アマオト

(ひのきえたあさふりだしたとおりあめ)

陽の消えた朝 降り出した通り雨

(まどをしめたままためいきをこぼすの)

窓を締めたまま溜息をこぼすの

(きりがかかるようにこころのねはくらがりで)

霧がかかるように心の音は暗がりで

(いつかかなうかなつぶやいてほおをぬらした)

"いつか叶うかな" 呟いて頬を濡らした

(つまらないこうかいがぼくのあしをしばりつけて)

つまらない後悔が僕の足を縛り付けて

(ありきたりないちにちをまたくりかえした)

ありきたりな一日をまた繰り返した

(こんなちいさなせかいでなにかをぎせいにしてもまだ)

こんな小さな世界で何かを犠牲にしてもまだ

(あのひえがいたしょうけいがみつからないまま)

あの日描いた憧憬が見つからないまま

(はしりだしたれいめいにぽつりこぼれるあまおとあふれないたそらはねいろ)

走り出した黎明にぽつり零れる雨音 溢れ泣いた空は音色

(ゆらりゆれるひにかさをさしてくらいかげをかくしたら)

ゆらり揺れる灯に傘を差して昏い陰を隠したら

(ぼやけたあすにつむがせてぼくのうたを)

ぼやけた明日に紡がせて 僕の歌を

(きおくのはしにすてたみらいまたのせて)

記憶の端に捨てた未来また乗せて

(あめにぬれたままかじかんだてのひらで)

雨に濡れたまま悴んだ手の平で

(いくあてもないのにこころのねはつよがりで)

行く宛もないのに心の音は強がりで

(いつかかなうからなんていいきかせた)

"いつか叶うから" なんて言い聞かせた

(しずみだしたゆうけいにぽつりこぼれたあまおとひとりないたぼくのめいろ)

沈み出した夕景にぽつり零れた雨音 一人泣いた僕の迷路

(ゆらりゆれるこころをだいてうれうくもがはれたなら)

ゆらり揺れる心を抱いて 憂う雲が晴れたなら

(ぬれたきおくもかわくから)

濡れた記憶も乾くから

(はしりだしたれいめいにひかりあふれるあしおとあめあがりのそらはねいろ)

走り出した黎明に光溢れる足音 雨上がりの空は音色

(ゆらりゆれるひがゆめをかいてすすむみちをてらしたら)

ゆらり揺れる灯が夢を描いて進む道を照らしたら

(きらめくあすにひびかせてぼくのうたを)

煌めく明日に響かせて 僕の歌を