おいしい給食 8話のセリフ
タイトル「危険な果実冷凍ミカン」
「黄色はアクセル全開」っていう人もいるらしい。
冬の冷凍ミカンは嫌だった。
色々NGワードで引っかかったので、変更したり、削除したりしました。
ちなみに「出荷ピーク時は1000万個を販売」も問題文に入れられませんでした。
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問題文
(すすめとすすんでもいいのちがいは、とりしまるがわととりしまられるがわの)
進めと進んでもいいの違いは、取り締まる側と取り締まられる側の
(めせんのちがいだ。)
目線の違いだ。
(あおだったらすすむのをゆるすというここちいいまでのうえからめせん。)
青だったら進むのを許すという心地いいまでの上から目線。
(きいろでみかんはどうでしょう?)
黄色でみかんはどうでしょう?
(はい?)
はい?
(きいろなられもんあたりがいいかとおもいました。)
黄色ならレモンあたりがいいかと思いました。
(そこ?)
そこ?
(それにしても、きいろしんごうはみかんではない。)
それにしても、黄色信号はみかんではない。
(みかんはきけんなかじつではないです。)
みかんは危険な果実ではないです。
(あのひともきいろしんごうはれもんってこと?)
あの人も黄色信号はレモンってこと?
(わからないです。)
分からないです。
(おれなんかちがうなあ。)
俺なんか違うなあ。
(だってれもんだえんけいじゃん。)
だってレモン楕円形じゃん。
(すいとうはむぎちゃときまってるとおもってました。)
水筒は麦茶と決まってると思ってました。
(いやせんせい、それはふるいですよ。)
いや先生、それは古いですよ。
(なつはえんぶんもひつようなんですから。)
夏は塩分も必要なんですから。
(ぼくもひとつぎもんがあります。)
僕も一つ疑問があります。
(あおしんごうのあおはどうみてもみどりしんごうなんじゃないかということです。)
青信号の青はどう見ても緑信号なんじゃないかということです。
(おかあさんにきいても「そういうことになってるいるんだから」としか)
お母さんに聞いても「そういう事になってるいるんだから」としか
(いってくれませんでした。)
言ってくれませんでした。
(せっかくけいさつのひとがきてくれたので、しつもんすればよかったとおもいました。)
せっかく警察の人が来てくれたので、質問すればよかったと思いました。
(きょうのれいとうみかんはかちんっこちんですか?)
今日の冷凍みかんはカチンッコチンですか?
(まぁそうねぇ。)
まぁそうねぇ。
(なぜあそこまでかちんっこちんなのですか?)
何故あそこまでカチンッコチンなのですか?
(さぁぁ?かちんっこちんがすきなんじゃないの?みんな。)
さぁぁ?カチンッコチンが好きなんじゃないの?みんな。
(そうですか。)
そうですか。
(おとこはぐーだろ!)
男はグーだろ!
(きょうのめにゅーはぽたーじゅすーぷところっけに)
今日のメニューはポタージュスープとコロッケに
(れぎゅらーのこっぺぱんとまーがりん。ぎゅうにゅう。)
レギュラーのコッペパンとマーガリン。牛乳。
(そしてかげのしゅやく、れいとうみかんだ。)
そして影の主役、冷凍みかんだ。
(まなつにあつあつぽたーじゅというまっちんぐが)
真夏に熱々ポタージュというマッチングが
(らすとでれいとうみかんとのであいをどらまちっくにえんしゅつしてくれる。)
ラストで冷凍みかんとの出会いをドラマチックに演出してくれる。
(まずはおもてのしゅやくといえるぽたーじゅからだ。)
まずは表の主役といえるポタージュからだ。
(んー、ぐざいのごろごろかんがいい。このざつなたきあわせが)
んー、具材のゴロゴロ感がいい。この雑な炊き合わせが
(たんなるしるもののりょういきからひとかわむけてるといっていい。)
単なる汁物の領域から一皮むけてると言っていい。
(じゃっかんしおけがきついのもいい。)
若干塩気がキツイのもいい。
(いんとろであつさとからさをあじわえば、したがいじめられて、)
イントロで熱さと辛さを味わえば、舌がいじめられて、
(いずれやってくるそうかいなせいりょうかんへのきたいをふくらませてくれる。)
いずれやってくる爽快な清涼感への期待を膨らませてくれる。
(ここはいっきにいこう。)
ここは一気にいこう。
(からだにねつをいっきにためこむ!)
体に熱を一気にため込む!
