建築作品集(伊勢神宮)

問題文
(いせじんぐうないくうせいでんは、とうざいにりんせつするなんぼくにほそながいふたつのしきちのうち、)
伊勢神宮内宮正殿は、東西に隣接する南北に細長い二つの敷地のうち、
(しきねんせんぐうによってこうたいでいっぽうのしきちをもちいて、ぞうたいがくりかえされてきている。)
式年遷宮によって交替で一方の敷地を用いて,造替が繰り替えされてきている。
(いせじんぐうは、せいしきにはじんぐうとよばれる。)
伊勢神宮は、正式には神宮と呼ばれる。
(それは、おおくのかみがしょぞくして、じんじゃのなかでのさいじょういとされて、)
それは、多くの神が所属して、神社の中での最上位とされて、
(こっかしんのせいかくをもつためである。)
国家神の性格を持つためである。
(じんぐうは、こうたいじんぐう、ないくう、ようけだいじんぐう、げくうのりょうしょうぐうからなり、)
神宮は、皇大神宮、内宮、豊受大神宮、外宮の両正宮からなり、
(ひゃくいじょうのべつぐう、すえしゃなどがしょぞくしている。)
百以上の別宮、末社などが所属している。
(せいでんはしんめいづくりだが、じんぐうのばあいは、ゆいいつしんめいづくりとしょうする。)
正殿は神明造だが、神宮の場合は、唯一神明造と称する。
(たかゆかそうこやたかゆかかおくなどのえいきょうをしてきされることもある。)
高床倉庫や高床家屋などの影響を指摘されることもある。
(しんめいづくりとは、きりづまづくり、ひらいり、ひのきのしらきをもちいたたかゆかづくり。)
神明造とは、切妻造、平入り、檜の素木を用いた高床づくり。
(やねはかやぶき、はふがちぎとしてつきだし、かつおぎなどがならべられている。)
屋根は茅葺き、破風が千木として突き出し、堅魚木などが並べられている。
(はしらは、えんちゅうでちひょうめんにそせきがないようなほったてたけいしきのほったてばしら、)
柱は、円柱で地表面に礎石がないような掘立てた形式の掘立て柱、
(つまのりょうめんにむねをささえるむなもちばしらをもつ。)
妻の両面に棟を支える棟持柱を持つ。
(はふとは、やねのりょうめんのつまかべで、やねのふたつのしゃへんをこうせいするそりのあるいた。)
破風とは、屋根の両面の妻壁で、屋根の2つの斜辺を構成する反りのある板。
(ちぎとは、むねかざりのうち、にほんのかくざいがこうさしたもの。)
千木とは、棟飾りのうち、2本の角材が交差したもの。
(かつおぎとは、むねあげにすいへいにならべられたえんけいのだんめんをもつざい。)
堅魚木とは、棟上に水平に並べられた円形の断面をもつ材。
(しきねんせんぐうとは、いっていのねんげつごとにあたらしくしゃでんをぞうたいし、しんたいをうつすこと。)
式年遷宮とは、一定の年月ごとに新しく社殿を造替し、神体を移すこと。
(しんめいづくりは、きりづまつくり、ひらいりとし、はしらはすべてほったてはしらをもちい、)
神明造りは、切妻造り、平入りとし、柱はすべて掘立て柱を用い、
(にほんのむなもちばしらがあり、へいめんよんしゅうにこうらんつきのえんをめぐらしている。)
2本の棟持柱があり、平面四周に高欄付きの縁をめぐらしている。