち、ルイのところへ向かった。 (「るいくん。」) 「ルイくん。」 (「ん?」) 「ん?」 (「すこし、はなしたいことがあるの。」) 「少し、話したいことがあるの。」 (「わかった。」) 「分かった。」 (ふたりでだれもいないろうかへむかう。) 二人で誰もいない廊下へ向かう。 (ゆうがたのこうしゃはしずかで、まどからおれんじいろのひかりがさしこんでいた。) 夕方の校舎は静かで、窓からオレンジ色の光が差し込んでいた。 (わたしはなんどもしんこきゅうする。) 私は何度も深呼吸する。 (「どうしたの?」) 「どうしたの?」 (るいがやさしくきく。) ルイが優しく聞く。
など
(「わたし......。」) 「私......。」 (こえがふるえる。) 声が震える。 (「るいくんのことがすき。」) 「ルイくんのことが好き。」 (いった。) 言った。 (ずっとこころのなかにしまっていたきもちを、ようやくことばにした。) ずっと心の中にしまっていた気持ちを、ようやく言葉にした。 (「ともだちとしてじゃなくて、おとこのことしてすき。」) 「友達としてじゃなくて、男の子として好き。」 (るいはおどろいたようにめをみひらいた。) ルイは驚いたように目を見開いた。 (なんびょうかのちんもくがつづく。) 何秒かの沈黙が続く。 (わたしはこわくなった。) 私は怖くなった。 (やっぱり、だめなのかな。) やっぱり、駄目なのかな。 (ともだちにもどれなくなったらどうしよう。) 友達に戻れなくなったらどうしよう。 (そんなふあんがむねいっぱいにひろがる。) そんな不安が胸いっぱいに広がる。 (そのとき、るいがちいさくいきをはいた。) その時、ルイが小さく息を吐いた。 (「......そっか。」) 「......そっか。」 (わたしはうつむいたまま、つぎのことばをまつ。) 私は俯いたまま、次の言葉を待つ。 (「ありがとう、もも。」) 「ありがとう、モモ。」 (そのこえは、いつもよりすこしだけふるえていた。) その声は、いつもより少しだけ震えていた。 (「おれも、もものことがすき。」) 「俺も、モモのことが好き。」 (「......え?」) 「......え?」 (わたしはおもわずかおをあげた。) 私は思わず顔を上げた。 (「ほんとうに?」) 「本当に?」 (「ほんとう。」) 「本当。」 (るいがすこしてれながらわらう。) ルイが少し照れながら笑う。 (「ずっといいたかった。」) 「ずっと言いたかった。」 (「でも、るいくんにはすきなひとがいるって......。」) 「でも、ルイくんには好きな人がいるって......。」 (「あれ、うそじゃないよ。」) 「あれ、嘘じゃないよ。」 (「え?」) 「え?」 (「すきなひとがいるから、こくはくをことわってた。」) 「好きな人がいるから、告白を断ってた。」 (わたしはいきをのむ。) 私は息をのむ。 (「そのすきなひとって......。」) 「その好きな人って......。」 (「もも。」) 「モモ。」 (そのひとことで、あたまのなかがまっしろになった。) その一言で、頭の中が真っ白になった。 (「......わたし?」) 「......私?」 (「うん。」) 「うん。」 (るいはうなずいた。) ルイは頷いた。 (「さいしょはなかのいいともだちだとおもってた。でも、いっしょにいるじかんがふえるたび、) 「最初は仲のいい友達だと思ってた。でも、一緒にいる時間が増えるたび、 (もっともものことをしりたいっておもうようになった。」) もっとモモのことを知りたいって思うようになった。」 (「だから、ほかのひとにこくはくされてもことわってたの?」) 「だから、他の人に告白されても断ってたの?」 (「うん。」) 「うん。」 (わたしはむねがいっぱいになって、めになみだがうかんだ。) 私は胸がいっぱいになって、目に涙が浮かんだ。 (「わたし、ずっとるいくんにとってただのともだちだとおもってた。」) 「私、ずっとルイくんにとってただの友だちだと思ってた。」 (「おれも、そうおもわせちゃってたんだね。」) 「俺も、そう思わせちゃってたんだね。」 (「うん。」) 「うん。」 (ふたりですこしわらう。) 二人で少し笑う。 (「じゃあ......。」) 「じゃあ......。」 (わたしはゆうきをふりしぼる。) 私は勇気を振り絞る。 (「わたしとつきあってくれる?」) 「私と付き合ってくれる?」 (るいはいっしゅんだけおどろいたあと、やさしくわらった。) ルイは一瞬だけ驚いたあと、優しく笑った。 (「もちろん。」) 「もちろん。」 (そのしゅんかん、むねのおくにたまっていたふあんがぜんぶきえていった。) その瞬間、胸の奥に溜まっていた不安が全部消えていった。 (うれしくて、あんしんして、なみだがこぼれる。) 嬉しくて、安心して、涙がこぼれる。 (「ないてる?」) 「泣いてる?」 (「だって......うれしいんだもん。」) 「だって......嬉しいんだもん。」 (「おれもうれしい。」) 「俺も嬉しい。」 (まどのそとでは、ゆうひがゆっくりしずんでいく。) 窓の外では、夕日がゆっくり沈んでいく。 (きょうまでともだちだったふたりのかんけいは、このひをさかいにかわった。) 今日まで友達だった二人の関係は、この日を境に変わった。 (これからは、もっとちかくでわらえる。) これからは、もっと近くで笑える。 (もっとちかくでおなじじかんをすごせる。) もっと近くで同じ時間を過ごせる。 (わたしはとなりにいるるいをみつめた。) 私は隣にいるルイを見つめた。 (「これから、よろしくね。」) 「これから、よろしくね。」 (「うん。こちらこそ。」) 「うん。こちらこそ。」 (そのえがおをみながら、わたしはおもった。) その笑顔を見ながら、私は思った。 (ひとめぼれからはじまったこのこいが、きょうようやく、ほんとうのいみではじまったのだ。) 一目惚れから始まったこの恋が、今日ようやく、本当の意味で始まったのだ。
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