(みな、れいとうみかんというものをわかっていない。)
皆、冷凍みかんというものを分かっていない。
(まなつにみかんがでるきせきをかんじていない。)
真夏にみかんが出る奇跡を感じていない。
(れいとうみかんのひはきょういちにちをそのひのためにつかうべきなんだ。)
冷凍みかんの日は今日一日をその日の為に使うべきなんだ。
(まなつのあつさにたちむかい、あえてからだにかわきをあたえ、)
真夏の暑さに立ち向かい、あえて体に渇きを与え、
(からっからっのじぶんへのごほうびをきょうじゅする。)
カラッカラッの自分へのご褒美を享受する。
(けっしてどうちゅうひえたえきたいなどへにげてはいけない。)
決して道中冷えた液体などへ逃げてはいけない。
(からっからっをへてからのかちんっこちんっこそがしょうりのぷろせすだ。)
カラッカラッを経てからのカチンッコチンッこそが勝利のプロセスだ。
(ああ、ぱっさぱさのこっぺぱんも)
ああ、パッサパサのコッペパンも
(いのちがよみがえったかのようにそんざいかんがます。)
命が蘇ったかのように存在感が増す。
(このしぜんかいとうじかんをまつのも、れいとうみかんをしょくすひとつのしょさだ。)
この自然解凍時間を待つのも、冷凍みかんを食す一つの所作だ。
(もともと、ふゆからはるごろにしかはんばいされていなかったみかんを)
元々、冬から春ごろにしか販売されていなかったみかんを
(つうねんはんばいできるしょうひんにしようというかんがえからはつあんされたいっぴん。)
通年販売できる商品にしようという考えから発案された一品。
(しゅうかくしたみかんをそのままなつまでれいとうし、)
収穫したみかんをそのまま夏まで冷凍し、
(1955ねんからえきではんばいするようになったのがはじまりときく。)
1955年から駅で販売するようになったのが始まりと聞く。
(きゅうしょくへのさいようでいっきにこくみんしょくのちいにのぼりつめた。)
給食への採用で一気に国民食の地位に昇りつめた。
(じつはこのれいとうみかん、)
実はこの冷凍みかん、
(れいとうこにいれておけばかんせいするとおもってるやからがおおすぎる。)
冷凍庫に入れておけば完成すると思ってる輩が多すぎる。
(きゅうれいとみずづけをくりかえして、そとにこおりのまくをつくり、)
急冷と水漬けを繰り返して、外に氷の膜を作り、
(かんそうをふせぐくふうをしている。)
乾燥を防ぐ工夫をしている。
(このまくによってみかんのすいぶんがそとにでてしまうことをふせぎ、)
この膜によってみかんの水分が外に出てしまうことを防ぎ、
(ぱさぱさしないおいしいれいとうみかんができる。)
パサパサしない美味しい冷凍みかんができる。
(しかも、ていおんでたべるために、あえてかんみのつよいみかんをつかう。)
しかも、低温で食べるために、あえて甘味の強いみかんを使う。
(いてーよ、いてー。)
いてーよ、いてー。
(てんねんぶつのしゃーべっとか。なんといいおとをさせてるんだ。)
天然物のシャーベットか。なんといい音をさせてるんだ。
(しかも、まなつのひかりをあびて、ちょっとしたほうせきばこのようじゃないか。)
しかも、真夏の光を浴びて、ちょっとした宝石箱のようじゃないか。
(かっっちんっこっちんをあじわうのがれいとうみかんじゃないのか?)
カッッチンッコッチンを味わうのが冷凍みかんじゃないのか?
(いたずらにからだをいためつけ、さうなのあとのれいすいのような)
いたずらに体を痛めつけ、サウナの後の冷水のような
(ぎゃっぷをねらったわたしのせんりゃくはまちがいなのか?)
ギャップを狙った私の戦略は間違いなのか?
(あくまでもすまーとに、しかもくりえいてぃぶにわたしのうえをいくあいつは・・・)
あくまでもスマートに、しかもクリエイティブに私の上を行くアイツは・・・
(おれにいんどうでもわたすのか?)
俺に引導でも渡すのか?
(やつは、まさか、ほんとにわたしにこれをあげたかった?)
奴は、まさか、ほんとに私にこれをあげたかった?
(そのために、2こ、ひつようだった・・・)
その為に、2個、必要だった・・・
(わたしはやつのもくろみをそしするためにじゃんけんにさんかした。)
私は奴の目論見を阻止するためにジャンケンに参加した。
(だが、やつのもくろみはわたしにぷれぜんとするためのものだった。)
だが、奴の目論見は私にプレゼントする為のものだった。
(わたしははずかしい。)
私は恥ずかしい。
(やつがくれたしゃーべっとは、ばつぐんにうまかった。)
奴がくれたシャーベットは、抜群にうまかった。
(かみのごう。わたしはきょう、やつとのきずなをかんじてしまった。)
神野ゴウ。私は今日、奴との絆を感じてしまった。
(こうていのすいどうなんておゆしかでませんよ!?)
校庭の水道なんてお湯しか出ませんよ!?