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(ちのうろぼっとのかいはつでいちばんむずかしいことはなにか。)

知能ロボットの開発でいちばん難しい事は何か。

(しすてむこうがくのせんもんかにいわせると、それはろぼっとに「じょうしき」をもたせる)

システム工学の専門家にいわせると、それはロボットに「常識」をもたせる

(ことだという。なるほど、じんるいがながいあいだかかってちくせきしてきたじょうしきを)

ことだという。なるほど、人類が長い間かかって蓄積してきた常識を

(おしえこむなみたいていのことではないだろう。じょうしきがないために、ろぼっとは)

教え込む並大抵のことではないだろう。常識が無いために、ロボットは

(にんげんだったらやるはずのないことをやってしまう。かがくばんぱくの)

人間だったらやるはずのないことをやってしまう。科学万博の

(じょうほうつうしんしすてむは、さいしょのころ、にゅうじょうしゃがかばんなどをうしろへふったばあいを)

情報通信システムは、最初のころ、入場者がカバンなどを後ろへ振った場合を

(とらえ、たいじょうしゃのかずにもくわえてしまった。ろぼっとがもっとはかいてきなこういを)

とらえ、退場者の数にもくわえてしまった。ロボットがもっと破壊的な行為を

(しでかすばあいもあるだろう。「かがくきじつ」のくがつごうにあるてらのとしお)

しでかす場合もあるだろう。「科学期日」の九月号にある寺野寿男

(ほうせいだいきょうじゅの「あいまいこうがくとはどんなもの」というはなしをきょうみぶかくよんだ。)

法政大教授の「あいまい工学とはどんなもの」という話を興味深く読んだ。

(むかしのかがくのほうほうは、はっきりしないものをはいじょし、めいかくなものだけを)

昔の科学の方法は、はっきりしないものを排除し、明確なものだけを

(あいてにしてきた。いま、かがくぎじゅつのさいせんたんにいるがくしゃから「あいまいな、)

相手にしてきた。いま、科学技術の最先端にいる学者から「あいまいな、

(はっきりしないもの」をみなおすといういけんがでているところがおもしろい。)

はっきりしないもの」を見直すという意見が出ているところがおもしろい。

(じょうしきとはほんらい、あいまいなぶぶんがおおい。にんげんのしこうやかんじょうは、おおくのばあい)

常識とは本来、あいまいな部分が多い。人間の思考や感情は、多くの場合

(いえすのーをはんていしない。)

イエス・ノーを判定しない。

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