B'z 『恋じゃなくなる日』

(ふゆのうみべをあてもなくあるいてふたりでかいがらあつめて)

冬の海辺をあてもなく歩いて　二人で貝殻集めて

(ひともまばらなはしのうえのべんちでいつまでもなみおとをきいている)

人もまばらな橋の上のベンチで　いつまでも波音を聞いている

(いいたいことがからだのおくでうずまいてるけど)

言いたいことがからだの奥で　渦巻いてるけど

(ことばにできないそのことにいまはいらだつこともないよ)

言葉にできないそのことに　今はいらだつこともないよ

(うつむくしぐさにこどくのつかれがみえてもなにもできなかった)

うつむくしぐさに孤独の疲れが　見えても何もできなかった

(ひきずることでもつきはなすことでもない)

ひきずることでも突き放すことでもない

(くもったきもちをおさえてる)

曇った気持ちを抑えてる

(むかしによくにたひびがつづいているわいんをのみながらおどって)

昔によく似た日々が続いている　ワインを飲みながら踊って

(きみのへやのそふぁーにもすわったでもけっしてむかしとおなじじゃない)

君の部屋のソファーにもすわった　でもけっして昔と同じじゃない

(ほんのすこしはなれてあるくきずつかないように)

ほんの少し離れて歩く傷つかないように

(ほんのすこしくちかずをへらしてるだいじなものなくさないように)

ほんの少し口数を減らしてる　大事なものなくさないように

(つめたいかぜがぼくらをちかづけるくすぶるおもいみすかすように)

冷たい風が僕らを近づける　くすぶる想い見透かすように

(つよいとまどいをいみのないえがおに)

強い戸惑いを意味のない笑顔に

(すりかえてまたとまどう)

すりかえてまた戸惑う

(ちいさなかいがらにひとつずつえをかいておもいでをすなにうめてゆく)

小さな貝殻にひとつずつ絵を描いて　おもいでを砂に埋めてゆく

(とおくでひびいてるかねはなにかの)

遠くで響いてる鐘は何かの

(おわりとはじまりをつげている)

終りと始まりを告げている

(こいというかたちのためにこわれるものがあること)

恋という形のために　壊れるものがあること

(しっているのにあいたくなるのは)

知っているのに会いたくなるのは

(こいだからあいだからそれとも)

恋だから　愛だから　それとも

(ぼくらがおってるゆめはほんとうはおなじものかもしれないけど)

僕らが追ってる夢は本当は　同じものかもしれないけど

(こいはいらないとつぶやくぼくはただのひとりよがりだろう)

恋はいらないとつぶやく僕は　ただのひとりよがりだろう

(まよなかほどうでとつぜんそのうでをくんできたきみはとてもきれいで)

真夜中　舗道で突然その腕を　組んできた君はとても綺麗で

(そのままぼくはじっとそらをみあげてる)

そのまま僕はじっと空を見上げてる

(こいじゃなくなったひのそらを)

恋じゃなくなった日の空を