グラヴィティ

(さあそのてをはなしてこっちにおいでよ)

「さあ　その手を離して こっちにおいでよ」

(ぎんのくうちゅうぶらんこはよぞらにこをえがきゆれる)

銀の空中ブランコは 夜空に弧を描き揺れる

(ちかづいてははなれるあなたのてに)

近づいては離れる　あなたの手に

(うけとめてほしいのにまだひとりゆれるのはなぜ)

受け止めて欲しいのに まだ一人揺れるのはなぜ？

(わたしをつよくひきよせるちからはいま)

私を強く引き寄せる力は今

(くらいやみのそこにまつじめんでしょうか)

暗い闇の底に待つ地面でしょうか

(いきをのんでめをとじてとびだしてく)

息をのんで　目を閉じて　飛び出してく

(このからだもこのむねもただあなたにひかれ)

この体も　この胸も　ただあなたに惹かれ

(まよわずにいけるとおもうよりょうてをひろげて)

迷わずに行けると思うよ　両手を広げて

(ねえみかづきらいとをそっとけしたら)

ねえ　三日月ライトをそっと消したら

(ぎゅっとかたをだいててねひとりおちてしまわぬように)

ぎゅっと肩を抱いててね 一人落ちてしまわぬように

(わたしをつよくひきよせるちからはいま)

私を強く引き寄せる力は今

(たしかにかんじられるこころのたかなり)

確かに感じられる心の高鳴り

(このやみはやさしいかーてんつつまれてく)

この闇は優しいカーテン　つつまれてく

(いつからかじかんがいみをなくしていたの)

いつからか時間が意味をなくしていたの

(いちびょうとせんねんのあいだにちがいはなくて)

一秒と千年の間に違いはなくて

(えいえんでなくてもいいかぎりあるいのちと)

永遠でなくてもいい　限りある命と

(いとしいときがながれて)

愛しい時が流れて

(ちいさなあわになってきえていくしゅんかん)

小さな泡になって消えていく瞬間

(それさえあいしたい)

それさえ愛したい

(このからだもこのむねもただあなたにむちゅう)

この体も　この胸もただあなたに夢中

(てをならしてよびつづけてねわたしはここに)

手をならして　呼び続けてね　私はここに

(いつからかじかんがいみをなくしていたの)

いつからか時間が意味をなくしていたの

(いちびょうとせんねんのあいだにちがいはなくて)

一秒と千年の間に違いはなくて