メロウイエロウの街の灯に

(めろういえろうのまちのひに)

メロウイエロウの街の灯に

(あのひとみをおもいだす)

あの瞳を想い出す

(ごらんきみがいたそめいよしの)

ごらん君がいたソメイヨシノ

(はるをうたうのをこたえてるみたい)

春を唄うのを堪えてるみたい

(れもんいろのさびしさに)

檸檬色の寂しさに

(とけあうつきにねがうのさ)

溶け合う月に願うのさ

(まどのむこうのあめのねが)

窓の向こうの雨の音が

(はるをよぶそれであるように)

春を呼ぶそれである様に

(ぐっばいさえいわずどこかへいってしまう)

グッバイさえ云わず何処かへ行ってしまう

(あのこをほんのすこしうらやましくおもうのさ)

あの子をほんの少し羨ましく想うのさ

(いつものあきちにもくるまのかげにも)

いつもの空き地にも車の影にも

(ぞうきばやしにもはいきょのなかにもいない)

雑木林にも廃墟の中にもいない

(まいごのまいごのこねこさんどうかもどっておくれ)

迷子の迷子の仔猫さんどうか戻っておくれ

(めざしいろのまちのなか)

メザシ色の街の中

(みをかくすみのはあまただぜ)

身を隠すミノは数多だぜ

(ぼくをよぶきごうはじゅうにんといろ)

ボクを呼ぶ記号は十人十色

(はろーそちらあいかわらずかい)

ハローそちら相変わらずかい？

(ぐんないまいわーるどぼくもねむってしまおう)

グンナイマイワールドボクも眠ってしまおう

(ひげをなでるはるのけはいをなつかしくおもいながら)

ヒゲを撫でる春の気配を懐かしく想いながら

(くちぶえもてのひらもとどかないばしょで)

口笛も掌も届かない場所で

(あのこはいつものとくいげなかおで)

あの子はいつもの得意気な顔で

(いぬのおまわりさんこまらせてかぜまかせにいるのかい)

犬のお巡りさん困らせて風まかせにいるのかい？

(いつものあきちにもくるまのかげにも)

いつもの空き地にも車の影にも

(ぞうきばやしにもはいきょのなかにもいない)

雑木林にも廃墟の中にもいない

(まいごのまいごのこねこさんどうかもどっておくれ)

迷子の迷子の仔猫さんどうか戻っておくれ

(めろういえろうのまちのひに)

メロウイエロウの街の灯に

(あのひとみをおもいだす)

あの瞳を想い出す

(もうあえないならめをみてさよならがいいたい)

もう逢えないなら眼を見てさよならが云いたい

(さいごにあったのはいつかをはあくしたい)

最後に会ったのはいつかを把握したい

(きみにはとてもりかいしえないしゅうせいだろうが)

君にはとても理解し得ない習性だろうが

(ひとはごうりてきにすなおにいきられない)

人は合理的に素直に生きられない

(かなしけりゃくやしけりゃむなしけりゃわらう)

哀しけりゃ悔しけりゃ虚しけりゃ笑う

(いつもそうやっていきてきたおれは)

いつもそうやって生きてきた俺は