心霊写真 -59-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8063 | 神 | 8.1 | 98.6% | 360.9 | 2949 | 39 | 60 | 2026/08/30 |
| 2 | HAKU | 7411 | 光 | 7.6 | 96.6% | 389.1 | 2986 | 102 | 60 | 2026/08/30 |
| 3 | kaa | 6658 | S+ | 7.0 | 94.4% | 423.4 | 2994 | 175 | 60 | 2026/08/31 |
| 4 | Par2 | 4442 | C+ | 4.6 | 96.4% | 640.0 | 2953 | 110 | 60 | 2026/08/31 |
関連タイピング
-
text6
プレイ回数792 長文かな240打 -
私の最近の好きな唄です。
プレイ回数4.4万 歌詞かな830打 -
プレイ回数756 長文1634打
-
打ち切れたら天才だ
プレイ回数7.6万 歌詞540打 -
テトリスサビ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
プレイ回数24万 歌詞かな167打 -
text4
プレイ回数802 長文かな1373打 -
自己理解系です!ちょっと難しめですっ!
プレイ回数505 長文かな1019打 -
text6
プレイ回数746 長文かな919打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(ごそごそとやっていたてのうごきがとまる。)
ごそごそとやっていた手の動きが止まる。
(ゆっくりとりゅっくさっくからはんとうめいなくりあふぁいるがでてくる。)
ゆっくりとリュックサックから半透明なクリアファイルが出てくる。
(なかになにかはいっている。)
中になにか入っている。
(「しょにち、つまりきのうのよる、こぴーをな。とってみたんだ。)
「初日、つまり昨日の夜、コピーをな。取ってみたんだ。
(もちあるくにも、あんたたちとやりとりするにも、あったほうがべんりだとおもって。)
持ち歩くにも、あんたたちとやりとりするにも、あった方が便利だと思って。
(そしたら、こうだ」)
そしたら、こうだ」
(くりあふぁいるから、しゃしんのこぴーがでてきた。)
クリアファイルから、写真のコピーが出て来た。
(だがそれをみたしゅんかん、ぼくのからだにはとりはだがたった。)
だがそれを見た瞬間、僕の身体には鳥肌が立った。
(こぴーようしのちゅうおうがまっくろにつぶれている。「ろうじん」のかおをちゅうしんに。)
コピー用紙の中央が真っ黒に潰れている。「老人」の顔を中心に。
(まるでおなじだった。まつうらがもってきたものと。)
まるで同じだった。松浦が持って来たものと。
(「まさかそれが」)
「まさかそれが」
(まつうらのめがくりあふぁいるにそそがれる。)
松浦の目がクリアファイルに注がれる。
(くりあふぁいるのなかにはまだようしがはいっていた。)
クリアファイルの中にはまだ用紙が入っていた。
(「なんだこれは、とおもってな。いろんなところでこぴーをとったよ。)
「なんだこれは、と思ってな。いろんな所でコピーをとったよ。
(こんびにをまわったり、ぶんぐやをまわったり、そのすべてがこれだ」)
コンビニを回ったり、文具屋を回ったり、そのすべてがこれだ」
(てーぶるのうえに、こぴーようしがばらまかれる。)
テーブルの上に、コピー用紙がばら撒かれる。
(めをうたがった。すべてだ。)
目を疑った。すべてだ。
(すべてまったくどうように、「ろうじん」のかおをちゅうしんにしてまっくろくつぶれている。)
すべてまったく同様に、「老人」の顔を中心にして真っ黒く潰れている。
(いや、よくみるとそのくろいぶぶんは、すべてびみょうにかたちがちがう。)
いや、よく見るとその黒い部分は、すべて微妙に形が違う。
(せいぶつに、こたいごとのさいがあるように。)
生物に、個体ごとの差異があるように。
など
(「ふくしゃをとちゅうでとめられたからおきたやきみすなんかじゃないんだ。これは。)
「複写を途中で止められたから起きた焼きミスなんかじゃないんだ。これは。
(まともじゃない。もっとおそろしいものだ」)
まともじゃない。もっと恐ろしいものだ」
(まつうらもくいいるようにこぴーようしをつぎつぎてにとっている。)
松浦も食い入るようにコピー用紙を次々手に取っている。
(おりじなるからこぴーされたしゃしんのすべてから、「ろうじん」のかおがけされている。)
オリジナルからコピーされた写真のすべてから、「老人」の顔が消されている。
(「けされたたいぎゃくじけんとやらでおなわになったせいねんしょうこうたちが、)
「消された大逆事件とやらでお縄になった青年将校たちが、
