小説長文8! 第八話
恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第八話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)
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(なつやすみがおわり、すこしすずしくなったころ、わたしたちのしゅうがくりょこうのひがやってきた。)
夏休みが終わり、少し涼しくなった頃、私たちの修学旅行の日がやってきた。
(いきさきはきょうとで、あさからきょうしつはいつもいじょうにさわがしかった。)
行き先は京都で、朝から教室はいつも以上に騒がしかった。
(「もも、おはよう。」)
「モモ、おはよう。」
(「おはよう、るいくん。」)
「おはよう、ルイくん。」
(りょこうようのおおきなにもつをもったるいがわらっている。)
旅行用の大きな荷物を持ったルイが笑っている。
(がっこうとはちがうばしょであうだけなのに、なんだかしんせんだった。)
学校とは違う場所で会うだけなのに、なんだか新鮮だった。
(しんかんせんにのり、みんなではなしているうちにきょうとへとうちゃくした。)
新幹線に乗り、みんなで話しているうちに京都へ到着した。
(さいしょのけんがくばしょでは、ふるいてらやまちなみをあるきながらしゃしんをとった。)
最初の見学場所では、古い寺や町並みを歩きながら写真を撮った。
(「もも、こっちみて。」)
「モモ、こっち見て。」
(「え?」)
「え?」
(ふりむいたしゅんかん、るいがすまほをむけていた。)
振り向いた瞬間、ルイがスマホを向けていた。
(「とるよ。」)
「撮るよ。」
(「ちょっとまって、へんなかおしてない?」)
「ちょっと待って、変な顔してない?」
(「だいじょうぶ。いつもどおり。」)
「大丈夫。いつも通り。」
(「それほめてる?」)
「それ褒めてる?」
(ふたりでわらう。)
二人で笑う。
(ごごのじゆうこうどうでは、わたしたちはぐうぜんおなじぐるーぷになった。)
午後の自由行動では、私たちは偶然同じグループになった。
(こうようのはじまったみちをあるきながら、わたしはなんどもるいのとなりをみた。)
紅葉の始まった道を歩きながら、私は何度もルイの隣を見た。
(「こういうところ、すき?」)
「こういうところ、好き?」
(「うん。しずかでおちつくから。」)
「うん。静かで落ち着くから。」
など
(「おれも。」)
「俺も。」
(しばらくあるくと、みんながすこしさきへいってしまい、わたしとるいだけになる。)
しばらく歩くと、みんなが少し先へ行ってしまい、私とルイだけになる。
(「まって、みんなみえなくなった。」)
「待って、みんな見えなくなった。」
(「だいじょうぶ。すぐおいつくよ。」)
「大丈夫。すぐ追いつくよ。」
(ふたりきりであるく。)
二人きりで歩く。
(それだけなのに、むねがすこしずつたかなっていく。)
それだけなのに、胸が少しずつ高鳴っていく。
(「なつまつり、たのしかったね。」)
「夏祭り、楽しかったね。」
(「うん。はなびもきれいだった。」)
「うん。花火も綺麗だった。」
(「らいねんもいこうっていったの、おぼえてる?」)
「来年も行こうって言ったの、覚えてる?」
(「もちろん。」)
「もちろん。」
(るいがわらう。)
ルイが笑う。
(「じゃあ、やくそく。」)
「じゃあ、約束。」
(「うん。やくそく。」)
「うん。約束。」
(わたしはそのことばをきいて、すこしだけゆうきがわいた。)
私はその言葉を聞いて、少しだけ勇気が湧いた。
(しゅうがくりょこうがおわれば、がっこうのにちじょうにもどってしまう。)
修学旅行が終われば、学校の日常に戻ってしまう。
(ぶんかさいもたいいくさいもなつまつりもおわった。)
文化祭も体育祭も夏祭りも終わった。
(これからさき、るいとこんなじかんをすごせるほしょうなんてない。)
これから先、ルイとこんな時間を過ごせる保証なんてない。
(だから。)
だから。
(わたしはきめた。)
私は決めた。
(しゅうがくりょこうからかえったら、ちゃんときもちをつたえよう。)
修学旅行から帰ったら、ちゃんと気持ちを伝えよう。
(ゆうがた、みんなでやどへもどるとちゅう、るいがとつぜんわたしのまえにたった。)
夕方、みんなで宿へ戻る途中、ルイが突然私の前にたった。
(「もも。」)
「モモ。」
(「なに?」)
「なに?」
(「きょうはたのしかった?」)
「今日は楽しかった?」
(「うん。すごく。」)
「うん。すごく。」
(「よかった。」)
「よかった。」
(るいはやさしくわらった。)
ルイは優しく笑った。
(「おれも、ももといっしょにいられてたのしかった。」)
「俺も、モモと一緒にいられて楽しかった。」
(そのことばがむねにのこる。)
その言葉が胸に残る。
(わたしはなにかかえそうとしたけれど、はずかしくてうつむいてしまった。)
私は何か返そうとしたけれど、恥ずかしくて俯いてしまった。
(「......わたしも。」)
「......私も。」
(ちいさなこえだったけれど、ちゃんとつたえた。)
小さな声だったけれど、ちゃんと伝えた。
(よる。)
夜。
(ほてるのへやでふとんにはいりながら、わたしはきょうのできごとをなんどもおもいかえしていた。)
ホテルの部屋で布団に入りながら、私は今日の出来事を何度も思い返していた。
(もうまよわない。)
もう迷わない。
(るいにすきなひとがいるとしても。)
ルイに好きな人がいるとしても。
(もしわたしじゃなかったとしても。)
もし私じゃなかったとしても。
(じぶんのきもちだけは、ちゃんとつたえたい。)
自分の気持ちだけは、ちゃんと伝えたい。
(よくあさ、きょうとのそらはきれいにはれていた。)
翌朝、京都の空は綺麗に晴れていた。
(わたしはまどのそとをながめながら、しずかにいきをはく。)
私は窓の外を眺めながら、静かに息を吐く。
(かえったら、つたえよう。)
帰ったら、伝えよう。
(だいすきだということを。)
大好きだということを。
(わたしのこいは、もう「いつか」ではおわれない。)
私の恋は、もう「いつか」では終われない。