駆け引き　タイピング

(もうすこしでまんげつじょしゅせきのまどから)

もう少しで満月　助手席の窓から

(そんなつきがみえたいえへとちかづくみち)

そんな月が見えた　家へと近づく道

(このひとにどうしてこんなにあんしんするの)

この人にどうして　こんなに安心するの

(くるまのおとがとまってちんもくがながれる)

車の音が止まって　沈黙が流れる

(ねむったふりでなにかためしてみたいたくらみ)

眠った振りで何か　試してみたい企み

(わたしのみぎてそっとあなたがにぎってゆらした)

私の右手そっと　あなたが握って揺らした

(そしてあなたのてはわたしのかみにふれる)

そしてあなたの手は　私の髪に触れる

(いつもとちがうくうきがちがう)

いつもと違う　空気が違う

(なにかがはじまるの)

何かが始まるの？

(ためらうじかんがながいほどに)

ためらう時間が長いほどに

(こいごころはふくらんでいく)

恋心は膨らんでいく

(このつづきはまたつぎにさきのばしされるほど)

この続きはまた　次に先延ばしされるほど

(あたまはそのひとでいっぱいになる)

頭はその人でいっぱいになる

(なんどもうかんでくるあんなにもやさしく)

何度も浮かんでくる　あんなにも優しく

(てをにぎるひとだったなんて)

手を握る人だったなんて

(そのさきがしりたいこれいじょういけない)

その先が知りたい　これ以上いけない

(ふれてみてはじめてわかるかんじょうがある)

触れてみて初めて　わかる感情がある

(おちついたあなたのこまるかお)

落ち着いたあなたの困る顔

(ふとみてみたくなる)

ふと見てみたくなる

(せをむけられるとおいたくなる)

背を向けられると追いたくなる

(みつめられればそらしたくなる)

見つめられればそらしたくなる

(そっけないあなたのきをひきたい)

そっけないあなたの気を引きたい

(いちどめはこばむからそれでもうばってほしい)

一度目は拒むから　それでも奪ってほしい

(しりたいきもちためいきでこわれそう)

知りたい気持ち　ため息で壊れそう

(かけひきなんてもういい)

駆け引きなんてもういい

(ためらうじかんがながいほどに)

ためらう時間が長いほどに

(こいごころはふくらんでいく)

恋心は膨らんでいく

(このつづきはまたつぎにさきのばし)

この続きはまた次に先延ばし

(されるほどあたまはそのひとで)

されるほど頭はその人で

(せをむけられるとおいたくなる)

背を向けられると追いたくなる

(やさしくされるとなきたくなる)

優しくされると泣きたくなる

(どんなにつよがってみても)

どんなに強がってみても

(ほんとうはあなたがすきなの)

本当はあなたが好きなの

(もうどうしようもないくらい)

もうどうしようもないくらい