(どうしてきたいっきのなまえを、つまり「ろうじん」すなみだいごのなまえをわらなかったのか、)
どうして北一輝の名前を、つまり「老人」角南大悟の名前を割らなかったのか、
(かんがえたことがあるか」)
考えたことがあるか」
(まつうらがこぴーからめをはなさず、こたえなかったのでししょうはつづける。)
松浦がコピーから目を離さず、答えなかったので師匠は続ける。
(「どういうしそうをうえつけられたのかしらないが、)
「どういう思想を植えつけられたのか知らないが、
(しゅぼうしゃのなをあかさなかったのには、ふたつのりゆうがかんがえられる。)
首謀者の名を明かさなかったのには、二つの理由が考えられる。
(ひとつは、しゅぼうしゃへのいけいから、つみがおよぶのをふせぐため。)
一つは、首謀者への畏敬から、罪が及ぶのを防ぐため。
(そしてもうひとつが、かれらのけいかくが、そしてしそうが、)
そしてもう一つが、彼らの計画が、そして思想が、
(まだいきるのぞみがあったためだ。)
まだ生きる望みがあったためだ。
(しゅぼうしゃがぶじで、かつそのままぐんにしられなければ、)
首謀者が無事で、かつそのまま軍に知られなければ、
(じぶんたちのしっぱいのあとでもまだしそうはたっせいできる。)
自分たちの失敗の後でもまだ思想は達成できる。
(そのすていしになるためだ」)
その捨て石になるためだ」
(だがこいつは。とししょうは、げんぽんのほうの「ろうじん」のかおをみつめる。)
だがこいつは。と師匠は、原本の方の「老人」の顔を見つめる。
(「こいつは、そんなたいぎゃくじけんなどなにもなかったかのように、)
「こいつは、そんな大逆事件などなにもなかったかのように、
(せんごはしょうばいをひろげ、すなみけをおおきくする。)
戦後は商売を広げ、角南家を大きくする。
(せいざいかいにもてをのばし、ふぃくさーともよばれるそんざいになる。)
政財界にも手を伸ばし、フィクサーとも呼ばれる存在になる。
(しそうはどこにいった?せいねんしょうこうたちをけっきさせたいでおろぎーは?)
思想はどこに行った?青年将校たちを決起させたイデオロギーは?
(ろんりは?そんなものがほんとうにあったのか?)
論理は?そんなものが本当にあったのか?
(せいねんしょうこうをかりたてたことばは、もうだれもしらない。こいつは・・・・・」)
青年将校を駆り立てた言葉は、もう誰も知らない。こいつは・・・・・」
(ばけものだ。ししょうははきすてるようにいった。)
化け物だ。師匠は吐き捨てるように言った。
(あのだんごっぱなのやくざにいったことばとおなじだったが、そのおもさはまったくちがっていた。)
あの団子鼻のヤクザに言った言葉と同じだったが、その重さは全く違っていた。
(「わたしがねんしゃだとおもったのには、そういうわけもあった。)
「わたしが念写だと思ったのには、そういうわけもあった。
(こいつにとっては、ただあるべきすがたにしゅうせいしただけだ。)
こいつにとっては、ただあるべき姿に修正しただけだ。
(じぶんのえがいたちずのとおりにだ。)
自分の描いた地図の通りにだ。
(いわかわたいいがしんでいればいわかわが。もうひとりのなんとかってたいいがしんでいれば、)
岩川大尉が死んでいれば岩川が。もう一人のなんとかって大尉が死んでいれば、
(そいつがここにあらわれていただろう。ぼうれいのように。)
そいつがここに現れていただろう。亡霊のように。
(そうおもえばなぜかしっくりくるんだ」)
そう思えばなぜかしっくり来るんだ」
(しゃしんのなかの「ろうじん」は、とうじまだごじゅうだいだというのに、みけんとほおには)
写真の中の「老人」は、当時まだ五十代だと言うのに、眉間と頬には
(ふかいしわがきざまれ、すべてをしりつくしたけんじんのようないげんがそなわっていた。)
深い皺が刻まれ、すべてを知り尽くした賢人のような威厳が備わっていた。
(だがそのいげんは、そんだいさをあわせもち、わずかにあげたあごが)
だがその威厳は、尊大さを併せ持ち、わずかに上げた顎が
(めにうつるすべてをみおろしているかのようにみえた。)
目に映るすべてを見下ろしているかのように見えた。
(「はらをさされたたむら。そのもみあいになったときにけがをしたという、)
「腹を刺された田村。その揉み合いになった時に怪我をしたという、
(あんたのところのわかいしゅ。はぬけのちゃぱつやろうにぼこぼこにされたこいつ。)
あんたのところの若い衆。歯抜けの茶髪野郎にボコボコにされたこいつ。
(おかえしにぼこぼこにされたちゃぱつやろう・・・・・)
お返しにボコボコにされた茶髪野郎・・・・・
(このしゃしんにかかわったにんげんが、きのうきょうのふつかかんでかなりのけがをおっている。)
この写真に関わった人間が、昨日今日の二日間でかなりの怪我を負っている。
(ほかにもいるんじゃないか」)
他にもいるんじゃないか」