バルーン

(ふくらんではちぢんだり)

膨らんでは萎んだり

(そらにうかんではわれたり)

空に浮かんでは割れたり

(まるでぼくのこころをぐちょくにあらわしているね)

まるで僕の心を愚直に 表しているね

(じゆうきままにみえてじつは)

自由気ままに見えて実は

(ひとりではなにもできないんだよ)

一人では何もできないんだよ

(なさけなさもかねているからすてきだよ)

情けなさも兼ねているから 素敵だよ

(からっぽのこのこころには)

空っぽのこの心には

(くうきなんてみじんもはいらないよ)

空気なんて微塵も入らないよ

(もとめているものはたしかなもので)

求めているものは確かなもので

(だれにだってもっているもの)

誰にだってもっているもの

(あいでふくらまして)

愛で膨らまして

(あいでみたされたくて)

愛で満たされたくて

(それいじょうのものはみあたらないよって)

それ以上のものは見当たらないよって

(いえるほどにかちあるもの)

言えるほどに 価値あるもの

(あいでふくらまして)

愛で膨らまして

(あいでみたされたいから)

愛で満たされたいから

(もっともっとそそぎこんでよ)

もっともっと 注ぎ込んでよ

(そのあいによって)

その愛によって

(たかくたかくぼくはうかぶから)

高く高く 僕は浮かぶから

(こころのうきしずみはあいまいで)

心の浮き沈みは曖昧で

(とまるたいみんぐなんてじゅうにんといろ)

止まるタイミングなんて十人十色

(いろんなけいけんによって)

色んな経験によって

(かわってくるよ)

変わってくるよ

(はっぽうびじんになれてしまって)

八方美人に慣れてしまって

(たいせつなじぶんをわすれちゃって)

大切な自分を忘れちゃって

(もとめていることを)

求めていることを

(すなおにいえないんだ)

素直に言えないんだ

(たくさんつまったこころには)

たくさん詰まった心には

(いらないもののほうがおおいから)

要らないものの方が多いから

(でもたしかなのはもとめてること)

でも確かなのは求めてること

(だれにだってほしいものだから)

誰にだって欲しいものだから

(あいでふくらまして)

愛で膨らまして

(あいでみたされたくて)

愛で満たされたくて

(くろくおおわれたくもをつきぬけるほどに)

黒く覆われた雲を突き抜ける程に

(ちからにあふれてるから)

チカラにあふれてるから

(あいでやしなわれて)

愛で養われて

(あいではばたきたいから)

愛で羽ばたきたいから

(ふかくふかくまでそそいでよ)

深く深くまで注いでよ

(そのあいによってぼくはぼくをあいせるから)

その愛によって 僕は僕を愛せるから

(おしつぶされそうなとき)

押しつぶされそうなとき

(くだけちりそうなとき)

砕け散りそうなとき

(しみわたるよおくそこまで)

染み渡るよ奥底まで

(みたすんだあいが)

満たすんだ愛が

(あいでふくらまして)

愛で膨らまして

(あいでみたされたくて)

愛で満たされたくて

(それいじょうのものはこのせかいにない)

それ以上のものはこの世界にない

(だれにだってもっているもの)

誰にだって持っているもの

(あいでやしなわれて)

愛で養われて

(あいではばたけるから)

愛で羽ばたけるから

(もっともっとふくらましてよ)

もっともっと 膨らましてよ

(そのあいによってぼくはたかくまでとべるから)

その愛によって 僕は高くまで飛べるから

(そのあいによってぼくはぼくでいられるから)

その愛によって 僕は僕でいられるから