Hidden Notes

(からっぽのこころのなかなにもない)

からっぽの心の中　なにもない

(あらなみはとうにないでおとはきえた)

荒波はとうに凪いで　音は消えた

(めをあけているのかどうかもわからないほんとうのやみ)

目を開けているのかどうかもわからない本当の闇

(そらのたかさひとのこえをおもいだすことさえこばんで)

空の高さ　人の声を　思い出すことさえ拒んで

(もしかなうならあのひあのばしょへかえして)

「もし叶うなら　あの日あの場所へ帰して」

(かこにとらわれたしゅうじんはまだゆるされるのをまっている)

過去に囚われた囚人はまだ許されるのを待っている

(かぎのないくさりにつながれてうずくまるだけ)

鍵のない鎖につながれてうずくまるだけ

(あなたはいきている)

あなたは生きている

(そういきているきょうだけのあなたを)

そう生きている　今日だけのあなたを

(ひきしおがあらわにするしまのように)

引き潮があらわにする島のように

(みおとしていたてがかりめをこらすの)

見落としていた手がかり　目をこらすの

(すきだったうたをうたいかぜとあるき)

好きだった歌を歌い　風と歩き

(あふれでるかんじょうをただほうっておこう)

溢れ出る感情をただ放っておこう

(あるひとはあなたによりそい)

ある人はあなたに寄り添い

(あるひとはたちさるだろう)

ある人は立ち去るだろう

(だれもみんなひとりひとつちがうりゆうをだいてさまよう)

誰もみんなひとりひとつ　違う理由を抱いて彷徨う

(どうかえいえんにきえないものをください)

「どうか永遠に消えないものをください」

(みらいをうれうしょうねんはまだふへんのあいをもとめて)

未来を憂う少年はまだ不変の愛を求めて

(うしなうことにおびえてなにもあたえられない)

失うことに怯えて何も与えられない

(あなたをしんじてる)

あなたを信じてる

(そうしんじてるひとがここにいるわ)

そう信じてる人がここにいるわ

(かなしみやいかりをはじないで)

哀しみや怒りを恥じないで

(うちなるじょうねつをとめないで)

内なる情熱を止めないで

(かこにとらわれたしゅうじんはまだゆるされるのをまっている)

過去に囚われた囚人はまだ許されるのを待っている

(かぎのないくさりにつながれてうずくまるだけ)

鍵のない鎖につながれてうずくまるだけ

(あなたはいきている)

あなたは生きている

(そういきているきょうだけのあなたを)

そう生きている　今日だけのあなたを

(そういきていくきょうからのあなたを)

そう生きていく　今日からのあなたを